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オイディプス王
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あらすじ 呪われしテバイの王たち テバイ王家の系譜   



 ギリシャ神話には、よくテバイ(テーバイ)歴代の王たちが出てきます。
そしてその王、王妃は、ことごとく悲劇の運命を辿っています。
テバイの王たちを簡単にご紹介します。



 テバイを作った カドモス王

 フェニキアの王子カドモスは、ゼウスに攫われた妹を探していたが、見つからず国に帰れなかった。
アポロンの神託によると「牝牛の後をつけ、牝牛が足を留めた場所をテバイと名づけよ。」という。
神託のとおり牝牛の足を留めたところには、大蛇がいた。
カドモスが大蛇を倒すと、大蛇の歯から武者が生まれた。
この武者たちが、カドモスに従い、テバイという町を作った。

 カドモス王はアフロディーテの娘ハルモニアと結婚したものの、大蛇の呪いによって、子供達は不幸な死に方をした。
「そんなに神々に大事な蛇ならば、私も蛇になりたい」と願ったところ、カドモス王の姿は蛇になってしまった。
ハルモニアも「自分も蛇にしてください」と願ったところ、彼女も蛇に変わった。
蛇となった二人は、森に移り住んだ。

 岩となった王妃 ニオベ

 テバイの王妃ニオベには、7人の息子と7人の娘がいた。
ニオベは、2人の子(アポロンとアルテミス)しかもなたない女神レトを嘲り笑い、レトを祭らないように命じた。
女神レトは激怒し、アポロンとアルテミスに命じて、ニオベの子供を全て殺させてしまった。
悲しみにくれたニオベの姿は岩に変わってしまった。その岩からはいまでも水が流れているという。

 母に殺された王 ペンテウス

 酒の神ディオニュソス(バッコス/バッカス)は、放浪の旅の末、故郷テバイに帰ってきた。
ペンテウス王は、ディオニュソスを崇拝することを禁じ、殺すように命じた。
恐れをなす家来達に代わって、ペンテウス王は自身でディオニュソスのいるキタイロンの山へ向った。
キタイロンには、ディオニュソスを崇拝するペンテウスの母アガウェがいた。
ディオニュソスはアガウェの目を見えなくしてしまった。
アガウェは、怪物が来たと思い込み、息子とは知らずにペンテウスを殺してしまった。
アガウェは、「勝った。勝った。栄光は私達のものだ。」と喜んでいた。


 ライオス王 オイディプス王

あらすじをご参照ください。
その後、テバイ王家は、テバイを去るまでオイディプスの呪いが続きます。


 相打ちとなった兄弟 エレオクトル王とポリニス王

 オイディプス王亡き後、オイディプスの二人の息子エレオクトルとポリニスが交互にテバイの王を務めることとなった。
しかしエレオクトルは、王位を譲ろうとしなかった。
エレオクトルとポリニスの戦いは、一騎打ちでつけることなり、二人は相打ちとなって死んでしまった。

 孤独な王 クレオン

 エレオクトルとポリニスの死後、彼らの伯父クレオンが王位に就いた。
クレオンは、エレオクトルを英雄に仕立て上げ、ポリニスの死体を城外に晒した。
ポリニスを葬ろうとしたものには、死刑を命じた。
クレオン王には、エモンという一人息子がいた。エモンは、ポリニスの妹アンティゴネと婚約していた。
アンティゴネは、ポリニスを哀れみ土を掛けた罪で、クレオンは処刑を命じた。
それを、知ったハイモス(エモン)は、自殺してしまった。
息子の死をしった后もまた、自殺してしまった。
テバイにはクレオン一人が取り残された。

クレオン王自身も、テバイ王家の一族の者に討たれて最期を迎えます。


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