作品紹介 | 『オペラ座の怪人』とのつながりと矛盾 |
演出の違い |
『オペラ座の怪人』と『ラヴ・ネヴァー・ダイ』のつながりと矛盾を探してみました。
一部ネタばれを含みますので、ご
注意ください。
年代設定の矛盾 |
『オペラ座の怪人』のオークションシーンは、公演地によって異なりますが1905 年または1911年のどちらかです。
『ラヴ・ネヴァー・ダイ』は、1907年の設定です。
1905年のヴァージョンでもラウルがわずか2年で老人になるのは不自然ですし、1911年ですと逆転してしまいます。
指輪 |
『ラヴ・ネヴァー・ダイ』で、ファントムは指輪をしていて、クリスティーヌに返しています。
『オペラ座の怪人』は、クリスティーヌが最後残した指輪をファントムが指にはめて終わりますが、
ファントムがクリスティーヌへの愛が続いていることを連想させます。
(ファントムが指輪をしている指はキャストによって異なります。
市村さんは、薬指。ラミンは、小指)
クリスティーヌの人形 (ロンドン公演) |
『オペラ座の怪人』で、地下の隠れ家にはウェデイング・ドレスを着たクリスティーヌの等身大人形がありましたが、
『ラヴ・ネヴァー・ダイ』でも、ファントムの部屋にクリスティーヌの人形がありますが、さらにヴァージョンアップしています。
クリスティーヌにそっくり。それもそのはず、クリスティーヌを演じる女優が演じているので・・・。
この人形自動的には動かないものの、関節が自由に動かせますwww
演出上のマジック (ロンドン公演) |
『オペラ座の怪人』では、ファントムが玉座でマントをかぶると姿を消してしまうマジックがあります。
『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』でも、類似したマジックが使われていますが、ヴァージョンアップしています。
上記クリスティーヌの人形は、円柱状のカプセルのようなものに入っています。
グスタフが、ファントムの部屋にくると、あわたて円柱の蓋をしめて人形を隠してしまうのですが、
そのすぐあとに、クリスティーヌが、グスタフを追ってファントムの部屋にやってきます。
その間円柱は舞台上に置かれたままです。 円柱の扉が閉じられた後、クリスティーヌ演じる女優は円柱を(おそらく奈落から)抜け出して、
衣装、ヘアメイクを変えて、クリスティーヌとして登場します。
オルゴール |
『オペラ座の怪人』の中で、象徴的な小道具の一つが猿のオルゴール。
原作『マンハッタンの怪人』では、オルゴールが突然『マスカレード』を奏でてクリスティーヌを脅かせるエピソードがあります。
『マスカレード』は、仮面舞踏会でみんな踊る曲なので、必ずしもファントムを連想する曲ではないので疑問に思っていましたが、
『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』では、オールゴールの奏でる『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』に変更されています。
『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』は、ファントムがク リスティーヌだけに歌い聞かせた曲なので、納得がいきます。
ファントムの登場シーン |
ファントムがクリスティーヌの前に姿を現すとき、『オペラ座の怪人』では鏡の中から姿を現しますが、
『ラヴ・ネヴァー・ダイ』では、ガラス窓越しのテラスに姿を現します。
このあたりも、『オペラ座の怪人』の流れを汲んでいます。
シンバルをたたく猿(オーストラリア公演・日本公演) |
『オペラ座の怪人』では、オルゴールとしてシンバルをたたく猿が登場します。
映画では、ファントムが子供のから持っている人形として登場します。
『ラヴ・ネヴァー・ダイ』では、遊園地のシーンに自転車の荷台に乗って、2つのシーンで登場します。
ハンニバルの像(オーストラリア公演・日本公演) |
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『オペラ座の怪人』では、オープニングのオペラ『ハンニバル』で、大きな象が登場します。
『ラブ・ネバー・ダイ』は、遊園地シーンの背景にネオンで象の姿が描かれています。
ネオンで描かれている象の天蓋付の台座が乗っています。
劇団四季公演では、天蓋はないのですが、公演地によっては天蓋付象の場合があります。