ヴェローナのアレーナ


 『ロミオとジュリエット』で有名な世界遺産の街ヴェローナにあるアレーナです。

古代ローマの円形闘技場ですが、保存状態がよく現在も様々なイベントで使用されています。

そして、このアレーナで行われる最も有名なイベントが、『ヴェローナ音楽祭』です。

毎年、夏にかけて行われる音楽祭は、世界中から観客が訪れます。

 (ここに記載している情報は、2011年のものです。)

アレーナ


ステージ

 アレーナは完全な円形ではなく、楕円形をしています。
楕円のカーブが急な方の一部がステージとなります。
背後の階段部分もステージとして使用されます。
緞帳がないため、ステージを照らすライトを消し、逆にステージ前から客席へ向かって照らすことによって、セット転換が行われます。
オーケストラピットは、ステージの前。凹の形をしているステージのへこんだところです。

 下の写真は『アイーダ』の舞台。
ステージの背後の最上段にに松明を持った兵士扮したコーラスが立っているのが分かりますでしょうか?
巨大な舞台セットと、大変なキャストが出演し、壮大な舞台です。
ステージ


客席

 客席を大きく分けると、平土間(1階席)と石段席です。
指定席は、平土間と石段の下半分。
自由席は、石段の上半分。
アレーナは楕円形のため、ステージ正面の石段席は、ステージからかなり遠い席です。
私の席は、まさに石段席のほぼ正面でした。
舞台との距離が心配でしたが、オペラグラスなしでも主要登場人物は見分けることができました。
しかし、オペラグラスは必需品です。

【平土間】
 平土間の前方中央ブロックが最も高価な席。
 傾斜が設けられていますが、なだらかです。

【石段席】
 前の座席とかなりの段差があり、前の人の頭が邪魔になることはありません。ろうそく
 石段席といっても、指定席は簡易な椅子が設置されています。
 椅子は、折り畳みのプラスチックで前のめりになっていて、自然にお尻が前に落ちてきてしまいます。
 前後も狭く、前の背もたれに、膝が当るほどです。とにかく大変!!

 幕間にさまざまなものが販売されます。
 通路から遠くても大丈夫です。みなさん親切にお金と商品を伝言ゲームのように手渡してもらえます。

   キャンドル
  石段席の人には、入場の際に小さなろうそくが手渡されます。
  開幕と同時に、ろうそくに火を灯すと、それはそれは幻想的です。
  ライターは持っていなくても、周りの方から火がをもらえますので、大丈夫です。

  自由席の席取り2時間前の様子
  2時間前にはかなりの人たちが、すでに席を確保していました。
  人気の席は、正面ブロックの場合は、下の方の席。
  サイドブロックの場合は、中央に近い席のようです。
  (右の写真は、19:45の自由席で席取りする方々。ちなみに開演は21:30)


【座席番号】 
 ヴェローナの席番号は大変わかりにくいです。

チケットには、ゲート番号が記述されていますので、そのゲートから入りましょう。
アレーナ内に客席案内係りがいますので、案内をお願いした方が早いです。客席案内係へのチップは不用です。

  基本的に番号が小さいほど、中央に近い席となります。
 石段の場合は、小さい数の座席番号ほど、舞台を正面から見られますが、舞台は遠くなります。
 座席番号は、 上手が奇数、下手が偶数です。
 なので、2席予約すると3列3番、3列5番のように番号が1つ飛びますが、並んだ席となります。 

 ※ 座席番号がアルファベットの席
 2階正面の入り口の上は、A〜T席とアルファベットとなっています。

劇場の施設

 常設の歌劇場ではないので、これといった施設はありません。

 ショップ
  音楽祭開催期間中は、日中帯からオペラショップが開かれます。
 ショップは、チケットを持っていなくても、入ることができます。
 主な商品は、プログラム、写真集、歌詞集、CD、DVDなど。

 クッションの貸し出し
  椅子がプラスティックで固いため、クッションの貸し出しがあります。
 貸し出し場所は、アレーナに入ってすぐ。1つ3ユーロ。売り上げは寄付されます。
 (公式グッズではありませんが、アレーナの周りの露店でもクッションは、売られています。)

 幕間の売り子
  幕間や場面転換中に、客席には売り子が登場します。
 売られているのは、CD、プログラム、歌詞集、ソフトドリンク、アルコール、アイルクリームなど。

◆ トイレ
  トイレはありますが、利用しなかったため様子は不明です。



チケットの取り方

 公式サイト
チケットオフィス  公式サイトから購 入するのが、おそらく一番手数料が安いです。
 サイトは、イタリア語または英語。
 自分で座席番号を選ぶことはできません。
 購入を確定する前に、座席番号が表示されます。
 気に入らない場合には、時間をおいてから再度、予約を行う必要があります。
 チケットは郵送も可能(別途要郵送料)ですが、チケットオフィス(左写真)引き取りができます。
 チケット予約をしたさい表示される画面、またはメールを印刷して、提出すればチケットを渡してくれます。
 チケットオフィスは、アレーナに面していて、アレーナの北側。
 開幕直前は、混雑が予想されますので、ヴェローナにつき次第、引き換えた方がいいです。

◆ 旅行会社、カード会社のサービスデスク、プレイガイド 会社
  何らかのトラブルが発生した時なども安心。
 手数料が高く、ほとんどが一番高い席種(平土間前方)しか取り扱っていないようです。

◆ チケット代行購入会社
 ネットで検索すると、いくつかの会社が見つかります。
 日本語で予約可能です。
 ほとんどが一番高い席種(平土間前方)のみの扱いのようです。

チケット・オフィスでは当日券を買いに来ている方もいらっしゃいました。
石段席は、ほぼ満席でしたが、平土間は実際ちらほら空いている席がありました。
売り切れている可能性を考えると、やはり前もって買っておいた方が安心。
 

その他

【服装】
  ほかの歌劇場より、軽装で大丈夫です。
 正装(カクテルドレスなど)の方もいらっしゃいますが、少数派。
 女性では、ちょっとお出かけに行く服装(ワンピースなど)がおすすめ。
 男性は襟があるシャツで大丈夫です。ジャケットは着ている人と着ていないいない人は半々。
 また、椅子が座りにくく疲れやすいので、そのあたりもご配慮を。

  旅行客が多いため、バッグはやはり肩掛け鞄のひとも多いです。
 自由席は、席取りする必要もあるためか、本当にラフ。Tシャツでも大丈夫です。
 6月末に観劇した際は、終演まであたたかくて上着は不用でした。
 天候にもよると思うので、カーディガン、または、大きなスカーフを持参すると安心でしょう。

【荷物】
  座席が狭いため、荷物は邪魔になります。必要最低限の荷物がいいと思います。
 クロークも見かけませんでした。

【マナー】
  こちらも、他の歌劇場と比べて、気軽な感じです。
 飲み物片手の観劇も大丈夫です。
 歌詞集を読みながら鑑賞される方も結構いますが、夜が更けると字も見えない状態となります。
 絶対だめなのが、やはり音を立てる行為。
 『アイーダ』の凱旋シーン。一部手拍子が起こりましたが、「シー」っと回りから注意されていました。

【雨天中止】
  雨が降ると中止、中断となります。 
 オペラが開始できなかった場合は、払い戻しがあります。
 いったん幕があいたら、雨で中断となっても、払い戻しはありません。
 払い戻しには、オフィスで手続きが必要とのことですが、経験がないため詳細不明です。

  雨でオペラが中止となってしまったけれど、合唱団だけが登場して歌を唄ってくれたという情報があります。
 しばらく様子をみたほうがよいようですね。

【ホテル】
  『アイーダ』が終了したのは、午前2時!
 終演後は、公共の交通機関は終わっています。
 2万人もの観客が一斉に外に出るため、タクシーも期待できないでしょう。
 歩ける範囲でホテルを取るのが一番安心です。ヴェローナ音楽祭の公式サイトからもホテルの予約可能。
 オペラの上演日は、宿泊費が跳ね上がります。

 アレーナの近くで、貸切バスが待っていました。ヴェローナ郊外のホテルへの送迎と思われます。
 ヴェローナ近郊のホテルに問い合わせてみるのもいいかもしれません。
 アレーナの周辺に、レストランが並んでいますが、一部24時間営業でした。
 最悪なんらかのトラブルでホテルにたどり着けない時には、こちらが利用できそうでうです。

【アレーナの周囲】
 セットはしまっておく場所がないため、音楽祭の期間は、アレーナの周りに置かれたままとなります。
 大きなセットを間近にみることができます。


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