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オンディーヌ   Ondine
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  ジャン・ジロドゥの作品。

オンディーヌつまり水の精と、人間の愛を描いた物語。

劇団四季のストレートプレイの中でも、最も大掛かりなセットが用いられています。

水の精霊達の世界を描いた幻想的なシーンが有名です。

自由劇場の杮落としとしても上演されました。

全3幕。

『オンディーヌ』イメージ
オンディーヌは、湖畔の漁師の小さな家で育てられた 

 

bar あらすじ bar

 物語のさわりの部分と、クライマックス以降を分けて記述しています。
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。

 

  オンディーヌは水の精。生まれてから200年、でも姿は永遠に15歳のまま。
オンディーヌは、湖畔の漁師に拾われて育てられていた。
その漁師の家を一人の騎士が現れた。名前はハンス。
美しいハンスに、オンディーヌはひと目で恋に落ちる。
そして、ハンスもまた清い娘オンディーヌに恋をした。

 水界には、厳しい定めがあった。
人間の男と結婚し、もしその男の心を失ったら、男の命は失われ、水の精の記憶からその男は全て消えてしまう。
しかし、オンディーヌとハンスは結婚し、人間の世界で生活を始める。

 オンディーヌは、自由奔放であり、人間世界に無知であった。
いつしか、ハンスの心は、賢く美しい王女ベルタへと傾き始める。

 水界の王が現れ、王女ベルタの正体を暴く。
ベルタは王の娘ではなく、オンディーヌを育てた漁師の娘であることを。
ベルタこそが、水に災いをもたらす者であり、湖から遠ざけるため、離れた城の娘となったのだった。


≪以下クライマックスからデンディングまで≫




 素性が知られたベルタは宮廷で過ごすことができなくなり、
ハンスの城で暮らすことになった。
同時にオンディーヌは姿を消した。

 10年が経ち、ハンスとベルタが結婚を挙げようとしていた。
結婚式の朝、オンディーヌが投網に捕らえられたと知らせが入った。

 オンディーヌの裁判が開かれた。
容疑は、ハンスを愛しすぎたというこという罪。
判決はオンディーヌの打ち首。
だが同時に、もうひとつの裁判、水界の王による判決が下される。
掟従い、ハンスは死に、オンディーヌはハンスの記憶をなくす。

 オンディーヌが気が付いたとき、目の前に美しい男が横たわっていた。
― 美しい人。残念だわ。生きていたらきっと好きになったのに。 ―



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