イベントレポート <4>
|
|
下村青さんが2024年8月13日亡くなられました。
劇団四季在団中のお名前は下村尊則さん。
有名な役は、『美女と野獣』ルミエール、『ライオンキング』スカー、『ハムレット』タイトルロールなので、正統派二枚目の役から、悪役、妖艶な役まで演じてらっしゃいました。
四季の主要な作品に出ていることが多かったので、劇団四季の俳優さんの中で一番観ているのが下村さんだったと思います。
訃報をネットで目にしたときは信じられませんでした。まだずーっとご活躍している姿を見られると思っていましたから。
バトントワリングの全米チャンピオンでありながら、ミュージカルの世界へ。ダンスでの入団だったと思うのですが、美声と演技力からダンスのない作品にも数多く出演されていました。
退団後は、ミュージカルだけでなく、歌舞伎の世界でもご活躍でした。
お別れの会は、午前がお仕事関係者、午後はどなたでもということで私も参列させていただきました。
午前中は石丸幹二さん、野村玲子さんも列席されたとネットニュースにでていました。
献花台が中央に置かれていて、周囲に下村さんの思い出の品が展示されていました。正面スクリーンに映像が流れていました。
流れていた音楽は、『夢から醒めた夢』のオープニング部分。次は『異国の丘』の名も知らぬ人。最後は『千の風になって』
舞台って素晴らしいですよね。その歌、その声を聴くだけで、その時の表情、しぐさが鮮明に思い出せる。
映像最後のセリフ「あなたの中に生きています」そのままです。
『千の風になって』は下村さん自身がネットに投稿された動画で、歌ではなく朗読。映像は日舞です。
おそらく、下村さん最期に残したのがこの動画。なぜまだお若いのにこの動画を残されたのだろうかと考えてしまいます。
私は閉場ギリギリだったのですが、会場に飾ってあった花を配ってくださいました。 展示されていたもののごく一部ですが、写真を掲載します。
|
下村さんのイメージにふさわしく、会場の装飾は青。 献花の花は赤でした。 |
|
|
|
|
『ユタとふしぎな仲間たち』のヒノデロの写真と末広 末広はこの舞台で使われたものではないと思いますが。 | 『ハムレット』こちらは石丸幹二のWキャストで、劇団四季では珍しく発売前にどちらが主演の公演か発表されました。 |
『ジーザス・クライスト・スーパースター』の写真と『アンドロマック』台本。 JCSジャポネ版は、残念ながら下村さんの回は観られませんでした。 『アンドロマック』のギリシャの武将の姿凛々しかったです。 |
『青い鳥(ドリーミング)』の写真。 こちらも残念ながら下村さん出演回は観られませんでした。 扇子になにか書いてあります。 「遠州森の面汚しだぜ あんな子分が四天王じゃ 次郎長も落ち目だ」?? |
|
|
|
|
コートでしょうか?胸に『美女と野獣』ルミエールの刺?があります。 |
『ハムレット』こちらは石丸幹二のWキャストで、劇団四季では珍しく発売前にどちらが主演の公演か発表されました。 | 楽屋のれんも複数展示されていました。こちらは下村尊則時代のもの。家紋は抱きみょうがのようです。 | 浅利演出事務所からお花があがっていました。イメージにあわせて華やかな青い花が中心。 |
|
|
子供のころの写真がおされられたアルバムや、バトントワリングのカップなども飾られていました。 |
みっちり書き込みされた台本。 なんの作品なのかは私にはわかりませんでした。四季の作品ではないような・・・ |
![]() |
|||
舞台から見た客席 |
|||
![]() |
![]() |
![]() |
|
ベルモンテの衣装です。 日本人が着ても、欧州人らしく見えるように工夫されてるそうです。 また、この舞台では、彼の両親も登場するのですが、共通点を持たせているそう。 |
コンスタンツェの衣装。 無垢を表すために、純白のドレスです。 |
セリムの衣装。 生地には地紋が入っており、重厚な感じになっています。 |
|
![]() |
![]() |
![]() |
|
オスミンの衣装。 イギリス人の衣装は同一色でグラデーションを多用しているのに対し、 トルコ人の衣装は、原色で反対色をアクセントに使うようにしたそうです。 |
ブロンデの衣装。 コンスタンツェは召使いが着替えさせるため、後ろ開きなのに対し、侍女であるブロンデは前開きです。 |
ペロリッロの衣装。 イギリス人でありながら、トルコの生活になじんでいることを表すため、トルコ帽をかぶっています。 |
|
![]() ![]() ![]() ![]() |
|||
照明だけで、時間の流れを表現しています。 背景の地の色は青です。 |
|||
![]() |
![]() |
![]() |
|
舞台袖の小道具。 あれ、子豚の丸焼き? オペラ座の怪人の劇中劇を思い出します。 |
オーケストラピットを覗くと・・・ |
奈落。 オレンジの柱がある部分がセリです。 |
![]() |
||||
舞台から見た客席 |
||||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ドン・ジョヴァンニの衣装 唯一、ヴィヴィットカラーです。 |
ドン・ジョヴァンニの衣装(後姿) |
ドンナ・エルヴィーラの衣装 ジョヴァンニ以外はグレーで統一されています。 |
ドンナ・アンナの衣装 女性はドレスにバッグのような持ち手が付いています。 階段が多いため、スカートを持ちやすいようにだそうです。 |
レボレッロの衣装 出演者のイメージに合わせたかわいらしい髪型です。 |
![]() ![]() ![]() |
||||
プロンプター 狭い・・・ |
||||
![]() |
![]() |
![]() |
||
舞台から舞台袖側を見たところです。 |
奈落 日生劇場の奈落は初めて観ました。 |
舞台下の廊下 いろいろ置いてあります。 |
ピン ルームに入れていただきました。 ピン ルームというのは、ピンスポットをあてる照明器具がある部屋です。 シビックホールでは、客席の天上にあります。 実際に照明器具の操作方法を教えていただき、自由に操作させていただきました。 思いのほか、思ったとおりに動いてくれました。 ただ、暗転した中に立つ俳優さんにぴったり光を当てるのは、神業としか思えません。 ピンルームからの眺望は、いままで見たことのない風景です。 客席もよく見えます。 舞台上の人がちっちゃーーーい。 |
|||
![]() |
![]() |
![]() |