パン屋のハンスは、店の前に倒れていた青年ムフマードを助けた。
ハンスは、仕事を探していたムフマードにパン屋を手伝ってもらうことにした。
しかし、ハンスがユダヤ人であることに気づいたムフマードは心を開かない。
ムフマードは、イスラエルでユダヤ人が乗ったバスを爆破し、ここアムステルダムに逃げてきたのだった。
ムフマードは、店にやってくるノラと恋に落ちた。
やがてノラに子供ができた。
ムフマードはハンスに、生まれてくれる子供にイスラム教の儀式を施してほしいと頼んだ。
ハンスの前に、テロリストの仲間が現れた。
ハンスは、弟の教育と引き換えに、ユダヤ人教会に時限爆弾を仕掛けるように命令された。
深夜、時限爆弾を組み立てていると・・・ハンスが現れた。
≪以下クライマックスからエンディングまで≫
ハンスは、自分の過去を明かした。
ナチスから逃げ惑ったハンスは、ケーキを食べようとパン屋に忍び込んだ。
パン屋の主人はハンスを見つけたが、ハンスを匿って、やがてパン屋を譲って死んだ。
ハンスは、ムフマードを見つけたとき、その借りを返す時が来たのだと思ったのだった。
ムフマードは、ハンスこそ友人であると認めた。
翌朝、爆音とともにアムステルダムの町はパニックになった。
テレビから流れるニュース。
− ユダヤ人教会で同時多発テロが発生。
元とも被害が大きかったのはアムステルダム、死者10人負傷者16人。
自爆テロとみられる。 ―