幼いアマデウス・ヴォルフガング・モーツァルトは、 姉ナンネールと共に、貴族の前で演奏し、輝かしい成功を収めていた。
しかし、ヴォルフガングは成長するにつれ、貴族たちの興味は薄れてしまう。
ヴォルフガングの肉体は成長し、世俗的になっていく一方、彼の才能(アマデ)だけは、子どもの姿のまま音楽を書き続ける。
モーツァルト父子を雇っていたコロレド大司教と、ケンカしたヴォルフガングは、ザルツブルクを飛び出した。
マンハイムで、ヴェーバー一家と出会う。
ヴォルフガングは、初めヴェーバー一家の娘アロイージアと恋に落ちたが、
アロイージアは歌手として成功をしたため、売れない作曲家には目もくれなくなってしまう。
ヴェーバー家の母親セシリアに、押し進められて妹のコンスタンツェと結婚する。
恋愛、遊び、借金に追われる日々。
そして、いつしか才能(アマデ)の曲を書き続けてきた、手が止まった。
音楽をつむぎ出していた、インクが尽きたのだ。
才能(アマデ)は、ヴォルフガングの腕にペンを突き刺し、その血で再び曲を書き始める・・・。
≪ 以降クライマックスからエンディングまで ≫
ヴォルフガングは、オペラを次々に作成し、再び成功するようになった。
しかし、稼いだお金は湯水のように使ってしまい、借金だけが増えていった。
栄光に浸るヴォルフガングを心配しながら、父親レオポルドが亡くなった。
あるとき、顔を隠した男がヴォルフガングに作曲を依頼しにきた。
注文の曲は『レクイエム』。
ヴォルフガングは、悟った。依頼人は、父レオポルドの亡霊だ。
ついに曲を書く血も尽きた。
この『レクイエム』は、誰のためのものでもない。自分への『レクイエム』だ。
残りの血は、心臓にある一滴。
才能(アマデ)が、ペンを胸に突き刺すと、ヴォルフガングとアマデは力尽きて倒れた。
(ヴォルフとアマデが二人とも死んでしまうのは日本だけで、オリジナルではヴォルフだけが死に、才能(アマデ)はなお生き続けるとのことです。)