劇場街
ミュージカルシャーロック・ホームズ2 〜ブラッディ・ゲーム〜
 Main  Movie  Book  Travel 
bar


 ミュージカル『シャーロック・ホームズ』の第二弾です。

ロンドンで実際に発生した『切り裂きジャック』が題材となっており、

原作にはないオリジナルストーリーとなっています。


 キャストは、前回公演に引き続き橋本さとしがホームズ、

一路真輝がワトソンです。
シャーロック・ホームズ


bar


 歌の量     : 少

 ダンス       : ほとんどない

 オーケストラ   :  生演奏(舞台奥で演奏する形式で、演奏者は5名)

 物語の舞台    : ロンドン


barあらすじbar


 物語の前半と、クライマックス以降を分けて記載していますが、
ストーリーを舞台で楽しみたい方はご注意ください。

 

 ロンドンでは、5人の娼婦が無残に引き裂かれるという事件が発生した。
いわゆる『切り裂きジャック』事件。
ロンドン市民は恐怖におびえ、時を同じくして現れた軌跡を起こす盲目の女性マリアが登場し、
人々は教会に押し寄せた。
ホームズは、女王の命により事件解決に乗り出した。

 ホームズはあっけなく切り裂きジャックを逮捕した。
切り裂きジャックは、非公開で処刑されて事件は解決したかに思えたが、
孤児院の院長が殺される事件が起きた。

 地方警察の優秀な警部オーウェンも、ロンドン警視庁の要請により、切り裂きジャックを追っていた。
オーウェンは、ホームズが逮捕した犯人は、ホームズが仕立てたおとりであることを突き止めた。

 オーウェンとホームズは、二人はいっしょに事件解決へと動き出した。
かつて、孤児院から複数の少女と一人の少年が、ニコラス男爵に売られており、
ニコラス男爵の城の火災で、それらの子供たちが焼け死んだ事件に結びつけた。
 二人はニコラス男爵の城へ向かった。
その事件現場には、日本の菊の花が飾れ、モーツァルトのオルゴールが投げられていた。
オーウェンは、菊の花の数が犠牲となった少女の人数。
ホームズは、モーツァルトの曲の小節数を聖書に結び付けメッセージを推理した。
姦淫するな、人のものを盗むな、悪人を許せ、隣人を愛せ、これらを破ったもの達が殺されていった。

 ホームズとオーウェンが、推理した次のターゲットは、多くの有力者の愛人として名高い女優!



≪ 以降クライマックスからエンディングまで ≫ (ネタバレ注意!!)





 劇場に駆け付けたオーウェンとホームズだったが、一歩違いで女優は殺された。
そして、女性参政権を訴える女性も寸前で止めることができなかった。

 事件現場にいたのは誰だったのか・・・。
その時、不自然な血にまみれていたのは・・・。
警部オーウェン・・・・。そして、彼によりそうエドガーという謎の男。
『悪人を許せ』、てーげっとは自分(ホームズ)だ。。

 オーウェンに、ワトソンが捕まった。
ワトソンは、オーウェンに銃で殺害された。
最後の犠牲者は・・・オーウェンことガブリエルの妹マリアと自分自身。

 そこに、ホームズが現れ、事件の真相を何も知らないマリアに教えた。
ガブリエルは、娼婦の母親に虐待されて育った。
母親は兄妹を孤児院に売り飛ばした。
孤児院の院長は、忌まわしい娼婦の子だとして、何かと辛くあたった。
かわいらしいマリアをニコラス男爵が目を付けて、兄妹を買い取った。
間もなく、兄ガブリエルはニコラス男爵の目的を知った。

 一定の年齢に達した少女たちは、ちかで貴族たちに嬲り者にされ、殺されていく。
ガブリエルは、妹にクスリを飲ませ、目を見えなくした。
男爵の使用人だったエドガーが手を歌詞、ガブリエルはニコラス男爵を殺害した。
事件の発生を恐れた貴族たちは、城に火をつけて少女たちも一緒に燃やしてしまった。

 その後、社会に復讐を誓い、教会の復権をゆがんだ形で実現しようとしたガブリエル。
ガブリエルは自ら命を絶った。
マリアは、エドガーが釈放されるまで、何十年でも待ち続けると田舎の教会へと去って行った。
そして、ワトソンは・・・銃は空砲となっており、生きていた。





bar切り裂きジャック事件bar

 切り裂きジャック事件は、ご存じのとおり実際に発生した未解決事件です。
ロンドンのイーストエンドで発生し、娼婦ばかりが殺害され、
性器が切り取られていたり、腸が引き出されていたりと残忍なものでした。
すでに、写真が存在する時代でしたので、死体の写真が残されています。

 切り裂きジャックとは自分で書き残したもので、そこにレザーエプロンが残されていたことから、
職人ではないかと推測されたこともありました。
性器をみとごに取り出していることから、医者ではないか。
謎の死を遂げ、そのご事件が発生していないことからその貴族ではなかったのか。
ホームズの作者、コナン・ドイルにまで意見が求められたこともあったそうです。

 真実は、私にもわかるはずもありませんが、ロンドン警視庁が無能だったかというとそうではありません。
当時としては、かなりの科学捜査を取り入れ、スコットランド各地の優秀な刑事が集められました。
切り裂きジャック事件当時も、イーストエンドでは、15分おきに警察が一つの通りを見回るなど、厳戒態勢でした。
そのたった15分の間に起こった事件なのです。


《劇場街トップページへ》 《ミュージカル一覧へ》