ベンドラは、どのように赤ちゃんができるのか母親に質問したが、はっきりとは答えてくれなかった。
メルヒオールは優等生であったが、理不尽な教師、宗教の矛盾に怒りを覚えていた。
モリッツは、女性の体が気になって勉強に身が入らない。
メルヒオールに頼んで、女性の体の仕組みを教えてもらったが、ますます勉強に身が入らなくなってしまった。
マルタは、毎夜父親に性的暴行と暴力を受けていたが、周りは隠していた。
ベンドラは殴られた事がない。マルタの痛みが分らない。
メルヒオールに枝で自分を打つようにたのんだ。
ためらいがちだったメルヒオールだったが、次第に激情していく。
泣きじゃくるベンドラと自分自身に戸惑うメルヒオール。
次第に二人は惹かれあっていった。
メルヒオールは、まだ何も知らないベンドラを抱いた。
一方モリッツは、教師から疎まれ退学処分となってしまった。
父親には、一族の恥だとののしられ、拳銃で自殺した。
そして、ベンドラの妊娠が発覚する。
≪クライマックスからエンディングまで≫
妊娠を知ったベンドラの母親は、メルヒオールの父親に事態を知らせた。
メルヒオールの両親は、彼を更正施設に預けた。
更正施設の中で始めて、ベンドラの妊娠を知った。
いてもたってもいられず、更正施設を抜け出して、ベンドラに教会で会おうと手紙を出した。
教会・・・しかし、誰もいない。
足元には、モリッツの墓。そしてもうひとつベンドラの墓。
ベンドラは堕胎に失敗し、亡くなっていたのだった。
モリッツは、自殺も考えたものの、この不条理の世の中でいきていく決意をする。