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9days Queen -九日間の女王-
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学者ロジャー・アスカムが語り部となり、

ロンドン塔の黒い鳥が歌いながらイギリスの歴史を見つめ続けます。

黒い鳥は、ギターを引きながら歌を唄っています。

処刑シーンは、ドラローシュの絵画『レディ・ジェーン・グレイの処刑』を

忠実に再現しています。

 脚本青木豪、演出白井晃。

白井演出で、堀北真輝主演の舞台は、『ジャンヌ・ダルク』以来2作目です。


ロンドン塔

 出演者 


ジェーン・グレイ
堀北真希
ロジャー・アスカム
上川隆也
ギルフォード・ダドリー
成河
エリザベス1世
江口えりこ
メアリー1世
田畑智子
エドワード6世
浅利陽介
トマス・シーモア
姜暢雄
ローズ
愛名ミラ
ロバート・ケット
和泉崇司
ブラックバード
青葉市子
キャサリン・パー
朴璐美
ヘンリー・グレイ
神保悟志
サマセット公
春海四方 フランセーズ・グレイ
久世星佳
エレン
銀粉蝶
ジョン・ダドリー
田山涼成


 あらすじ 

 

  物語の前半と後半を分けて記述していますが、
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。

 

 

 ヘンリ8世が崩御した。

エドワード6世が若くしてイングランド王に即位したが、体が弱くその王位は長く続かないと思われた。

前王の妃キャサリン・パーは、継子メアリーとエリザベス、そしてエドワード6世の妃候補としてジェーンを引き取り教育することにした。

教師は、ロジャー・アスカムだった。

ヘンリ8世の姪の娘、ジェーン・グレイは、賢くつつましい性格で、熱心なプロテスタントだった。

キャサリン・パーは、再婚したトマスとエリザベスの浮気を目撃した事もあってか、産後間もなく死亡した。


 エドワード6世は、フランス王女との結婚が決まり、

ジェーンは、ノーザンバランド公のギルフォードと結婚させられた。


 次期王の選定は、エドワード6世の姉メアリーとエリザベスがいたが、それぞれの有力者の思惑があり難航した。

ノーザンバランド公は、エリザベス1世を支持するトマス・シーモアを排除し、エドワード6世に、ジェーン・グレイの男なる子を指名するよう仕向けた。

さらに、その遺言書を書き換え、『次期王をジェーン・グレイ、およびその男なる子』と書き換えた。

ほどなくして、エドワード6世は崩御した。



≪ 以下クライマックスから最後まで≫





 ジェーン・グレイは、即位を拒否しようと思ったが、画策した義父や両親が反逆罪に問われることを恐れ、しぶしぶ、王位に付いた。

9日後、メアリーは兵を率いて蜂起。ジェーン女王の座を奪った。

ジェーンはロンドン塔に幽閉され、義父と父が反逆罪で処刑された。

次の処刑はジェーンの身。

 女王となったメアリーは、カトリックに改宗すればジェーンの命は助けると条件をだしたが・・・

ジェーンはプロテスタントとしての処刑を選んだ。

ロンドン塔の黒い鳥は、そのすべてを見ていた・・・。



 

 処刑された人物 


 この作品では、次々と登場人物が処刑されていきます。
かなりのスピードで物語が進むので、まとめておきます。

 サマセット公
摂政で穏健派ですが、弟トマス・シーモアの策略により、財政難の責任を問われ、大反逆罪で死刑。

 ロバート・ケット
「ケットの乱」の指導者。(舞台では処刑の様子は描かれていない)

 トマス・シーモア
ジョン・ダドリーによって、エリザベスに言い寄り、エリザベスに王座に就けようとしたことを暴かれて、大反逆罪で処刑。

 ジョン・ダドリー
嫁ジェーンを不正に女王にしたとして、メアリーにより処刑。(舞台では処刑の様子は描かれていない)

 ギルフォード・ダドリーとジェーン・グレイ
ワイアットの乱(プロテスタントによる女王メアリーを廃位を図った)が起きたことにより、ダドリーは無関係だったが、危険因子になりうるとしてメアリーにより処刑。

 ヘンリー・グレイ
ワイアットの乱に加わったとして、メアリーによって処刑。(舞台では、アスカムがその死を語るのみ)


すごい・・・処刑でなく病死した登場人物も多いので、結局生き残ったのは、
エリザベス、アスカム、ジェーンの母親ぐらいですね。

  関連作品 


 白井晃演出の舞台
 エリザベス1世が登場する舞台

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