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銀河英雄伝説    撃墜王編
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 『銀河英雄伝説』の原作1巻〜2巻。および外伝。

  自由惑星同盟のスパルタニアンのエースであるポプランが主役です。

 戦闘シーンでは、映像が駆使されています。

 これまでの中では、最も歌が多くミュージカルに近い形式となっています。

 全2幕。 上演時間、2時間30分。
 

  出演者 


 オリビエ・ポプラン  : 中川晃教    
 キルヒアイス
  : 横尾渉  コードウェル
 : 二階堂高嗣
 イワン・コーネフ
 : 中村誠治郎
 サレ・アジズ・シェイクリ
 : 大山真志
 シェーンコップ  : 岩永洋昭  モランビル
 : 三上俊
 ナオミ  : 長澤奈央  ユリアン・ミンツ
 : 桑代貴明
 ビクトル・フォン・クラフト  : 川隅美慎  ライナー・ブルームハルト
 : 松村泰一郎
 カスパー・リンツ
 : 海宝直人
 ザムチェフスキー
 : 内藤大希
 ラインハルト
 : ニコラス・エドワード
 アーサー・リンチ
 : 高山猛久
 ルビンスキー
 : 川合敏之
 レムシャイド
 : 佐藤和久
 ラザール・ロボス
 : 深澤英之  ハンナ
 : 藤咲ともみ
 ケイト
 : 内田羽衣  ムライ
 : 大澄賢也
 カゼルヌ
 : 天宮良




 あらすじ 


 物語のさわりの部分と、クライマックス以降を分けて記述していますが、
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。


 

 銀河帝国と自由惑星同盟の戦いは長く続いていた。
自由惑星同盟の単座式戦闘機スパルタニアンの撃墜王は、ポプラン、コーネフ、シェイクリ、ヒューズの4人。
ポプランは、女性兵士のナオミにアタックをかけていたが、ナオミは落せずにいた。
ナオミは、スパルタニアンを援護する勝利の女神だった。

 ポプランとナオミは掛けをした。
もし、スパルタニアンの撃墜王全員が戦闘から帰ってきたら、ポプランと付き合うこと。
一人でも生還できなかったら、ナオミに宇宙に雪を降らせるて見せること。

そして・・・撃墜王の中で帰還したのはポプランとコーネフ二人だけだった。


 両軍は、膨れ上がった捕虜を交換することにした。
帝国軍のラインハルトは、捕虜であるリンツに、自由惑星同盟に帰還した後、反乱を先導するようにそそのかした。
捕虜交換式には、"歩く小言"ムライ。"ヤン・ウェンリーの養子"ユリアン、そしてポプラン、ナオミが参加した。
ナオミが、捕虜輸送船団の指揮を取ることとなった。
ワープを繰り返す長距離航行だったが、船団はどうも航路を外れてしまったようだ。

 突然、ナオミが武器を持って、立てこもった。


 
 
≪ クライマックスからエンディングまで ≫



 捕虜の中に、昔ナオミを騙した男がいるのだという。
ナオミは何万もの捕虜を道連れに、死ぬと言う。
ポプランは、ナオミへの説得を試みたが、最後には強行的にナオミを拘束した。
帰路についたころ、同盟はリンツによって先導された暴動に、大混乱となっていた。

 再びスパルタニアンの出撃。
シェイクリ、ヒューズの後を後輩たちが、みごとに穴を埋めた。
スパリタニアンが鉱石に、レーザーを発射すると、宇宙に無数のペリドットの破片が舞った。
それは、まるで宇宙に降る雪。



 解説 

過去の舞台や小説を見ていないと分かりにくい点について解説します。


 銀河帝国
 皇帝が支配する帝国。


 自由惑星同盟(同盟軍)
 もともとは帝国から逃亡した人たちが築いた社会主義。
帝国と同盟国は長い間対立た続いています。

 ラインハルト
 皇帝の寵姫の弟。
姉を取り戻し、帝国と同盟をも手に入れようと考えている。

 キルヒアイス
 ラインハルトの幼馴染み。
平民だが、ラインハルトに従い、やはりラインハルトの姉を取り戻そうとしている。
人民に対して公正で、唯一ラインハルトに苦言をいえる人物。


 ユリアン・ミンツ
 ヤンの世話をしている少年。
劇中で語っている通りユリアンは軍人の息子で、戦争で親を失った孤児です。
国の政策で、戦争孤児を軍人にすべく、軍人の家庭の養子としてあてがわれます。
養子が軍人になれば養育費は、すべて国が負担。軍人にならなかった場合は、養育費はすべて国に返納しなければなりません。
独身のヤンにも養子がいるのは不自然ですが、
生活能力に乏しいヤンに、家事も完璧・成績も優秀なユリアンをあてがったのは、どうもキャゼルヌの策略のようです。


 イゼルローン要塞
 イゼルローン要塞は、帝国と同盟との結ぶ細い航行可能領域(小説上では回廊と呼ばれている)内にある帝国軍の要 塞。
要塞にはトールハンマーという艦隊を一瞬にして消滅してしまうほどの砲撃を保有しています。
 

 ローゼンリッター
 帝国貴族の亡命者で作られた部隊で、白兵戦に長けている。

現在、シェーンコップがローゼンリッターを率いている。
劇中のセリフにあるように、その指揮官の半数は同盟を裏切り帝国に寝返ったとある。
おそらくは、普通の同盟軍の中にいると迫害や喧嘩が絶えないために独立した部隊となっていると思われます。

 スパルタニアン
 一人で操縦する小型戦闘機。
劇中ではオレンジ色の戦闘服を着ているのがスパルタニアンの乗組員。

 エルファシルの戦い
 民間人も居住する惑星が帝国軍に攻め入られたとき、
同盟軍は、民間人を見捨てて逃走した。
その時、下級士官のヤン・ウェンリーは、逃げ出した軍隊をおとりにして、民間人をすべて救出した。
以来ヤン・ウェンリーは『エルファシルの英雄』と呼ばれるようになった。
この舞台で、帝国の捕虜となっていたリンツは、エルファシルから逃亡した軍人なので、同盟からは裏切り者というわけです。





 関連作品 

・ 銀河英雄伝説  第一章 銀河帝国編
・ 銀河英雄伝説 外伝第一段 ロイエンタール・ミッターマイヤー編
・ 銀河英雄伝説 外伝第二段 オーベルシュタイン編
・ 銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟編


 その他 

 劇場売店では、舞台にちなんだカクテルが販売されていました。
ノンアルコールにすることもできますが、もともと観劇用にアルコール度は低めです。

カクテル

私は『ポプランのアップルジャック』ノンアルコールと『シェイクリのミルク』を頼んでみました。
どちらもとってもおいしかったです!
混みあうので、開幕前早めに頼むか、終演後がおすすめです。



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