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ミュージカルシャーロック・ホームズ 〜アンダーソン家の秘密〜
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 推理小説『シャーロック・ホームズ』がついにミュージカルになりました。

メインの事件はオリジナルのもので、ストーリーも複雑で見ごたえがあります。

原作の「踊る人形」事件も部分的に使われています。

有名なホームズのセリフが歌になっていたりします。


 キャストは全部で5名。

原作との大きな違いはワトソン博士が、ジェーン・ワトソンという女性に変更されています。

全2幕 上演時間:2時間20分。
シャーロック・ホームズ


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 歌の量     : 少

 ダンス       : ほとんどない

 オーケストラ   :  生演奏(舞台奥で演奏する形式で、演奏者は5名)

 物語の舞台    : ロンドン


barあらすじbar


 物語のさわりと、クライマックス以降を分けて記載していますが、
ストーリーを舞台で楽しみたい方はご注意ください。

 

 クリスマス・イブ、アンダーソン邸に2発の銃声が響いた。
その時、部屋にいたのは、アンダーソングループの若き会長アダム。
女優でアダムの愛人。そして、アダムの婚約者ルーシー。
事件後、ルーシーは忽然と姿を消した。愛人も突然、渡米してしまった。
不思議なことに、アダムはルーシーが行方不明のまま、結婚届を出した。


 ホームズのもとに3人からルーシーの捜索依頼があった。
一人目は、アダムの叔父。 次いで、アダムの双子の弟エリックだった。 最後は、アダムからだった。


 時を遡って、アダムとエリックの学生時代。
二人は、オックスフォード大学に通っていた。
アダムは、学業スポーツ優秀で注目の的だった。一方エリックは、地味で目立たない学生だった。
初めルーシーは、エリックと出会い付き合っていたが、いつしか、アダムへと心が移っていった。

 発砲事件について、3人の依頼主がホームズに話した内容は微妙に食い違う。
あの日の銃声は誰が誰に向かって、撃ったものだったのか。
ルーシーはどこにいるのか?
確実に3人のうち誰かは、真実を知っている。それは・・・。


≪ 以降クライマックスからエンディングまで ≫ (ネタバレ注意!!)





 ルーシーは、ロンドンのアンダーソン・グループが所有するビルにいた。 
エリックは、伯父にルーシーを殺害し、その容疑をアダムに被せる話を持ちかけた。
会長の座は叔父の物となり、財産はエリックのものとなる。
なぜか、エリックはルーシーの居所を知っていた。

叔父が送り込んだ暗殺者がルーシーの元に向かうと、エリックが待ち構えていた。
エリックは、暗殺者から叔父がアダムとエリックの父である前会長を殺害したことを聞き出した。
暗殺者はエリックによって、殺された。

ホームズの推理によって、エリックの殺害容疑で逮捕された。
叔父も前会長である兄を殺害した容疑で逮捕された。


 エリックによる告白。
エリックは、アンダーソン家のため、才能のない兄と入れ替わっていた。
エリックは常に影の存在だ。全てを持ている兄を妬んだ。
エリックは、兄を薬漬けにし廃人と化し、アメリカに捨て去った。
自分は、アダムとなりすべてを手に入れるつもりだった。


 しかし、ホームズはエリックが、まだ真実を隠していることを知っていた。
アダムが愛人とベッドにいることろを目撃したルーシーは、二人を銃で撃った。
銃声を聞いて駆け付けたエリックは、二人が死んでいることに気づきながらも、
錯乱したルーシーに「二人は死んではいない。アダムが目ざると激怒するだろうから、逃げるんだ。」と諭した。
エリックは、アダムに成りすまし、財産がルーシーに行くように籍を入れた。
そして、エリックはルーシーの罪も被って、牢に向かう。

このことはルーシーも知らない。
知っているのは、エリック自身と・・・ホームズだけだ。







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