エイズ、同性愛、貧困の中で夢を持って生きる若者達を描いた作品。 オフ・ブロードウェイで好評を呼び、オン・ブロードウェイで上演されるようになりました。 曲もストーリーもアップテンポで、ライブ感覚。 作詞・作曲・演出を手がけたジョナサン・ラーソンが、初日の前日、舞台の幕が空くのを見届けることなく亡くなったエピソードが有名です。 舞台に登場する名も無い芸術家達は、ジョナサンの仲間達の姿であり、ジョナサン自身でもあります。 |
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舞台形式 : セリフがなく全て歌で進行される
ダンス : 多い
もっとも有名な曲 : 『シーズンズ・オブ・ラブ』
物語の舞台 : 20世紀末のニューヨーク
物語全ての内容を書いているわけではありませんが、
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。
マークは、映画監督になるべく日々8ミリを回す日々。
ルームメイトのロジャーは、ミュージシャン。後世に残る曲を作りたいと思っていたが、恋人をエイズで失い、ギターも握らないようになっていた。
二人とも、家賃もなく、暖房を入れる金も無い。
クリスマス・イブ、ロジャーは偶然、以前の恋人によく似たダンサー・ミミと出会う。ミミもHIV感染者だった・・・。
マークとロジャーの共通の親友コリンズも、新しい恋人エンジェルと出会った。
コリンズもエンジェルは、同性愛者であり、そしてまたHIV感染者だった。
エンジェルは、ケンカを繰り返すロジャーとミミの間を取り持っていた。
ハロウィンの日、エイズを発症したエンジェルが亡くなった・・・。
ミミもやせてゆき、死が迫っていることは、誰の目にも明らかだった。
ロジャーも、コリンズも、その他の仲間も、そう遠くない将来エイズで亡くなるだろう。
マークは、カメラを通した彼等を見守る傍観者でしかない。
一人取り残されることを悟った。
≪ 以降クライマックスからエンディングまで ≫
ロジャーは再び、恋人を失うことを恐れた。
見たくないものから目を反らし、立ち向かっていかないロジャーの元からミミは去っていった。
ロジャーは、再びギターを握り、ミミへの愛の歌を作り始めた。
再びクリスマス・イブ。
マークとロジャーのアパートに、ミミが運び込まれた。
意識が遠のいていくミミの元で、ロジャーはミミへの愛を歌い始めた。
ミミは、長いトンネルを抜けた先で、エンジェルに出会った。
エンジェルはミミに、戻ってロジャーの歌を聴かなくてはいけないと告げた。
ミミが目を開けた。ロジャーの元へ戻ってきたのだった。
相関図の見方は、凡例をご参照下さい。
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