エディプ(オイディプス)王がなくなった後の物語。
エディプの二人の息子エレオクトルとポリニスは、決闘の末、相打ちとなって二人とも死んでしまった。
クレオン王は、兄エレオクルを英雄に祀り上げ、壮大な葬儀をおこなった。
一方弟のポリニスは、死体をさらし、もしポリニスの死体を埋めるようなものがあれば、死刑にせよと命令を下した。
ポリニスの妹、アンチゴーヌはクレオン王の息子エモンとの結婚を控えていた。
早朝、屋敷にアンチゴーヌがしのび足で帰ってきた。
ポリニスに土をかけてきたのだという。
姉のイスメーヌは、このまま、兄のことを忘れて幸せに過ごそうと諭すのであったが、
再びポリニスの元に出かけていったアンチゴーヌは、捕らえられてしまった。
クレオン王の前に引き出されたアンチゴーヌ。
クレオン王は、アンチゴーヌを優しく諭す。
このまま、ポリニスのことは忘れて、エモンと幸せに暮らすのだ。
しかし、アンチゴーヌは、頑としてとして考えを改めない。
「私を逮捕せよ」と。