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メトロに乗って
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 音楽座ミュージカル。

浅田次郎原作の同名小説をミュージカル化した作品です。

題名のとおり、物語の舞台の大半は地下鉄。

時間と空間を行き来する物語です。

およそ舞台には向かないような作品を、みごとに舞台化しています。 

メトロに乗って


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 歌の量     : 中

 ダンスの量       : 中


 物語の舞台 : 昭和の東京
 

barあらすじbar

 物語のさわりと、クライマックス以降を分けて記載しています。
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。





 小沼真次は、下着会社のサラリーマン。
彼には、軽部みち子という愛人がいた。
小沼真次には、大手社長小沼佐吉の息子だったが、彼は父に反抗し、家を出た。
家族を冷たく扱い、ついには兄を自殺に追いやった父を憎んでいた。
兄は、少年のころ、地下鉄に飛び込んだのだった。

 真次とみち子の二人が、地下鉄に降りていくと、そこは、いつもの駅ではなかった。
兄が自殺したあの日、あの駅。
兄は、父に買ってもらったカメラを手に喜んでいた。
しかし、公衆電話で母親と話した後に、線路へと飛び込んだ。

 二人は、兄の死の謎を解くべく、時空を越えたたびに出た。
そう、メトロに乗って・・・・・。




《以下 クライマックスからエンディングまで》





 地下鉄の行き先は、父の過去。
戦争で活躍した父。
戦後、危険な道を渡り成功した父。
未婚のまま、亡くなった兵士の子を身もごり、途方にくれる母を、引き受けた父。

そう、あの日、母は兄に「佐吉は本当の父ではない」と告げたため、自殺したのだった。

 二人の旅は続く。
佐吉には愛人がいた。その愛人は、身ごもっていた。それは、みち子の母だった。
そう、真次とみち子は、兄妹。
それに気づいたみち子は、母と共に階段を転げ落ちて死んでしまう。

 旅は終わった。
現在に戻ってきたとき、真次は一人だった。
そこに、父佐吉が亡くなったというニュースが届く。
真次は、父のように生きようと決意する。
だが、真次の記憶に、みち子はなかった。




bar 登場する駅 bar

※は、原作のみで、舞台に登場しない場所です。

エピソード

永田町駅と赤坂見附駅 二駅を結ぶ地下通路一番最初にタイムスリップした場所オリンピックの年の新中野駅に通じている
新中野駅 ※ 小沼邸があり兄昭一が自殺した駅
神田駅 駅の地下街に真次の勤める下着会社がある 
中野坂上駅 ※ みち子アパートがある
新宿駅 東口側にアムールがばくだんを出す店を持っていた
東銀座駅 ※ 小沼商業の本社ビルが駅の階段を登ってすぐ場所にある
銀座(4丁目方面?)へ向う通路,昭和22年への銀座へと通じている。
銀座駅 服部時計と松屋にPXがあり,佐吉はそこでカメラを手に入れる。
新橋駅 佐吉が入営で初めて地下鉄にのった駅
青山一丁目駅 ※ 佐吉が入営した部隊があった場所
上野駅 ※ みち子が美術館の帰り昭和22年へとタイムスリップする
三ノ輪駅 ※ かつての小沼家の運転手が住んでいる
津田山駅 ※ 真次の中学時代の教師のっぺいが住んでいる
溝ノ口駅 ※ 真次の自宅




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