劇場街 ハムレット
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ハムレット   Hamlet
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エルノシア城
 シェイクスピア作品。有名な作品ですが、謎が多い作品でもあります。

奇抜な演出の舞台が数多く存在しますが、劇団四季では、正統派な舞台。

石丸幹二と下村尊則のW主演キャストの公演では、

劇団四季では、めずらしくチケット発売前に、

主演キャストローテーションが発表されました。


 あらすじ 


 物語は、前半と後半と分けて記述しています。


 

 デンマーク。城壁に前王ハムレットの亡霊が出るという。
王子ハムレットは、父であるハムレット王の亡霊に城壁に会いに行く。
亡霊は王子に、現王クローディアスに耳の中に毒注がれ殺されたのだと告げる。
クローディアスは、王子ハムレットの叔父。
王妃ガートルードは、クローディアスと再婚し、クローディアスが王位に着いたのだった。
ハムレットは、クローディアスへの復讐を誓う。

 ハムレットは、異常な行動を始める。
恋人オフィーリアの部屋に忍び込み、オフィーリアの手を取り、じっと見つめた後、無言のまま姿を消した。
これを聞いたオフィーリアの父ポローニアスは、恋ゆえの狂気だと考えた。
オフィーリアを城に連れて行き、ハムレットと偶然を装わせて出会わせることにした。
その様子を、王クローディアス、王妃ガートルード、ポローニアスが隠れて様子を見守る。


〜 以降 後半のあらすじ 〜




 ハムレットはオフィーリアに、「尼寺に行け」と言い去った。
その後、オフィーリアは、発狂した。

 海外の留学から一時帰ってきたハムレットは、墓場で葬儀に出会う。
王妃も立ち会っているところを見ると、たいそうな身分の人の葬儀らしい。
人々が立ち去った後、棺を埋めている墓堀人に訊ねると、それがオフィーリアの葬儀だったことを知る。

 オフィーリアの兄レアティーズは、オフィーリアの死の原因は、ハムレットにあるとして、決闘を申し込んだ。
クローディアスは、レアティーズに毒の塗った剣を渡し、ハムレットが勝った場合には毒を入れた祝杯を飲ませて殺そうと試みた。
レアティーズとハムレットの腕前は、互角。
長引く戦いに、ガートルードは知らずに毒の入った祝杯を口にしてしまった。
レアティーズとハムレットは、毒の塗った剣で、互いに傷を負った。

 ガートルード王妃は、苦しみながら倒れ、死にゆくレアティーズが、毒盃も毒剣もクローディアスが仕組んだものだと懺悔した。
ハムレットは、よろめきながら、クローディアスに近寄り、切りつける。
後継者にノルウェーの王子、フォーティンブラスを指名し息絶えた。

 フォーティンブラスが城を訪れた時、すべての王家の者は死に絶えていた。


 ハムレットの謎 

『ハムレット』は、物語自体が何回で謎が多いのですが、最初見たときに、「なぜ?」となる部分をご紹介します。


◆ 王が殺された後、なぜハムレットではなく、再婚したクローディアスが王位に就いたのか?
 王妃ガートルードは、跡取り娘です。
しかし、デンマークでは、女は王位に就けないため、夫が王位に就きます。
ハムレットは、ガートルード王妃と王の子ではありますが、婚前に生まれたため王位の継承権がありません。
そのため、ハムレットではなく、ガートルード王妃と再婚したクローディアスが王位に就き、
クローディアスが、わざわざ次の王位はハムレットに譲ると宣言しているのです。


◆ ガートルードは、毒盃を知っていて飲んだのか?
 知らずに飲んでいます。


◆ ハムレットは何歳
 墓堀人の台詞「あれは、ハムレット王子が生まれた時だから、30年前・・・」というセリフから、30歳であることが分かります。
墓堀人が、サバを読んでいるためハムレット王子は、20代とする説もありますが、
劇中のセリフだけでは、墓堀人がサバを読んでいるかわからないので、
シェイクスピアが、具体的な年のセリフなのに、観客に読み取れないセリフを書くとは思えず、30歳説が有力です。



 関連作品 

◆ ハムレットが元になっている作品
◆ このサイトで紹介している悲劇
◆ このサイトで紹介しているシェイクスピア作品
◆ デンマークが舞台の作品


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