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オイディプス王
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あらすじ 呪われしテバイの王たち テバイ王家の系譜    

 ソポクレスのギリシャ戯曲『オイディプス』。

ギリシャ悲劇の最高傑作と言われています。

紀元前427年に書かれた作品とは思えない名作です。

物語は、オイディプスの出生の秘密を解き明かしていく推理劇のように展開し、

最後まで、観客をひきつけます。 

スフィンクス
スフィンクスの謎を解いたオイディプスは、テバイの王となった。



barあらすじbar


 物語のさわりの部分と、クライマックスを分けて記載しました。
ストーリーを全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。





 テバイ国では、スフィンクスが現れ、人々を悩ませていた。
スフィンクスは、道を通る人に謎をかけ、解けなかった人間を食べてしまう。
コリントスの王子オイディプスが、放浪の途中、このスフィンクスに出会った。
謎は、「朝には4つ足、昼は2つの足、夜は3つ足で歩くものは何か?」というものだった。
オイディプスは、「人間である」と答え、みごとにスフィンクスを立ち退かせた。


 オイディプスは、預言者に「実の父を殺し、母と床を共にし、子を産ませ、やがて盲目となり物乞いをする」と言われたことがあった。
オイディプスは、その予言を恐れ、故郷コリントスから離れた地を放浪していたのだった。 
テバイでは、王位が不在だっため、オイディプスは、国王として向か入れられた。
オイディプスは、前国王ライオスの妻イオカステを娶り、2男2女をもうけた。


 その後、テバイは、災いが続く。みかねたオイディプスは、神に神託を賜ることになった。
神託によると、ライオス王を殺した者がテバイにいて、その者をテバイに入る限り災いは続くであろうという。
次に預言者に、元凶を占わせたところ、「元凶は、オイディプス王である。」と答えた。


 激怒したオイディプスに、イオカステは、前王ライオスのことを語った。
ライオス王は、預言者に、「息子に命を奪われるであろう」と言われ恐れていた。
ライオスとイオカステの間に生まれた子の足をピンで刺し、羊飼いに頼んで森の中へ捨てさせたのだった。
 それから年月が経った後、ライオスは、わずかな家臣をつれ三股の道で、盗賊に襲われたのだった。
予言は避けられたのだ。神託を恐れる必要はない。


 しかし・・・オイディプスは、かつて三股の道で、退くように命令されたことに、腹を立てその男たちを殺したことがあった・・・。




≪以下 クライマックス部分からエンディングまで≫





 そこにコリントスからの使者が訪れた。
「コリントス王は老齢のためになくなったので、オイディプスを王として迎えてたい。」というものだった。
父を殺すことを恐れていたオイディプス。予言は避けられたのだった。


 喜ぶオイディプスを見て、使者は告げた。
「そんな予言は恐れる必要はなかったのです。あなたはコリントス王の子ではなく、
私が羊飼いから貰いうけ、子のない王に差し上げたのです。」
オイディプスは羊飼いを探し出し問いただした。
「王妃の子を捨てるのは忍びなかったので、遠い国に連れて行くように人に預けたです。」


 これを聞いたイオカステは、狂ったように駆け出すと、自らの命を絶った。
オイディプスは、目を自らピンで貫いた。
オイディプスは、娘のアンティゴネ(アンチゴーヌ)とイスメネをクレオンに託し、テバイの国から姿を消したのだった。



 

bar関連作品bar


▼ オイディプスの続き
 ・ アンチゴーヌ

▼ ギリシャ悲劇
 ・ アンドロマック



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