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ラ・マンチャの男  〜 Man of La Mancha 〜
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  『ドン・キホーテ』を元に作られたブロードウェイのミュージカル。

物語が三重(※)になっています。

※ セルバンテスの世界、劇中劇アロソン・キハーノの世界、
  キハーノの幻想『ドン・キホーテ』の世界。

日本では初演以来、松本幸四郎が主演してます。

休憩無しの全1幕。2008年現在の演出は松本幸四郎自身によるもの。

ラ・マンチャの男
ドン・キホーテは、風車に戦いを挑んだ


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 歌の量    : 少

 ダンス       : 多

 オーケストラ  : 生演奏 舞台上での演奏 (2008年 帝国劇場公演)

 有名な曲   : 『見果てぬ夢』

 

barあらすじbar

 物語のさわりの部分と、クライマックス以降を分けて記述しています。
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。



<登場人物>
セルバンテス : 詩人。宗教裁判に掛けられることになり、牢に拘留される。

<劇中劇の登場人物>
アロソン・キハーノ : ラ・マンチャの年老いた郷士。自分を騎士ドン・キホーテだと思い込む。
アルドンサ : 旅籠のあばずれ娘。ドン・キホーテは、アルドンサをドルネシア姫だと思い込む。
サンチョ : ドン・キホーテの従者。
アントニア : アロソン・キハーノの姪。
カラスコ : 医師で、アントニアのフィアンセ。



 セルバンテスは、教会にお金を払わなかったために、宗教裁判に掛けられることになった。
留置場では、新顔セルバンテスの裁判が行われることになった。囚人による裁判である。
セルバンテスは、自分は詩人であり、芝居によって申し開きをすると言い出す。
留置場のなかで即興劇を演じ始めた。

 ラ・マンチャのアロソン・キハーノは、騎士物語を読みすぎたあまり、
自分は騎士ドン・キホーテであると思い込んだ。
騎士がいた時代は、とうに数百年も過ぎ去っていたのにも関わらず。

 旅に出たドン・キホーテ。風車を魔物と思い込み戦いを挑んだが、勝てるはずもない。
その晩たどり着いた旅籠を、ドン・キホーテは城であると思い込んだ。
旅籠のあばずれ女アルドンサを、愛しのドルネシア姫に見立てて忠誠を誓う。

 アロソン・キハーノには、一人の姪があった。
姪には、フィアンセの医師カラスコがあったが、身内に気が違う人間がいるとなっては、世間体も悪い。
医師カラスコは、アロソンの後を追った。



<ここから、クライマックスからエンディングまで>





 夜、旅籠に甲冑に身を固めた騎士が、ドン・キホーテを訪ねてきた。
ドン・キホーテは、その騎士を魔王だと思い込み、決闘を挑む。
すると魔は、大きな鏡の盾を掲げた。
盾に映った姿は、騎士ドン・キホーテなどではなく、年老いたただのアロソン・キハーノだった。
アロソンは気を失った。
魔王の正体は、医師カラスコだった。

 アロソンは気が付いたとき、騎士になった夢を見ていたという。
アロソンは、正気を取り戻していた。
そこに、アルドンサが訪ねてきた。
あなたは、ドン・キホーテであると言って聞かせた。
アルドンサを姫として扱い、広い世界を見せてくれたドン・キホーテ。

 そうだ!自分はドン・キホーテである!
記憶を取り戻した時、アロソンの命は尽きた。


 芝居の終了とともに、セルバンテスは宗教裁判の出廷を命じられ、留置場を後にした・・・。

 
 


bar一口メモbar



 松本幸四郎氏のおじょうさん、紀保という名前は、ドン・キホーテから取られたものです。




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