コーラスライン 〜 A Chorus Line 〜
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ミュージカルを見たことない人が、ブロードウェイという言葉をから、
金の燕尾服とシルクハットの男女が踊る姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
その舞台がコーラスラインです。
2007年ブロードウェイの演劇が長期ストライキした際、タイムズスクウエアで幕開けを告げたのが、コーラスラインのダンスでした。
その他、同時多発テロでは、ニューヨーク再起のCMでも起用されていたのコーラスライン。
まさに、ブロードウェイの顔です。
ブロードウェイのオーディションの様子を舞台化したもので、ダンス中心の舞台です。
コーラスラインとは、舞台上に引かれた一本の線のことで、コーラス(役名がない出演者)が並ぶ線のことです。
歌の量 : 中
ダンス : 多い
もっとも有名な曲 : One
オーケストラ : 録音
物語の舞台 : ブロードウェイのオーディション会場
ここに注目 : オーディションを受けている俳優達は、客席に向って受け答えをしていますが、
オーディションを行っているザックは実際に客席に座っています。
客席で台詞をはなしているのです。運がよければザックのすぐ近くの席になるかも。
あらすじ
物語全ての内容を書いているわけではありませんが、
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。
あるミュージカルのコーラスのオーディション。
ジャズ、バレエ、タップ、次々と受験者が落とされていく。
残った受験者に、演出家ザックは問う。
プロフィールに書かれていない、本当の君たちが知りたい。
戸惑う受験者達だったが、やがて語り始める。
ダンスを始めたきっかけ。
青春の淡い思い出。
演劇学校でいじめられた記憶。
同性愛であることを、親に知られたとき出来事。
人種も、経歴も様々だったが、全員ダンスに対する思いは強い。
そして、最後に演出家がした質問は・・・・
もしダンスが踊れなくなったらどうするか?
合格メンバーと不合格メンバー
■ 合格したメンバー
マイク 、 ボビー 、 ビビ 、 リチー 、 マーク 、 ディアナ 、 キャッシー 、 ヴァル
■ 不合格だったメンバー
マギー 、 コニー 、 グレッグ 、 シーラ 、 ジュディ 、 アル 、 クリスティン 、 ポール(棄権) 、 ドン
合格、不合格になった理由は、なんなのでしょう??
マイク、ディアナ、キャッシーヴァルならば、なんとなく想像がつきますが、その他は、不明確。
キャッシーが合格となったエピソードは伝えられています。
当初キャッシーは、不合格メンバーとなっていました。
リハーサルを繰り返しても、なんかしっくりいかない。
そこで、キャッシーを不合格から合格にしたところ、しっくりしたのだとのこと。
明確な答えにはなっていませんが・・・。
そのほかのメンバーについては、『コーラスラインの舞台裏』(コーラスラインができるまでが書かれた本)にも、記述されていません。
そこには、リハーサル中は、毎日合格メンバーが変わったと書かれています。
リハーサルで、よりドラマティックな表情をしたキャストで選んだのかもしれません。
映画と舞台の違い
■ キャッシーの重要性
映画は、舞台よりキャシーに重点が置かれて描かれています。
そのため、他の役の話が短くなっています。
クリスティンが音痴であるエピソードは、まったくなし。ダンやボビー、ジュディーのエピソードもかなり短いです。
■ 『愛した日々に悔いはない』
舞台では、ダイアナがダンスへの思いを歌っています。
映画では、キャシーがザックへの愛を歌っています。
(この『愛した日々に悔いはない』は、ドラマ『フルハウス』でも出てくるくらいメジャーなようです。)
■ キャスト数
映画のキャスト数が舞台より多いのは当然ですが、ラストのワンも舞台より大勢になっています。
■ ザックのダンス
舞台では、オープニングとエンディングでザックも踊っていますが、
映画では、全く踊っていません。
■ 登場人物の生年月日
劇団四季とブロードウェイと映画では,それぞれ年齢が異なります。
年齢は、出演者の実年齢に近くするためだと思われます。
誕生日が違うのは不思議です。
はなはだしいのは、ディアナ。ブロードウェイは6月10日。劇団四季は6月8日。映画は4月10日。
関連作品
▼ ブロードウェイのバックステージもの
・ クレイジー・フォー・ユー
・ プロデューサーズ
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