■ 衣装
日本では、ヴォルフガングはジーンズのパンツやコートの衣装がメインですが、ウィーンでは、全身真っ白。白いインナー、白いシャツ、白いパンツ姿がメインです。
日本と同じく、現代的衣装です。
コンスタンツェも、日本・ウィーン共に現代的な衣装。
日本とずいぶんデザインが違うのですが、何よりもコンタンツェがベリーショートであることが、
快活な印象があり、インパクトがりました。
レオポルドは、ほぼ日本と同じです。
コロレドは、日本とほぼ同じ衣装。ただし、マントはなしです。
ヴァルトシュテッテン男爵夫人は、日本では古典的ドレスですが、
ウィーンでは近代的なイブニングドレス。
鮮やかなブルーの衣装でした。
アマデも日本とほぼ同じ。
コンスタンツェの姉妹や母親は、日本でも現代的な衣装ですがよりヒッピーな格好に。
■ セット
背景は、日本と同様に、画像・映像を映写しています。スクリーンは、日本では3分割されていますが、ウィーンでは大きな1枚のスクリーン。
ウィーンはやや単調な感じがしました。
映像は、日本で映し出されるものと大きく異なります。
ウィーン公演では、馬車のシーンは、ザルツブルクからウィーンまでの絵画風のものが流れます。
メルク修道院も登場しました。
また、ウィーン国立歌劇場、新宮殿内部、フランクフルトの歌劇場、(たしかゼンパーオパーも)の映像がながれてました。
「モーツァルトの時代はなかっただろう!」とツッコミを入れたくなります。
他には、ザルツブルクのレジデンツ大階段などは私に分かりました。
日本公演でも、ザルツブルクのゲトライデ通りのたくさんの看板が映し出されますが、
こちらも、マクドナルドなどの看板が混じっているので、突っ込みを入れたくなるのは同じですね。
ウィーンで一番驚いたのは、コンスタンツェ一家登場シーンが、あまりにもヒッピーだったこと。
一家はレトロなフォルクスワーゲンのワンボックスで登場。
ビーチパラソルやら、空気で膨らますボートやらを持って登場。
管理人の理解できる範疇を超えております。
また、ウィーン公演で印象的なものは、ヴォルフガングとコンタンツェが誓い合うシーンで、それぞれブランコに乗ります。
ブランコは、ゆっくりと上下に動きます。
背景にも無数のブランコが映し出されます。
プラター公園をイメージしているのでしょうか。
■ 曲
新しい曲が多く加わっていました。
2015年以前のウィーン公演は見ていないので、いつ追加となった曲かはわからないのですが、
ウィーン初演CDにも収録されていない曲だったので、新たな追加曲でしょう。
上記セットで述べたブランコのシーンも新曲です。
■ シーン
印象的な日本との違うシーンをピックアップしてご紹介します。
オープニングシーン。
日本では、どこか貴族のサロンのシーンになっていますね。
ヴァルトシュテッテン男爵夫人の屋敷でしょうか?
ウィーン版では、シェーンブルン宮殿となっており、マリア・テレジアが登場します。
マリア・テレジアの膝に飛び乗って、キスをしたというエピソードも忠実に再現しています。
ラストシーン。
日本では、アマデがヴォルフガングを刺した後、共に倒れてしまいますが、
ウィーンでは、刺した後も立ち続けたままとなり、そのまま幕が下ります。