王立劇場(スペイン)
マドリッドの王立劇場。
オペラ、バレエ、子ど向けの作品などバリエーションが豊富です。
夏季でもオペラをみることができます。
王宮と向かい合っていてます。
1817年フェルディナンド7世によって建築され、1850年に完成。
現在の建物は、1997年10月11日にオープンしましたので、
新しい劇場です。
そのため、馬蹄型にも関わらず様々なな工夫がされています。
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ステージ
欧州式で高さがあるステージですが、
私が観た作品では、上の部分を潰しており、横長の形でした。
緞帳は、ガルニエ宮(パリ・オペラ座)と同じもので、ハーフスクリーンになっています。
指揮者の席がかなり高く、上半身はほとんど客席からも見えています。
この日はプロンプターはいなかったのか見かけませんでした。
客席
4階建になっています。
劇場のイメージカラーは、赤と金。
5層になっています。すべてがボックス席ではなく、一番右のように座席が横にならんでいる部分もあります。
ロイヤルボックスは、中央にあり2階と3階を併せた高さがあります。
(上演中振り返って観たのですが、ロイヤルボックスは残念ながら空。)
シャンデリアは大きいのですが、天井画はなくシンプル。
ホワイエ
内部はシンプルです。
右のような空間もあります。
一番右は、3階ホワイエからみた王宮です。
本当はバルコニーから見られれば良かったのですが、一般の人はバルコニーに行くことができなかったので、ガラス越しです。
おそらく、王宮をもっとも美しくみることができるのがこの王立劇場でしょう。
ぜひ、観劇された場合は、この風景もみてきてくださいね。
劇場内のオブジェ
劇場内に、衣装や舞台機構が分かる模型などが置かれています。
数は少ないのですが、充実していて、休憩中に見て回るとあっというまに時間になってしまいます。
模型は電動で動き、幕がいている状態と閉まっている状態などの様子が分かります。
ロイヤルボックスから舞台がどう見えるかも覗くことができるようになっています。
字幕と舞台モニタ
オペラ『フィガロの結婚』では、字幕が表示されました。
上段がスペイン語。下段が英語です。
劇場内のあちこちに表示されていて、どの席からも字幕が見えるようになっていました。
画像の白く囲ったがすべて字幕を映し出すモニタです。
また、舞台を何台ものカメラが撮影していて、その映像も映し出されます。
青く囲ったの部分。
これは舞台脇のボックス席と最上階席では、どうしても舞台の見えない部分がありますので、その席のために設置されているようです。
舞台の引きの映像だけではなく、歌手のUPや客席全体の様子まで映していました。
ショップ
劇場の脇にあります。
上演中以外にも開いていて、チケットを持っていなくても買い物ができます。
しかし・・・あまりオリジナルグッズはありませんでした。
よく見ると、イギリスの劇場のものだったり、オーストリアの商品と同じだったりします(^ ^;;
ペーパーシアターという、立体のステージが2種類売られているのですが、どちらもイギリスのものでした。
モーツァルトに扮したクマがうられていましたが、こちらはウィーンにも売っていたと思います。
音符ついた文房具なのどは、お土産にいいかもしれません。結構なお値段します。
チケットを取る
チケットは、ウェブサイトからが便利。
私は当日券で購入しました。上から2番目の席種(200ユーロ)しか残っていませんでした。
1か月ウェブサイトを見た時点でも、上から1番目と2番目の席種しか残ってえいなかったので、
旅行の日程が決まったら早めに予約した方がいいかもしれません。
窓口で予約すると、ディスプレイに空いている席が映し出され表示され、好きな席を選ぶことができます。
英語で対応してもらえます。
チケット窓口は、表玄関を入って左手側。ショップの反対側です。
言葉が不安という方は、クレジットカードのサービスを利用してみることをお勧めします。
ガイドツアー
ガイド・ツアーが開かれています。
通常のものは、午前中のみで予約不要。
技術(バックステージや衣裳部屋など)を見てせてもらえるものなどもあり、こちらは要予約。
夏季は毎日開かれているようですが、ウェブサイトでご確認ください。
その他劇場の設備
上着を預かってくれる程度の本当に小さなクロークはありました。
荷物をお願いしようと思ったら、預かってもらえませんでした。
クロークはあてにしない方がよさそうです。
座席の下が空いていますので、多少の荷物はそこに置くこともできますが・・・ロビーで荷物は持ち歩きたくないですよね・・・。
2階ホワイエに、飲み物などを出すカウンターがありましたが、
その日は、招待客しか使うことができませんでした。
どうも、この日は招待客らしき人が多かったらしく・・・私の隣の席も有名人だった様子です。
みんなこの方に向かって挨拶しているし、周りの人も隣の人をみてはひそひそ話をしています。
劇場の外にできることもでき、すぐ隣にカフェがありますので、どうしても何か飲みたい場合はこちらも利用できそうです。
トイレが分かりにくかったです。
1階ではついに見つけられず、階段を一つ登ったところにありました。
かなり出遅れたのですが、2幕までに十分間に合いましたので、あわてる必要はなさそうです。
プログラム無料
なんか、いいとこなしの劇場のような感じになってしまいましたが・・・
なんとプログラムが無料です!!
初めてです。プログラム結構なお値段なので、これはすごい。
アクセス
最も近い駅は、地下鉄のオペラ駅です。
ソル駅からも歩けますので、こちらの方が便利の場合は、ソル駅で降りてもいいでしょう。
オペラ『フィガロの結婚』は、20時に開演して、23時半終了でした。
おしゃれをした状態で、夜の地下鉄はあまりお勧めできません。
タクシーは、比較的安全ですので、帰りはタクシーをお勧めします。
タクシー乗り場は、劇場後ろのイザベル2世広場にあります。
終演後が行列になりますが、次々タクシーが来ます。
40人ほど並んでいて、自分の番が来るまでにかかった時間は20分ぐらいでしょうか。
並ぶのが嫌な人は、周りのカフェやマクドナルドで時間をずらすといいかもしれません。
また、レストランなどに入った場合は、レストランお願いすればタクシーを呼んでもらえるそうです。
観客の様子
オペラをいくつか見た劇場の中でも、かなりきちんとした服装が多かったです。
女性はスーツの方が一番多かったです。男性もほとんどの方がジャケットを着ています。
9月下旬で夜はかなり涼しいかったので、ドレスでは寒いと思います。
客席のマナーも、音立てる人はまったくおらず、かなりよかったです。
上演中に携帯電話を確認している人がちらほら。
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