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〜ノンという女〜    ラ・ソヴァージュ La Sauverge
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 フランス劇、アヌイの作品。

育ちは良くないものの、芯が強く、真実に目を背けることができない女性の物語。

劇団四季の初演ででは、日本語訳の『野生の女』というタイトルでした。

主役のテレーズは、劇団の看板女優が演じてきています。

なぜサブタイトルが『ノンという女』なのかは、作品を最後までみて初めてわかります。


 音楽は、武満徹が担当。

全3幕。

 

  あらすじ 

 物語全ての内容を書いているわけではありませんが、
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。


 

 テレーズは、酒場を回る楽団両親の元に生まれ、彼女自身もクラリネットを吹いていた。
母親は、粗野なゴスタを愛人にしており、父親はそれを見てみぬフリをしていた。
テレーズは、若き音楽家フローランと恋に落ちる。
フローランは、才能、名声、富を兼ね備えている。

 結婚を控え、フローランは、テレーズに必要なお金を用意する。
お金に飛びつく、両親。
テレーズは、これが私の両親であり、私もまた喉から手が出るほどお金がほしいのだと、本当の自分を打ち明ける。
しかし、フローランは、彼女の全てを受け入れると告げた。

 テレーズは、フローランの家に招かれた。
フローランには、伯母と妹がいた。
二人は働くという事がどういう事かを知らない。
伯母は、働くということは、貧しい人のためにセーターを編むことだという。
妹は、働いて、数ヶ月間はバカンスで楽しく過ごしたいという。
二人は、テレーズが同じ階級社会の娘だと思っており、それを疑うということもしらないのだ。

 テレーズの育った世界とは、まるで違う世界。
世の現実を知らない、また知らないで生きていけるという権利を持ち合わせた人たち。
自分は、彼等を、いや自分自身をごまかして行き続けられるのか、疑問に思う。

 テレーズは、フローランの家に、下品な父親を連れてくる。
楽団の友人を連れてきて、私(テレーズ)の過去を全て話してほしいと頼む。



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