劇場街トップへ
アルデールまたは聖女  ARDÉLE ou la Marquerite
 Main 
bar


 ジャン・アヌイの作品。

劇団四季の旗揚げ作品です。

フランス上流階級で体裁を作ろう、さまざまな男女の物語。

劇団四季では2幕構成で上演されています。

タイトルのアルデールは舞台に全く登場しない珍しい作品。


 登場人物相関図 

相関図の見方は、凡例をご参照ください。
枠で囲まれている人物は、舞台に登場する人物です。

登場人物相関図



 あらすじ 

 物語のさわりと、クライマックスからエンディングまでを分けて記載してますが、
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。


 

≪主要登場人物≫
 アルデール : 生まれつき背中が曲がっているため40歳を過ぎて独身の女性。
 レオン : 将軍。アルデールの兄。
 メアリー : 将軍の妻。現在病気で,ベッドから15分置きにレオンを呼ぶ。
■ ナタリー : レオンの長男の嫁。夫を愛さぬまま嫁いだ。
 ニコラ : レオン将軍の次男。
 リリアーヌ : アルデールの妹。愛人の男爵を始終連れまわしている。
 ガストン : リリアーヌの夫。お針子の愛人がいる。




 将軍レオンは、家族会議を開くため、家族を呼び寄せた。
集まったのは、長男の嫁■ナタリー。士官学校から戻ってきたニコラ。レオンの妹リリアーヌ夫妻。なぜかリリアーヌの愛人。
家族会議とは、レオンの妹のアルデールの恋についてだった。

 アルデールは、生まれつき背中を曲がっており40歳を過ぎて独身。
結婚はとうにあきらめていたところだが、恋人ができた。
相手はレオンの末息子トトの家庭教師で、生まれつき背中が曲がっていた・・・。

 将軍は、身分違いで、同じ生涯を持つ年を取った二人が結婚したら一大スキャンダルになると考えた。
アルデールを部屋に閉じ込めたら、今度はアルデールの方でも鍵を閉め、食事も全く取らない。
アルデールを説得してもらおうと、家族を集めたのだった。




≪以下クライマックスからエンディングまで≫


 リリアーヌの呼びかけにもアルデールは戸をあけない。

 次にガストンが説得しようと立ち上がった。
病気の妻に縛られながらも、メイドと愛人にしているレオン。
男爵を夫といっしょに連れまわすリリアーヌ。
愛していない夫に嫁いだ■ナタリー。
ガストン自身も妻への当て付けで、お針子の愛人がいる。
この中の誰が、真実の『愛』を知っているのだろうか?
アルデールの『愛』こそが真実の『愛』ではないのか?
ガストンは、ドア越しに愛を貫けと呼びかける。
やはり戸が開かない。

 夜、屋敷の暗闇の中で、■ナタリーとレオン将軍の次男ニコラの姿があった。
二人は恋人だったが、若すぎるという理由で、引き裂かれ■ナタリーは長男へと嫁いだのだった。
アルデールの恋人が屋敷に忍び込んできた、■ナタリーとニコラはその姿を見ていた。
アルデール部屋の戸が開き、恋人入っていくと、2発の銃声が部屋から響いた。




 関連作品 

 ジャン・アヌイの作品
 ・アンチゴーヌ
 ・ひばり
 ・ラ・ソヴァージュ

 テーマが類似している作品
 ・鹿鳴館




《劇場街トップページへ》 《ストレートプレイ一覧へ》