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思い出を売る男
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 劇団四季の舞台です。

戦後、東京の場末。少しさみしく、どこか心温まる物語。

初演より、主役を石丸幹二さんが演じています。

この作品では、主人公が吹くサックスがキーになっており、

音大でサックスを専攻していた石丸幹二さんのために書かれたような作品です。

 

 

bar あらすじ bar

 

 物語全ての内容を書いているわけではありませんが、
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、あらすじを読むのはご遠慮下さい。

 

 

 戦後の場末に『思い出を売る』男がいた。

彼は客の思い出を『詩』にし、サックスで『曲』を奏でた。

彼がサックスを吹くと、壁に思い出の人の影が浮かび上がる。

 

 次々に思い出を売る男のもとを訪れる。

両親を戦争で失い家族の思い出がない少女。

愉快なサンドイッチマン。恋人を故郷に残してきたGIの青年。

戦争で家族を失った女。陽気な乞食。戦争で記憶を失った帰還兵。


 

bar 一口メモ bar



 1948年、名古屋で『命売ります』という男が現れ、『命を売る男』として当時大変な話題になったということです。
その後、新橋、数寄屋橋にも『命を売る男』がつぎつぎと現れたそうです。
当時の新聞を見ると、月光仮面のような覆面をつけ、サンドイッチマンのように看板を下げています。
彼らの多くは、復員者だったということです。
彼らが『思い出を売る男』のヒントになったのかもしれません。
 また、三島由紀夫も1979年『命を売ります』という小説を出版しています。




 

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