イベントレポート <3>


  特別カーテンコール、リハーサル見学会や、
  ミュージカル俳優さんのイベントの様子を紹介します。

シャンデリア



日生劇場 第21回 舞台フォーラム2014

日時 : 2014年11月13日 18:30〜21:00
場所 : 日生劇場

 日生劇場主催による舞台芸術促進のた めのイベントです。
申し込み不用で誰でも参加可能な無料のイベントです。

2部構成になっていました。
1部 : 舞台技術の説明
2部 : バックステージ・ツアー  (写真撮影可)

資料として、『アイナダマール』スタッフ紹介、舞台デザイン、舞台セットの設計図が配られました。
これまでよりも技術的な説明を多くするとのこと。
舞台ファンも楽しめますが、これから舞台に関わる職業の人に向いているイベントでした。

〜 演出について 粟國 淳〜

 『アナダマール』は、スペインが物語ので、フラメンコのようなリズム音楽が多い。
最初音楽を聞いた時に、ダンスに頼った演出が思い浮かんだが、
よくある演出だったののでダンスに頼りたくなった。
また、歌詞の意味を考えると、ダンスはあわないと考えた。


〜 振り付けについて マリアーノ・ブランカッチョ 〜

 最初に話を振り付けの話をいただいて、まず『アイナダマール』のCDを購入した。
最初に聞いた印象は、バレエ的な要素は感じられなかった。
自分が振り付けするとすれば、所作をダンスにすることだった。

 もやが掛かったような記憶の世界を表すに当たり、
スロモーションで表現することにした。
日本の若いダンサーたちは、ゆっくりしたダンスによく耐えてくれた。

 最後にロルカが死ぬシーンで、歌がない曲が入っていた。
演出家と製作会社の企みにより(なんかもっとひどい言葉で言っていた気がしますwww)、
フラメンコダンサーが容易にされていた。
フラメンコにはなかったが、オーディションのビデオをみたところ結構よかった。
そこで、このシーンでフラメンコダンサーには闘牛士を踊ってもらった。
(このシーンが映像で流されました、フラメンコダンサーは闘牛士、バレエダンサーが牛を踊っていました。
 衣装自体は、闘牛士と牛と分からないものでしたが、振り付けで日本人でも一目で闘牛シーンと分かります。




〜 衣装について アレッサンド・チャンマルーギ 〜
 まず、スペインの祭りの映像がながされました。
マリア像を御神輿で練り歩くお祭りです。
このマリア像を女性合唱の衣装で再現している。
ただ、本物は手刺繍で莫大なお金がかかるため、舞台衣装には使えない。
ぜひバックステージツアーで近くで見られるので、
舞台衣装を職業に考えている人は、低予算で再現する手法を見てほしい。

 今回は合唱団に1分20秒とい早替えがある。
これを実現するために、合唱団は玉ねぎのように何層も衣装を着ている。
それを一枚ずつはぎ取って、衣装替えを行っている。
合唱の衣装 
衣装 
 こちらがマリア像を元に作られた衣装。
実際には、女性合唱の十数人がずらりとこの衣装を着て並ぶで、壮観。

 黒いローブは金糸の刺繍に見えるが、
近くで見ると、刺繍ではないことがよくわかる。
素材も、シースルーの素材で、舞台衣装なので、
通気性と軽さを重視していると思われます。



〜 音響について 遠藤 宏志〜

 この作品には、楽譜自体にエコーと書かれているため、
マイクを使用している。
オペラファンには、マイクに拒否反応を感じる人がいるかもしれないため、
生声に聞こえるようにしている。
立ち位置によって、スピーカーの音を出すタイミングを変えて、調整している。

 その調整の様子を聞かせてくれました。
最初に、ロルカ役の設定のマイクで話すと、音響の遠藤さんの話す声にあっていないのがよくわかる。
話す声が、すっきり聞こえてこない。
調整するとたちまち、すっきり聞こえるようになり、生声と見分けがつかないほどになる。
スピーカーは舞台脇を使っているそうだけど、遠藤さんが歩くとたしかにそこから聞こえてくるように感じる。
それほど音響というものを気にしたことがなかったけど、
素人の管理人にもわかるほどの効果が違いがでるものだと驚かされました。

 難しく音の小さいギターの隣に、音の大きいパーカッションになってしまうなど、
オーケストラピットの音の調整も難しいとのこと。


〜 舞台美術について 横田あつみ〜

 ロルカときいて、一番最初に思い浮かんだのは『土』のイメージだった。
いつも粟國さんといっしょに仕事をすると、
舞台模型を何十回も作り直すが、
今回は、最初からイメージが一致したため、数回の作り直しですんだ。

 舞台中央に島のセットがある。
これは、自由を求めたロルカがその土地に縛られていることを表している。
島は、1人か2人で動かすことができる。
振付師のマリアーノさんと、衣装デザイナーのアレッサンドさんが動かして見せてくれました。

 背景の映像はプロジェクターを使っている。
できるだけ大きな映像をお願いしたところ、今まで見たことのない工夫を使ってくれた。
プロジェクターは舞台裏に2台。
日生劇場は、舞台裏の空間があまりないため、プロジェクターとスクリーンとの距離が取れないため、
あまり大きな映像が映せない。
そこで、プロジェクターの映像をいったん鏡に映し、それをスクリーンに映し出している。
これによって、普通の1.5倍のサイズを移すことを可能にしている。

 マリアナの銅像がハーフスクリーンの後ろに登場するシーンがある。
当初、平面の板に絵を書いたのだが、ハーフスクリーンでははっきり見えない。
そこで厚みを作って、彫刻を施している。

 舞台床は、クレヨンで塗ったものをひっかいて描いている。
製作を見ていたら丁寧に描いてくれていたので、もっと力任せに描いてほしいとお願いした。
マリアナの像
マリアナの像(横から)
 こちらがマリアナの像。
正面から見ると(写真左)、立体的で立派な石像に見えますが・・・

横から見ると(写真右)、あららうっすいwww




〜 バックステージツアー 〜
 
ステージ
舞台から見た客席
オーケストラピット
 実際に舞台に上がることができました。
舞台上には、演出家や振付家やスタッフさんがいて、
質問に答えてくださいます。
 舞台上から見た客席。
 舞台上から覗いたオーケストラピット。
オーケストラピットは、上手・中央・下手に分かれていて、別々に昇降が可能。一番奥に赤い奥に赤い絨毯がひかれていますが、これは下手の部分を上げた状態。
舞台袖
プロンプターのブース
せり
 舞台袖。
モノがいっぱい。
かなり暗いので、画像の色を加工しています。
 プロンプターのブース。
写真では大きさは分かりにくいですが、ものすごく狭い。
 セリの中ものぞかせてもらいました。50cmぐらいのサイズでしょうか?
衣装をきたらかなりギリギリのサイズだと思います。
島
島の裏側

可動式の「島」と呼ばれるセット。
「島」を後ろから見ると・・・
ちなみに、この舞台のセット作成は俳優座劇場。



石井一孝 ミニライブ&トークショー

2014年3月15日 2回目の部
山野楽器本店

 石井一孝さんのCD「Treasures in my life」発売を記念して、抽選で当選した人がイベントに参加することができました。
当日石井さんは、黒いスーツ、シャツの襟は、きらきら光っていました。
シンプルですが、さりげなくおしゃれでした。
トークショーは対談形式で行われ、トークショーCDの音楽監督宮崎誠さんでした。

 このイベントなんと2時間!
1回目の部でも2時間かかったそうで、2回目の部は新幹線の時間もあるだから、巻で行くとおっしゃってましたが、結局2時間です。
CDを購入しただけで、こんなに楽しましていただけるなんて、なんてお得な特典でしょうか。
何度か山野楽器で他のミュージカル俳優さんのイベントに参加したことがあるのですが、通常は30分ぐらいです。
収録曲すべてについて、収録した理由とその曲の説明、収録の様子を話してくださいました。しかも再現芝居付き。

 管理人の記憶容量を遥か超えていますので、記憶の限り書きだしていますが、多々抜け落ちていると思います。
ほとんど石井さんがお話しされたので、名前が書いていないところは石井さんが話した部分です。
宮崎さんが話された部分のみ、宮崎さんの名前を記述します。
青字の部分は、管理人による補足や、記憶が浅い部分などの注釈です。



このCDを製作したきっかけ

 『ミス・サイゴン』のオーディションを受けて、この世界に踏み入れたのですが
まさか20年もこのミュージカルの世界にいるとは、20歳の自分は想像もしていませんでした。
自分は七色の声がだせるし、今でもアラジンを歌えますが、いつ声がでるかはわからない。
声が出るうちに、形として残して置きたかった。

 CDを収集しているのですが、いまでも(名前失念)のCDを聞いています。
死んでもなお、誰かを励ましたりできるようにしたかった。
舞台とは真逆ですよね。
舞台はその瞬間にその場にいる人に伝えるものですから。

 できるだけ生の楽器を使いたかったのですが、すべて生楽器だっと1000万円ぐらいになってしまう。
自費で製作するには、あまりにも負担が大きいので、骨格となる基礎と天井の部分は生にしました。


宮崎さんに音楽監督をお願いした理由

 普通、音符を読める人は、コードが読めないんです。
逆にコードが読める人は、音符が読めない。
音大を出ている人は、ドミソなど簡単なコードは分かりますが、難しいコードは分からない。
逆にバンドなどから来た人は、コードは分かるが、音符は「ドレミファ」と追って読んでいかないと分からないので、楽譜から音楽が想像できない。
まこちゃん(宮崎さんのこと)は、この両方を理解できるんです。
そして、ミュージカルに詳しい。
なにより、人徳とお肌のきめ細かさかなwww

M1 Why God Why? 『ミス・サイゴン』より

 『ミス・サイゴン』は、思い入れも強くどうしてもWhy God Whyは収録したかったんです。
曲の順序も考えまして、このCDは、ACT1(一幕)、ACT2(二幕)、カーテンコールという構成になっているのですが、
『ブイ・ドイ』は絶対2幕の初めと決まっている。『Anthem』は、1幕最後。絶対に1幕最初はありえない。
Why God Whyは、1幕前半に歌われる歌で、自分のデビューした作品ということで、最初にしました。
冒頭にヘリコプターの音を入れたことによって、これから舞台が始まる感じがして、より1幕に相応しくなりました。
 
 アジアの朝という雰囲気を出して、バイク(実際はバイクとは言ってなかったのですが、忘れてしまいました。)のブーンという音。
音響さんには、CCの低い安いバイクにしてくださいとお願いしました。
間違っても、ハーレーダビッドソンではないwww
そいて鳥のチュンチュンというさえずり。
音響さんに鳥の音声をお願いしたら、音源をたくさんもっていまして、
「チュンチュン、クァー、クァー」ここは、どこのバードパークなのかと。
もっと鳥の数を少なくしてくださいと頼んだら、300羽から30羽になった。
最後は、もう3
羽でいいですとお願いしました。

 1曲目ですでに20分になってしまいましたね。

※『ミス・サイゴン』はヘリコプターの音から始まります。
(鳥のさえずりも、バイクの音も声でリアルでした・・・さすがですね。)

M2 I Think I Can Play This Part 『グッバイガール』より

 この曲を入れた理由は、Why God Whyとブイドイとか壮大な曲が続くと胃もたれしちゃうでしょう。
毎日ステーキを食べるとあきるみたいな。
1曲目の次に、芝居のような語るように歌う曲にしました。

 『グッバイガール』というのは、元は映画でミュージカル化した作品です。
人生は芝居だと考えているひとで、ひょんなことから娘がいる女性と一緒に住むことになるんです。
最初は、いやでいやでしょうがなかったけど、だんだん好きになってしまう。
告白すると、彼女は娘が承諾してくれるならといわれる。
そこで、井の頭公園のボートに乗って、本当はセントラルパークですよ。わかりやすく言っているんですよ。
娘は「また母親を裏切るんでしょ。『グッバイガール』って言って去るんでしょ。」と言われたときに歌う曲です。

宮崎さん : ミュージシャンにも石井さんからこういう講義があったんですよ。
 自分もこの作品は知らなかったんですけど、知らないで譜面通りに収録しても、聞いている人には何も伝わらないので、
 まずは、作品を理解するようにしました。

<ビデオ上映> 石井さんの生の解説付き

 『蜘蛛女のキッス』録音の様子。
ベースの収録の様子。
ベースの方は、「一音一音撮り直しさせられて大変だった。でも楽しかった。」とおっしゃっていました。
ジャケット撮影の様子。
カメラマンは、石井さんの同級生。
なんと、高校の頃同じバンドで、カメラマンさんがメインボーカル、石井さんがサブボーカルだったそう!!


M3 She's A Woman 『蜘蛛女のキス』より

 『蜘蛛女のキッス』のゲイのモリーナという役は初演は市村正親さんが演じた役です。
本当に難しくて、何度も挫折しそうになりました。
その時荻田さん(演出家)が、「大丈夫。カズならできる。」といわれて、「はい。そうか。できるさ。」と思って稽古しました。
モリーナは、監獄に収監された男性に恋をしているか「オカマ、あっちへいけ」などと言われれてしまう。
男性から供述させようと死なない程度の毒を盛られた、モリーナは世話してやり体も拭いてやったら「お前いいやつだな」言われた一言で、
モリーナは有頂天になるです。
しかし、汚物を入れたタライを持って、立ち去ろうとしたら、背中で彼女の名前を呼ぶ声が聞こえる。
再び絶望したモリーナが歌うのがこの曲です。


<ライブ> She's A Woman

 伴奏は、宮崎さんが弾くピアノのみ。
ライブなのに、表情もなにも一瞬にしてモリーナに!!


M4 届かぬ想い 『愛と青春の宝塚』より

 この曲を手掛けたのは三木たかしさんです。
亡くなる直前で、顔合わせに出席してたかどうかという感じで、ちゃんとお話ししたことがないんです。

宮崎さん: 三木さんは劇団四季の『ジーザス・クライスト=スーパースター』のスコアを書き直したかたで、単なるメロディーメーカーではないんです。
 ちゃんとした譜面も書ける方です。
 劇団四季では20年前ぐらいの音源を今でも使っているはずです。
 実は、自分は三木さんが作曲した『夢から覚めた夢』と『李香蘭』を観て、この世界に入りたいと思ったんです。
 『愛と青春の宝塚』の編曲をさせていただいたのですが、
 三木さんとは、『南十字星』などでも一緒にすることができて、もうあこがれの存在だったのでうれしかった。
 大変具合が悪かったらしく、手書きの生楽譜が送られてきて、様々な楽器のスコアを書いたんです。
 舞台では、オーケストラが限られているので使いたい楽器が使えなかったのですが、
 このCDでは、盛り込みました。
 本家編曲者が、思い通りに作ったんです。
 こっちが本家と言えるかもしれません。

 自分が演じたのは影山航という宝塚の生徒を見守る演出家なんですが、
そこに入ってきたタッチーは自分は舞台をやりたくて入ったわけじゃないしという感じの屈折した性格なんです。
影山も実は、祇園で育てられた影の部分がって、 タッチーに惹かれていく。
告白するんですが、タッチーはほかの人が好きでフラれて閉まった時に歌う歌です。
だって、相手が風間トオルですもん。風間トオルが「お国のために戦ってきます。」なんて言われたらもう、諦めるしかない。
舞台で演じたのは本間さんなんですが。


M5 Anthem 『チェス』より

 Anthemという曲は、CDも持っていたし、我友岡幸二郎がよく歌っているので、
難曲ということは知っていたのですが、自分がやるアナトリーの役の歌だとは知らなかったんです。
それで、楽譜をみたら
アナトリーて書いてある。
「これ、自分が歌うの!? アッキー※
の曲じゃないの?」と思いました。

 楽譜を読んでもまったくメロディーが頭に浮かばない。覚えられない。
「僕この役無理です。」と言ったら、
またも荻田さんが「カズならできる。」と褒められまして、演じたんです。

 どの曲も難しくてアッキーと二人で「キャンディーに続いて、難しいヘンテコミュージカルに出ることになっちゃったね。僕たち不幸だね。」と言っていたんです。
難しいとそれだけ、出演者は仲良くなることができました。

 アッキー: 中川晃教さん


M6 Bui-Doi 『ミス・サイゴン』より

 ACT2ということで、この曲にしました。
コーラスは3人だけだったんです。
初演の舞台では、男性20人で歌われたのですが、最近はもう少し少なくなっているかもしれませんが・・・
男性の厚いコーラスにすえう必要がありました。
そこで何重録りもしたのですが、一人の人が何度重ね取りをしても、綺麗になりすぎて何人もの人が歌っているようには聞こえないんです。
コーラスには、料理と同じように雑味が必要なんです。
カレーに、コーヒーを入れるみたいな。
そこで、ボーイソプラノのように歌ってみて、こんな風に歌ってみてと何度も歌ってもらいました。

   

M7 Fill In The Words 『デュエット』より

 この作品は、保坂知寿さんと共演した作品です。
保坂さんは覚えていらっしゃらないと思いますけど、保坂さんに初めて出会ったのは、
市村さんに連れて行ってもらった保坂さんのバースデイパーティでした。
まだ、ペイペイで、もちろん保坂さんの名前は存じていたし、2作品ほど舞台も見ていたのですが、
バースデイパーティに見ず知らずで行ったんですよ。
そしたら保坂さん「いっらしゃーーーい」って。

 保坂さんとはまた共演したいですっていってるんですが、かなわなくて。
「また、共演してください。キスシーンがある役で。」と保坂さんに行ってますwww
  


M8 So In Love 『キス・ミー・ケイト』より

 この作品は、大きくアレンジして、舞台とはまったく違う感じにしています。
重い曲ばかり続くのが嫌だったので、強弱をつけました。
この曲は、ワインを片手にきいていただくような曲にしたかったんです。

宮崎さん : 舞台を再現するばかりではなく、まったく違う感じにアレンジした曲も入れたのはよかったと思います。


   

M9 闇が広がる (Duet with 浦井健治くん) 『エリザベート』より

 全く『エリザベート』とは関係がない石井が歌う偽トートです。
『エリザベート』に出るなら、トートかルキーニがやりたい。
まあ、エリザベートを演じる訳にはいかないですからね。岡がエリザベートを演じるなら自分がトートやりますけど。
『エリザベート』が好きすぎて、山口祐一郎さんのCDを何百回も聞いているので、山口さんのCDしか持っていないのですが・・・・
いつの間にか「王座にすわるんだ〜」の部分が山口さんに似てますねって言われてしまいました。

 まず、作曲家にに「バッタもんのトートですが、うたってもよろしいですか?」と許可を得て、訳詩を使うので東宝さんに許可をえて、
そのあと著作権を持っているわけではないけれど、小池修一郎先生にも手紙を出しました。
「小池修一郎先生、何度か廊下とかではご挨拶させいていただいてますが、まだ一度も小池先生に演技を付けてもらったことのない石井一孝と申します。
 このたび、闇が広がるを歌わせていただきたいのですが、よろしいですか?」と書いたら、
歌ってよいですというお返事をいただきました。
CDが完成したら小池先生に送らせていただいて、舞台も見に来てくださって。
「よかったよ」と言ってくださいました。
なんか、CD収録の許可が順調にいただけて、人徳だなっと(笑)

宮崎さん : 本当に人徳だと思います。著作権を持っているわけではないので、特に許可を取る必要がない小池先生にまで、
 仁義を切るというか、礼節を重んじているからこそだと思います。

 ルドルフは浦井君にお願いしました。
「兄のためなら何でもやります。」と言ってくれました。
若いルドルフのAバージョンと、大人のBバージョンの2つを収録して、
自分は、若いバージョンがいいと言ったのに、
浦井君は、「いや自分は大人のBバージョンがいいです。今の自分を聞いてもらいたいです。」と言ったんです。
兄が「Aバージョンがいい」と言っているのに、「Bバージョンがいい」って言ったんです。もう大人になったなと。
CDには大人バージョンが収録されています。
 

M10 What You Own (Duet with 坂元健児くん) 『レント』より

 RENTはプロの作曲家が作曲した訳ではないので、ちゃんとした決まりに従っていないんです。
こう来たら、次はこうくるみたいなのは、だいたいあるのですが、レントにはそれが思いも浮かばない音譜がくるんです。
最初歌だけ聞いた時は、あまりいいとは思わなかったのですが、
ブロードウェイで舞台を観たら、その青年群像にあっていて、よかったんです。
あまりに、決まりに従った完璧なメロディーは10回も聞くとあきてしまいますが、
次は予想がつかないという感じであきることがない曲です。


 坂元君とここで歌ったら、みなさん耳栓が必要ですよ。


M11 I've Grown Accustomed To Her Face ? 『マイ・フェア・レディ』より

 大地真央さんと共演するのは、『マイ・フェア・レディ』で5作目の共演でした。
大地さんは、イライザを20年演じていらして、世界で一番長くて、作品にも詳しい。
演出家より詳しいんじゃないかな。
ヒギンス教授は、オスカーを取るようなベテラン俳優がやることが、多くて自分にできるのかと思ったのですが、
脚本には、「40歳前後の男」と書いてある。
当時36歳だったので、だったらできるかなと思いました。
難しい役どころなので、40歳より上の50歳ぐらいの俳優さんが演じることが多いんですよね。

 大地さんは、「どうしてそういう風にセリフをいうの?そう言われるとイライザはこう受け取る。それだと次のセリフが言えない。」
「どうしてそっちを向いたの?」「どうして1歩前に出たの?」「どうしてそういう抑揚なの?」と言われて、
「なんとなく・・・」というと、
「なんとなくはない。演技にはすべて理由があって、私はすべて理由を言うことができるわ。
 演じるにはすべて理由が必要で、観ている人はそんなことを感じる必要性はない。なんとなく演じているように見えていい。」
大地さんは理論づめの方で、たいへん勉強させて頂きました。
その年、『マイ・フェア・レディ』と『蜘蛛女のキス』で、菊田一夫賞をいただいたのですが、それは大地さんと荻田さんのおかげです。
賞は、お二人に差し上げたいくらいです。

 『マイ・フェア・レディ』の曲は、一定のテンポではないです。
通常クリック音という、「ッカ、ッカ、ッカ」という一定のリズムを刻む音を聞きながら歌ってテンポを併せるのですが、それができなかった。
指揮者がいて、歌と楽器が「せーの」と歌う分にはいいのですが、個別に収録すると合わないので難しかったんです。

宮崎さん: まさに、生で「せーの」と歌う時代に作られた曲なんでうしょね。
   一応クリック音も作ったのですが、途中でセリフが入ることもあって、細かく切って録音しました。

「しかし!」というセリフも、「しかし!」だけを録音しました。

<収録の様子の再現>
「しかし!」
宮崎さん : もっと強くいってもらえますか?
「しかし!」
宮崎さん : いや強すぎますね。
「しかし!」
宮崎さん : その間ぐらいで。

「しかし」は別になっているので、好きな所に入れることができるんです。
前の部分が終わった2.5秒後、早すぎる、2.8秒後遅すぎる、じゃあ、2.6秒後とか。
エレキなどは、直接コードをつないで録音しているため、空気音が入っていないのですが、
ギターは、マイクと楽器の間に空気がありますから、スーーーーーーという空気音も録音されているんです。(ギターじゃなく他の楽器だったかも)
前の音楽が終わって、「しかし」という音の間に、空気音もない無音の瞬間ができてしまうんです。
すーーー、無音、「しかし」と、切れてしまっている。
そこで、何も音のしないスタジオでマイクをおいて空気音だけ録音して、それを曲の最初から最後まで被せています。

M12 三銃士メドレー

 著作権の承諾が降りるか心配したのがこの曲でした。
三銃士は、日本でCDにしている人がいない。
ということは、ダメと言われる可能性があると思いました。
多くの著作権をJASRACが保有しているのですが、電話をしたらJASRACではないと言われまして、
製作会社にもと言わせたところ、作曲家が保有しているというのです。
作曲家がベルギーの方で。
今回はメドレーということで、作曲家によってはダメと言われる可能性があったです。

宮崎さん: 『ウェストサイド物語』は、楽器編成を変えることすら許可されていないんです。
  劇団四季でもそのまま演奏されている。

 橋本さんも、収録をこころよく引き受けて下って、暖簾をくぐるようにやってきました「こんにちはー」って。
岸君はね。変なやつですが、いいやつなんですよ。
「なんで、ブイドイのコーラス呼んでくれなかったんですか?」というので、「いや、悪いよ。」
「なんでもやりますよ。」と言ってくれました。
心配したのは、井上君ですよ。ビッグですから。
「え?マイナー(自費製作)ですか?僕メジャーしか出たことないなぁ?」と言われるかと思った。
井上君に電話をしたんです。
「井上君。久しぶりだね。今度ダディ・ロング・レッグズ見に行くよ。
 今度CDを出すんだけどさ。三銃士メドレーでダルタニアンを歌う人がいないんだよね。
 歌ってもらえないかな?」
「いいですよ。」という返事が返ってきた。
ところが、収録の予定が合う日がない。夜もダメ。
稽古の前10時でしたらということになったんですが、10時って声起きてるのか心配でした。
そしたら2回で収録が終了。さすがビッグです。
時間が余ってしまって、さわやかに去っていきました。

宮崎さん: 風のように。

そうそう。ラズベリーの香りを残して。(ラズベリーじゃなかったかも。忘れちゃいました。)

<ライブ> 三銃士

 カラオケバージョン。
石井さんの部分だけ歌が入っていないものでした。
それに、宮崎さんの音が入ってました。

握手会

 握手をした方から、退出となりました。
ご丁寧にひとりひとりに言葉をかけてくださいました。




笹本玲奈 ミニライブ&握手会

 2013年5月9日に、山野楽器で笹本玲奈さんのCD 『Magnifique』を購入した人先着順で、このイベントに参加できました。
2回イベントがありましたが、私は参加したのは2回目の方です。

笹本さんは、白いノースリーブに、バラ色の膝上のスカート。

司会進行は、笹本さんのマネージャーさん。
ライブで歌ってくださったのは、2曲。
  • 命を上げよう
  • 夢やぶれて
トーク内容については、下記に記載します。

 握手会は、1人1〜2言ずつ。
ちょっと長く話すと、スタッフが優しく肩をたたいて、促してくれます。(AKBの握手会みたいだなぁ)
これまでも、何度か山野楽器のイベントに参加させていただいていますが、
このようなことはなかったので、ちょっとびっくりしました。
笹本さんが、素敵な笑顔を返してくれました。
改めて笹本さんを間近でみると、顔ちっちゃい!!かわいい〜。

『レ・ミゼラブル』について

 今エポニーヌ役で出演中の『レ・ミゼラブル』は、今年で10年目。
(このことは忘れてくださいとのことです。)
デビュー時は、役と同じ17歳ということで注目を浴びたけれど、今出演している中では2番目に長く出演している。
ちなみに、1番は森公美子さん、駒田一さんとはレミゼ同期。
 新演出版になって、一番の違いは、背景に絵が付いたこと。
旧演出版は、真っ暗な背景で幻想的だったけれど、今回はリアル。
石畳を間近でみても、本物ではないかと思うぐらい。

 エポニーヌを演じる上で、一番違う点は、これまで『かわいそうな娘』という感じを表現していたけれど、
新しい演出家から「まさかこんな活発な娘が、こんな最期を迎えるとは! と思うぐらい元気に演じてほしい。」と言われたので、そのように演じている。


CDに入れたかった曲

 絶対入れようと思っていた曲は、性転換しないと歌えない男性の曲で、
ジキル&ハイドの『時がきた』と、ウーマン・イン・ホワイト(管理者、曲名失念。ごめんなさい)を入れたかった。
いざカラオケを受け取って歌ってみたけれど、低い音から高い音まであって、難しかった。
自分が歌いたかったからといって、CDに入れても、購入した人はがっかりすうだろうと思ってあきらめた。

 大きな作品の名曲をたくさん収録したが、間に帝劇ではやらないような軽いミュージカルの曲を入れた。
先ほどお客様に、「通勤中に聞いていて、ボロボロ泣いてしまった。」と言われてしまった。
最後は明るい気分になってもらえるように『If I Were a Bell』を入れた。

 また、以前共演したピアニストさんに「笹本さんには『People』が似合うと思うの」と言われて、
CDに収録しようと思って、そのピアニストさんに伴奏を依頼したけれど、
世界中を回っている方でどうしてもスケジュールが合わずに、あきらめざるおえなかった。
次のCDには、絶対収録したい。

CDの収録中のエピソード

 スタッフはみんな、お弁当が豪華だったのに、私だけ・・・
マネージャーさん「『自分は食べたいものがある。』って言ったからでしょ。」
ああ、そうだった。
日替わりのカップラーメンがあって、毎日100円のカップラーメンを食べてた。

 通常CDの収録は、1日1曲だけど、私(笹本さん)の場合は、1日2〜3曲収録できて、スタッフからも「収録早いね」と言われた。
喉が強くて、風邪をひこうが、肺炎になろうが、インフルエンザになろうが喉を潰したことがないのが自慢。

CDについてるフォトアルバムについて

 以前、週刊文春WEBで撮影ていただいた時に、「これが私」と思うほどだったので、
今回もその写真家さんにぜひとお願いした。
撮影場所はすべて銀河劇場。
銀河劇場に観劇に来た時に、アルバムを持参したら撮影場所を見つけられるかもしれない。
ホテルのレストラン風の写真は、1階のカフェ。
同じポーズで写真撮ったら、メールで送ってください。
ブログに並べて掲載しますwww

今後のお仕事について

「じゃんぬ ほにゃらら ノーベルしょうさっかがえがく せいじょ  ジャンヌ・ダルクのしんじつ」
言えた。完璧。
これ言えるひといないでしょ。とりあえず「じゃんぬ」でいいです。
演出家の鵜山さんからは、「僕には通訳がひつようなんだよね。」と言われた。
きっと、頭がよすぎて一般の人には、30パーセントぐらいしか理解できないんだと思う。

 「Magnifique」のコンサートをやります。
CDの曲すべてを歌うかは決まっていないが、できるだけ歌うようにする。
リクエストがあったら、メールください。
演出家は、自称「女性大好き演出家」なので、きっと女性の魅力を引き出してくれると思う。



劇団四季60年記念展

劇団四季60周年記念展スペシャルメドレー

 2012年12月18日(火)18:00から 丸ビルで、劇団四季60周年記念を記念してスペシャルメドレーが披露されました。
出演者は、舞台衣装ではなく私服でしたが、みなさんドレスアップしていました。
振り付けは、『ソング&ダンス』の時と同じ。
当然丸ビルは四季のファンだけではなく、通りすがりの人もいたはずですが、
「生きているって素晴らしい」を偶然聞いた人は、なんだろうと思ったでしょうね。

ライオンキング:
  「サークル・オブ・ライフ」茜りな
  「シャドウランド」谷原志音、 (ダンス)坂田加奈子・高倉恵美、
  「終わりなき夜」島村幸大
アイーダ:
  「愛の物語」光川愛
  「勝利ほほえむ」阿久津陽一郎、(ダンス)丹下博喜・斎藤洋一郎
キャッツ:
  「メモリー」金原美喜 谷原志音
夢から醒めた夢:
  「愛をありがとう」岡村美南
ユタと不思議な仲間たち:
  「生きているってすばらしい」芝清道
スペシャル
 「きよしこの夜」出演者全員


劇団四季60周年記念展


  劇団四季丸の内をジャックと銘打って、
丸の内の商業ビルで、劇団四季に関する展示がありました。
OAZOでは、劇団四季のストレートプレイやオリジナル作品を中心に衣装が飾られていました。

 クリスマスツリー
 クリスマスツリーは、『夢から醒めた夢』をイメージしたものです。
パステルカラーのオーナメントがかわいらしい。
『夢から覚めた夢』のツリー衣装とツリーツリーのオーナメント


 舞台模型
ジーザスクライスト=スーパースターハムレットのセット間奏曲のセット
左から、ジーザス・クライスト=スーパースター、ハムレット、間奏曲のセットです。

鹿鳴館のセットセット模型を横から見ると・・・
鹿鳴館のセットは、衣装を着た登場人物までいます。 この模型を横から見ると、こんなに奥行があります。



 衣装
『ジーザス・クライスト=スーパースター』のジーザスの衣装『エビータ』エビータの衣装『クレイジー・フォー・ユー』のポリーの衣装コーラスラインの衣装
ミュージカル作品の衣装です。

『ユタと不思議な仲間たち』ペドロの衣装『夢から醒めた夢』ピコの衣装『青い鳥』光の精の衣装『むかしむかしゾウがきた』ひろめ屋の衣装
オリジナルミュージカルの衣装。

『異国の丘』九重の衣装『李香蘭』李香蘭の衣装
オリジナルミュージカル昭和三部作の衣装。

『トロイ戦争は起こらないだろう』のエクトール『ひばり』ジャンヌ・ダルクの衣装『ひかりごけ』船長の衣装『鹿鳴館』朝子の衣装『ヴェニスの商人』シャイロックの衣装
ストレートプレイの衣装です。

『ハムレット』のハムレット王子の衣装『ハムレット』ハムレットの衣装『ハムレット』オフィーリアの衣装『ハムレット』ガートルードの衣装『ハムレット』クローディアスの衣装
ストレートプレイ『ハムレット』の衣装。
なぜか『ハムレット』関連のものが充実しています。劇団四季を観たことがない人でも『ハムレット』を知っているひとは多いからでしょうか?


日生劇場 第18回 舞台フォーラム2011

日時 : 2011年11月10日 18:30〜21:00
場所 : 日生劇場

日生劇場 日生劇場主催による舞台芸術促進のた めのイベントです。
申し込み不用で誰でも参加可能な無料のイベントです。

3部構成になっていました。
1部 : 2011年8月22日逝去された日生劇場芸術監督 鈴木啓介氏について
2部 : オペラ『夕鶴』についての解説
3部 : バックステージ・ツアー  (写真撮影可)

資料として、『夕鶴』舞台デザイン、舞台セットの設計図が配られましたが、
素人の私にはよく理解できません(^ ^;
以下イベントの概略です。

〜 鈴木啓介氏について 〜
パネリスト : 若林茂煕(舞台美術)、吉井澄雄(照明デザイン)、小栗哲家(舞台監督)

 鈴木氏が浅利啓太氏とともに日生劇場を設立するところから、劇術監督になるまでの説明がありました。
日生劇場設立時は、なんとお二人29歳
こけら落としのベルリン・ドイツ・オペラ。
手紙に書いた名称を間違えていたにも関わらず、奇跡的に届いて、出演が決定したそうです。
上演には条件があり、主演歌手もちろん、アンサンブル、オーケストラ、舞台美術に至るまですべてがベルリン・ドイツ・オペラであること。
それまで、海外歌手によるオペラの上演があったものの、それは主要歌手だけで、アンサンブル、オーケストラ、舞台美術は日本人。
日生劇場が日本で初めてのオペラ引っ越し公演と なりました。

 鈴木氏は、大変厳しい方だったようで、意見がぶつかって怒られることはしょっちゅうだったそう。

〜 夕鶴について 〜
パネリスト : 若林茂煕(舞台美術)、吉井澄雄(照明デザイン)、小栗哲家(舞台監督)、下野竜也(指揮者)、飯塚励生(再演演出)

 『夕鶴』の主要シーンを、照明、舞台転換をそのまま再現。
音楽と歌については、録音でした。
雪のシーンもそのまま、実際に紙ふぶきを降らせてくれました。

 若林氏の解説はやはり作曲家団伊玖磨さんと音楽について
歌の部分は、"つう"に理解できるが、セリフの分はお金など、"つう"には理解できないことを表している。
"つう"登場シーンの音楽は、"つう"のモチーフになっていて、"つう"が歌う曲の中でも登場する。
"つう"のモチーフが登場するのは、70数回もある。(正確な数をおっしゃってましたが、忘れてしまいました。)
一方、悪役"葱ど"と"運ず"のモチーフは、一度も"つう"が歌うことがない。
"与ひょう"のモチーフについては諸説あるが、都のモチーフをはじめ様々なモチーフを歌っている。

 若林氏による舞台美術についての解説。
舞台奥の布の釣りものは、『大鶴』。最後に登場する布は、『小鶴』と呼ばれている。
元々『大吊り』『小吊り』と呼んでていたのに、いつのまにか『大鶴』『小鶴』になってしまった。
「これらの布は何を表しているのか?」という質問に対しては「特になにも。あくまでイメージ」との回答でした。
『小鶴』はいくらやっても、よい形にならず、今でも見るのも嫌。
 舞台床には、3層になっているが、奥の2層がつうなど自然の世界。手前1層が、人間の世界。
舞台奥に向けて高い段になっていて、美術的にそのようなデザインにしたが、
結果的に床のセットが反響盤の役目をはたして、舞台奥で歌っても声が響く。

 吉井氏によるブ照明デザインについて。
『夕鶴』というため、幕開けとラストの夕方がタイトルロールのようなもの。
"つう"の登場シーンは、つうがシルエットとなるようになっている。
機織りのシーンは、音楽に合わせる必要があるので、人間が行っている。
(実際にその影を作る道具も見せて頂きました。)

 衣装について
最後、"つう"が人間からつるに戻るシーンは、舞台上での衣装転換があります。
こちらの衣装の仕掛けについて教えて頂きました。
着物は、肩から袖にかけてが切れている。
袖と襟にかけて一本の紐が通っていて、切れている着物の間を通っている。紐の肩の部分にボタンがついている。
ボタンとともに紐を引き抜くと、切れ間から袖がめくれ落ちる。
その袖の中がつるの柄となっている。

小道具〜 バックステージ 〜
 『夕鶴』の舞台は、白いため、汚すわけにはいけないので、歩く場所にはシートが張られました。
参加者も靴カバーまたはスリッパに履き替え。
舞台はもちろんセットや下手舞台裏まで見せて頂きました。
袖には、小道具がならんでいます。小道具と一緒に歌手の飲み物が。
ペットボトルのふたに穴が開いていてストローがさしてあります。
これは、化粧が落ちないためだそうです。

舞台上かの客席の眺めはとてもすてきでした。

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