― 今舞台(内乱編)について
ヨリコさん : 出演者をご覧になっていただくとわかると思いますが、登場人物が非常に多いんです。
その一人ひとりに見せ場を作るのは困難です。
一番の見せ場となると、死ぬシーンになってしまうんですよね。
「内乱」ということで、どのあたりが舞台になるかは、ご想像がつくと思います。
2時間半にぎゅっと凝縮します。
― 田中先生流 上手なキャラ
の殺し方は?
田中先生 : 銀河英雄伝説を執筆するにあたり、たくさんの資料を集めて、英雄のかっこいい死に方をさがしましたが、
小説でそのまま使うわけにはいかない。
ここで、こいつを殺すなんて決めおくのですが、キャラがひとりでに動き出して、
なかなか言うとおりに死んでくれない。
ポプランは、死ぬ時に言われるセリフまで考えておいたのですが、最後まで逃げ切った。
そのセリフは、「金返
せ!」なんですけど。
安達さん : ヤン・ウェンリーは素直に死んでくれたんですか?
田中先生 : 1巻生き延び
ました。本当は一巻前で死ぬはずだったんです。
書き始めるときに、死ぬシーンは原稿用紙3枚分と決めておいたんです。
というのは、あまり長々と書くと「救急車呼べよ」ということになるので、
たんたんと描くようにしています。
― 田中先生今回の舞台は見に行きますか
安達さん : 前2回の作品は執筆の方が忙しくて見に行けなかったんですよね。
田中先生 : 仕事を差し置いてでも。
― 舞台になると聞いた時どう思ったか
安達さん : 最初「どうなっちゃうの」と思ったのですが、
オーベルシュタイン編が決まった時には、ほんきで「どうなっちゃうの」と言ってましたよね。
田中先生 : 今は安心しておまかせしています。
― 銀河英雄伝説には女性が少ないですが
田中先生 : アニメーションになったときには、男優が足りなくなってしまって、
タカラヅカになったときには、もうそんなことも関係なくなりましたが。
当時はまだ女性兵士が活躍する時代ではなかったんですよ。
宇宙戦艦ヤマトも、最後に残る女性兵は一人ユキだけですし。
今書いたら、女性がもっと登場したとおもいます。
オペレーターとか、さすがにローゼンリッターににいなかったとおもいますが。
ヨリコさん : 田中先生は、女性キャラクターにこだわりがあるのかと思っていました。
田中先生 : ラインハルトにご令嬢がちょっかいを出すなんてエピソードも面白かったかもしれません。
私はあまりおとなしいご令嬢とかが好きではないので、
向こうの方でも、私の方
を好きではないでしょうがwww
私が男女関係を書くと共通の敵と戦うか、同志愛とかになってしまいます。
他人の作品を読むときも、この人はどうかなと思って読むのですが、 「お、お前もか」と思う時があります。
安達さん : 実生活でもそうなんですか?
田中先生 : 共通の敵というと数学とかなので、同志愛だと捕まってしまいますね。
(奥さまは同級生だったでしょうか?)
― 田中先生が今執筆している作品について
田中先生 : 今タイタニアを執筆しています。
※ 重要なネタバレとなる内容であったため、黒字にしました。ドラッグして反転していただ
ければ読めます。
次巻で、重要人物が死にます。主要人物が、登場人物一覧から消えます。
― (ファンからの質問)田中先生の1日の過ごし方は?
田中先生 : 朝起きまして、掃除をしまして、医者から勧められているチンパンジー朝食と呼んでいる
バナナと牛乳を食べまして、なんとか仕事をしなくて
済む方法を考える。
お昼を食べに行って、お昼に外に出ないと外に出ない生活になってしまうため、雨でも雪でも食べに出ます。
休憩して、机の上に本が置いてあれば、本を読んで、原稿があれば原稿を書きます。
いかにも自由業という生活をしています。
― (ファンからの質問)今回の作品(内乱編)にオリジナルキャラクターはたくさん登場しますか?
ヨリコさん : 秘
密とさせてください。
(スタッフに向かって)ご質問なさってくださった方に、ケーキ2個お願いします。