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バレエ椿姫 La Dame aux camelias
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あらすじ 劇中劇マノン  

 デュマ・フィスの書いた同名の小説をバレエにした作品です。

振付は、ジョン・ノイマイヤー。

オペラやミュージカルより原作に忠実です。

ピアノを中心とした静かな曲が、大人の切ない恋をつづります。

劇中劇である『マノン』がマルグリッドの心とオーバーラップして描かれます。

私が見たのは、オペラ・ガルニエ公演。

椿




 

barあらすじbar

 

 物語のさわりの部分と、クライマックスからエンディングまでを分けて記載しています。
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。

 

 青年アルマンは、『マノン』が上演される劇場で高級娼婦マルグリッドに出会う。
マルグリッドは、いつも椿を持っていることから、『椿姫』と呼ばれていた。
アルマンは、美しいマルグリッドにたちまち恋に落ちる。
マルグリッドには、娘のように可愛がってくれる伯爵と、愛人希望の男爵が付きまとっていたが、
マルグリッドもまた、純粋な青年アルマンに心引かれていった。

 アルマンが不在のとき、マルグリッドの元をアルマンの父が訪れた。
アルマンの父は、マルグリッドにアルマンと別れてほしいと頼んだ。
アルマンには、年頃の妹がいる。
妹に良縁があるが、兄が娼婦と暮らしていることが噂になれば、この話はなかったことになるだろう。
何の罪もない、純粋な妹の幸せのために、身を引いてほしい。
これがアルマンの父の願いだった。

 マルグリッドは、無言のままアルマンの元を去った。 



≪ ここから クライマックスからエンディングまで ≫



 アルマンは、マルグリッドが自分を捨てたのだと思い込んだ。
別の娼婦を連れ、マルグリッドがくる劇場や舞踏会に顔を出した。
耐えかねたマルグリッドは、有る夜アルマンをたずね、熱くアルマンを求めた。

 次の日舞踏会で、アルマンはマルグリッドに、札束を投げつけ、旅に出た。
絶望したマルグリッド。
胸が悪かったマルグリッドはついに病に倒れた。
マルグリッドは、これまでの全てを手紙に綴った。

 アルマンが手紙で全てを知り、パリに駆けつけた時、マルグリッドはもうこの世の人ではなかった。
マルグリッドの使っていた品々は、オークションに掛けられていた。





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 バレエでは、劇中劇でマノンとマルグリッドがオーバーラップして演じられます。
原作では、アルマンがマルグリッドにプレゼントした小説『マノン・レスコー』が落札されるところから始まります。
『マノン・レスコー』はフランスでは良く知られている恋愛小説。



 マノン・レスコーのあらすじ 

 デ・グリューは、美しい娘マノンに出会う。
話によれば、マノンは修道院に入るのだという。
デ・グリューは、マノンを連れてパリに連れ出した。

 パリで生活を始めた。
デ・グリューは収入がないのに、不思議なことに贅沢な暮らし。
不信に思い問い詰めたところ、マノンは男性たちに身を任せて収入を得ていた。

 愛人は、マノンにデ・グリューという男がいることを知り激怒。
マノンを未開の地アメリカに追放してしまった。
デ・グリューは、全てのお金を費やしてアメリカへ追っていく。
開拓地で二人はささやかながら幸せな暮らしを始めたが、二人は本当の夫婦でないことが知れ渡ってしまう。
マノンに恋をした有力者が、マノンに結婚を迫った。

 デ・グリューとマノンは手に手をとり、アメリカの荒野へと逃げ出した。
デ・グリューの腕のなかで、マノンは力尽き二度と目を空けることはなかった。





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