■■■■ イベントレポート ■■■■
劇団四季では、たまにお見送りというものがあります。
でも、行われるのは大抵チャリティー公演か、地方公演。
四季専用劇場で行われるのは珍しいと思います。
終演後カーテンコールで、観客といっしょに『友達はいいもんだ』を歌った後、
出演者は客席の通路を走って、ロビーへ。
衣装のままで、観客を見送ってくださいました。
握手はOKですが、写真撮影は禁止です。
モンゼとくるみ先生とヒノデロと握手して頂きました。
モンゼは本当にちっちゃいカワイイ。
『四季の会』会員のみ参加可能なイベントでした。
申し込み時に、座席番号が書かれた紙が渡されました。
バックステージツアーの挨拶は、『ユタ』の前舞台監督さんと、現舞台監督さんから。
お話がとっても面白方でした。
■ 舞台装置転換の見学 ■
"長者山"のセットから、"湯の花村の秋(最後のシーン)"セットへの転換の様子を見学させて頂きました。
この舞台転換は、"体力づくり"の部分で暗幕の後ろで行われて、本来見ることはできません。
今回は、暗幕を空いているシーンと、閉まっているシーンを逆転させて様子を再現。
音楽は、舞台を録音したもの。照明はそのままでした。
この舞台転換は、スタッフだけでは間に合わないので、俳優さんも参加しているそうです。
俳優さんは、小川(雨を受ける)セットと、雨の床拭きの担当。
今回のイベントは、俳優さんなしのため、そのセットはなし。
寅吉じっちゃんや、一郎、ハラ子が、セットを動かしている様子は想像して下さいとのこと。
(寅吉じっちゃんまで!?)
暗幕が終わるとすかさずスタッフさんが、岩を軽々と(?)、下のセットから下ろし、
別のスタッフさんが、小川に掛かる橋を台に跳ね上げて、上手奥へ移動。
次は湯の花村のセット。一番最初に出てくるのは大きな階段。階段にはススキが乗せられています。
続いて、狛犬、木、他の階段が次々に出てきます。
これらが定位置につくと、セットの上に乗せられたススキを移動。
最後に、スタッフさんがセットの上や周りを回って確認。
舞台が回転して、最後のシーンの位置に移動。
そして暗幕が下りました。(暗幕の開け閉めを逆にしているので、当然これがラストシーンの幕開けです。)
スタッフさんの数は、8人ぐらいでしょうか?
女性も3人いらっしゃいました。
ユタが今の形になったのは、20年前。15年ぐらいまでは、女性がこのようなことをするなんて、想像もできなかったそうです。
■ バックステージ見学 ■
60人の組になって、舞台上に上げて頂きました。
なんと!舞台上と袖の散策は自由!!セット、小道具手に触れてOKでした。
特に時間の制限もなく、見学が終わった人から自由に客席で、様子を見るのもよし、帰るのもよし。
もう、夢のようです。
万が一、壊れたりしたら戻そうとせずに、速やかに深刻して下さいとのことです。
あちこちにスタッフさんが、いらっしゃってセットの説明や、質問に答えてくださいました。
● 下手袖中 ●
こちらは、ほとんど空。というのも"湯の花村"のセットは,ほとんど下手に格納されているため。
床には、セットを格納する形にテープが貼ってありました。
こちらに、大作が手にしているススキがありました。恐る恐る触れてみました。
● 舞台上 ●
セットの階段は、人が昇り降りするように出来ていないので、気をつけて下さいという案内があったのですが、
狭い階段は本当に、歩きにくい。
階段に藁くずのような物が、貼り付けてあり。足を置く場所が不安定なんです。
いじめっ子達が、石段から藁の山(藁ぼっち)に飛び移ろうとして、失敗するセット。
実際に石段の上に立つと、想像以上に高い!!
狛犬は、見学していると突然に動き出し、歓声があがってました。
● 上手袖中 ●
こちらには 、"銀林荘の離れ"のセットがデーンと置いてあります。
ユタが、布団から起き上がる仕掛け(敷布団の部分にTの字の棒があり、この棒がユタの体を押し上げている)があり、
その動きも見せていただきました。
壁には、 フライと呼ばれる吊物を上げ下げするロープがあります。
中にフライングと書かれたロープがありましたが、実際どのように操作しているのでしょうね。
この袖と、ホワイエへ続く廊下の間に、上と地下へ続く階段がありました。楽屋や奈落に続いているのかしら?
● スタッフさんのお話より ●
この固定劇場の舞台セットは、11tトラック7台分。
旅公演では、2台分に削減。(ちなみにエビータの旅公演は、3台)
そもそも、銀林壮のセットは持ち運び困難なため、旅公演用に小さなものがあるそうです。
地方の劇場では、回り舞台もないので、湯の花村セットも別のもの。
(そう、説明されると旅公演と見比べてみたくなります。)
森進一さんの、「夢を続けて」が流れる中。
一度出て行った座敷わらしたちが舞台に再登場。
マントを広げるとそこには、「祝」「5」「0」「0」「回」の文字。
舞台が回転すると、盆の上には、湯の花村の子供達が・・・。
籠を片手に何かを拾っている子、蝶を背に座り込んでいる子、虫取りをしている子。
ストップモーションで湯の花村の四季が再現されました。
作曲家の三木たかしさんが舞台に上がり、湯の花名誉村民賞が贈られました。
名誉村民賞のたすきを掛けられた三木さんは、恥ずかしそうでした。
初演から出演なさっている、吉谷のじっちゃんには、功労賞が贈られ、旨に花をつけらました。
三木さんから、「これからも1000回、2000回と舞台を続けていってほしい」という挨拶がありました。
笑いと暖かい拍手に包まれた素敵なカーテンコールでした。
大入り袋は赤の定番の袋です。
『ユタと不思議な仲間達』通算500回と印字されています。
中身は、5円。
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