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銀河英雄伝説   第二章 自由惑星同盟編
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 『銀河英雄伝説』の原作1巻を自由惑星同盟から描いた舞台です。

  『銀河英雄伝説』第一章帝国編、オーベルシュタイン編とも話がつながっていますので、

 これらの舞台を見ていた方が何倍も楽しむことができます。

 バレエ、タップなども織り込まれています。

 中でも、映像と俳優のパフォーマンスが融合した演出が見ごたえがあります。

 全2幕、約2時間35分(内20分休憩)

  出演者 


 ヤン・ウェンリー  : 河村隆一    
 ジェシカ・エドワーズ
  : 馬渕英俚可  ジャン・ローベル・ラップ
 : 野久保直樹
 ムライ
 : 大澄賢也
 アレックス・キャゼルヌ
 : 天宮良
 オリビエ・ポプラン  : 中川晃教  ワルター・フォン・シェーンコップ
 : 松井誠
 シドニー・シトレ  : 西岡徳馬  フレデリカ・グリーンヒル  : はねゆり
 ヨブ・トリューニヒト  : 井田國彦  パトリチェフ
 : 金澤博
 ダスティ・アンッテンボロー
 : 荒木健太郎
 ゼークト、他
 : 伊藤哲哉
 ナオミ
 : 長澤奈央
 ユリアン・ミンツ
 : 桑代貴明
 イワン・コーネフ
 : 中村誠治郎
 
 

 

 
   

 
 



 登場人物相関図 


凡例図の見方は、凡例をご参照ください。

名前の横に★がある人は、軍人です。


登場人物相関図

 あらすじ 


 物語のさわりの部分と、クライマックス以降を分けて記述していますが、
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。


 

 ヤン・ウェンリーは、『他になるものがない』という理由で軍人になった。
しかし、同盟軍から見捨てられたエルファシルの民間人を帝国軍から救い出し、『エルファシルの英雄』と呼ばれていた。
彼には、学生時代からの友人がいた。ジャン・ロベール・ラップ。
二人はジェシカ・エドワーズという女性に恋をした。
しかし、ヤンはジェシカから身を引いてしまい、ジェシカとラップは婚約した。

 同盟軍がアムリッツァ聖域に出撃することとなった。ラップは第6艦隊。ヤンは第13艦隊。
対するは、帝国軍。帝国軍を指揮するのは、ライン・ハルト・フォン・ローエングラム公。
ラインハルトの知略と見事な指揮により、3組に分かれた同盟軍は次々と突破された。
最後に、帝国軍と対することになったのは、第13艦隊。
第13艦隊もまた指揮官を失う損害を受けた。急遽ヤンが指揮を代行することとなった。
ヤンの巧みな戦術により、同盟軍は全滅こそ免れたものの、惨敗。
ヤンへもたらされた報告は、第六艦隊全滅 ――― 。

 婚約者を失ったジェシカは、自分たちは安全な場所で戦争を美化する政治家たちに抗議した。
ジェシカは反戦運動への道を選んだ。

 ヤンは、これを機に退職を願い出たが、受理されず。
逆に正式な第13艦隊の指揮官に任じられ、困難な指令が下された。
指令は、一瞬にして艦隊を消し去る威力をもつトールハンマーを備えた難攻不落のイゼルローン要塞の攻略。

 
 
≪ クライマックスからエンディングまで ≫



 ヤンは、軍隊のなかでも風変わりな人材ばかりが集まった。
堅物ムライ。事務の達人キャゼルヌ。女好きのポプラン。やはり軍人になるつもりはなかったアッテンボロー。
ヤンの副官には、若く優秀な女性士官フレデリカ・グリーンヒル。
フレデリカは、エルファシルでヤンに救われた一人で。少女の心にヤンの姿が焼き付いていた。

イゼルローン要塞を攻略するために用いたのは、ローゼンリッター。
ローゼンリッターは、帝国貴族の亡命者を集めて作れた軍隊だった。

 ローゼンリッターは、帝国軍の軍服を着こみ、過去にとらえられた同盟軍の軍艦に乗り込んだ。
同盟軍に襲われたふりをして、イゼルローン要塞に逃げ込み、重要な報告事項があると司令室に入り込むと、司令室を制圧してしまった。
イゼルローン攻略するも間を開かず下った指令は、帝国領土への出撃。

 ヤンには、14歳の養子ユリアンがいた。
ユリアンはヤンにあこがれて軍人になることを決意した。



 解説 

過去の舞台や小説を見ていないと分かりにくい点について解説します。

 自由惑星同盟(同盟軍)
 もともとは帝国から逃亡した人たちが築いた民主主義。
帝国と同盟国は長い間対立た続いています。


 ユリアン・ミンツ
 なぜかヤンの世話をしている14歳の少年。
劇中で語っている通りユリアンは軍人の息子で、戦争で親を失った孤児です。
国の政策で、戦争孤児を軍人にすべく、軍人の家庭の養子としてあてがわれます。
養子が軍人になれば養育費は、すべて国が負担。軍人にならなかった場合は、養育費はすべて国に返納しなければなりません。
独身のヤンにも養子がいるのは不自然ですが、
生活能力に乏しいヤンに、家事も完璧・成績も優秀なユリアンをあてがったのは、どうもキャゼルヌの策略のようです。


 イゼルローン要塞
 イゼルローン要塞は、帝国と同盟との結ぶ細い航行可能領域(小説上では回廊と呼ばれている)内にある帝国軍の要 塞。
要塞にはトールハンマーという艦隊を一瞬にして消滅してしまうほどの砲撃を保有しています。
 

 フライングボール
 ダンスと映像を合わせた演出で表現されているのはフライングボール。
2チームに分かれて、中空に浮き不規則に動く輪(ゴール)ボールを入れると得点となる。
重力が通常より低くなっており、高くジャンプすることができて、空中戦が見どころ。
ユリアンは、得点王。ポプランは反則王。
 

 ローゼンリッター
 帝国貴族の亡命者で作られた部隊で、白兵戦に長けている。

現在、シェーンコップがローゼンリッターを率いている。
劇中のセリフにあるように、その指揮官の半数は同盟を裏切り帝国に寝返ったとある。
おそらくは、普通の同盟軍の中にいると迫害や喧嘩が絶えないために独立した部隊となっていると思われます。

 スパルタニアン
 一人で操縦する小型戦闘機。
劇中ではオレンジ色の戦闘服を着ているのがスパルタニアンの乗組員。
オリビエ・ポプランとイワン・コーネフは、指折りの撃墜王。

 ゼッフル粒子
 ローゼンリッターがイゼルローン司令室を制圧する際にゼッフル粒子を放出し、「銃が無効となった」と言っている。
ゼッフル粒子は、帝国軍が発明した平気で、引火性の気体で人体には影響がない。
銃器を使うと、敵味方関係なく爆発に巻き込まれるため、これがまき散らされると斧やナイフ等で戦うこととなる。

 旗艦(きかん)
 漢字を見れば、即わかりますが、セリフで単に「きかん」と言われてもわかりにくい。
艦隊のなかで、指揮官が乗り込む戦艦のことです。

 映像で登場する人物
 唐突に映像で登場し、ゼークトに向かって「これは罠です」という人物 は、オーベルシュタイン。
後に、ラインハルトの参謀となる人物です。
今回の舞台では、帝国軍の制服が変わっており、オーベルシュタインも新しい制服を着ているため、この舞台様に撮影した舞台であることが分かります。


 頭巾とマントを被っている人物
 氷の船を作って、帝国の身分が低い人々を未開拓の地に導いたハイネセン。
ハイネセンは、自由惑星同盟の首都がある星の名前にもなっている。



 関連作品 

・ 銀河英雄伝説  第一章 銀河帝国編
・ 銀河英雄伝説 外伝第一段 ロイエンタール・ミッターマイヤー編
・ 銀河英雄伝説 外伝第二段 オーベルシュタイン編


 銀河英雄伝説の謎 

管理人が不思議に思ったことです。

 舞台ではなく、原作からこうなっているのですが・・・
イゼルローン攻略後、『帝国領土で画期的勝利をあげれば、政府への支持率が上がると』して、
帝国領土侵攻を決定しています。
しかし、難攻不落といわれ、侵攻の要となる要塞を手に入れたのに、支持率は上がらなかった。
それなのに、帝国領土の一部に進出したところで、支持率が上がるとは思えません。


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