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ラ・カージュ・オ・フォール
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 これぞエンタテイメント!

笑い、涙、アクロバット、フレンチカンカン!!

『ラ・カージュ・オ・フォール』を訳すと『狂人たちの檻』。

フランス劇だったものを、ブロードウェイでミュージカル化された作品です。

『Mr.レディ Mr.マダム』『バード・ケージ』のタイトルで映画化されていますが、

こちらはミュージカルではなく、ショーで使われる曲も違うものです。

キャバレー
 


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 歌         : 多

 ダンス       : 多

 オーケストラ   : 生演奏

 もっとも有名な曲 : 『私は私』

 物語の舞台    : フランス・サントロペ

 

barあらすじbar

 物語のさわりの部分と、クライマックス以降を分けて記載しています。
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。

 

 ジャン・ミッシェルは、婚約者アンヌとその両親に自分の両親を紹介することになった。

アンヌの父親は、保守党議員。同性愛者なんてもってのほか!!

ところが、ジャン・ミッシェルの父ジョルジュは、ゲイ。キャバレー『ラ・カージュ・オ・フォール』の経営者。

育ての母は男!キャバレーNo.1、歌手アルマン(芸名はザザ)。


 ジャン・ミッシェルは、婚約者家族が来るときだけ、通常の装って欲しいとたのむ。

生みの母親はこの日だけ、来てくれるように頼んだ。

ジョルジュは、元外交官。アルマンは叔父という設定に。


 アルマンは、さっそく男らしくみせるレッスンに取りかかったが、全然ダメ。

その日になって、生みの母親は、自分の結婚式があるから行けないと連絡をよこした。

ピンポーン! アンヌの家族がやってきた。





≪以降、クライマックスからエンディングまで≫







 
パーティーに駆けつけたのは、女装したアルマンだった。

ジャン・ミッシェルは、アンヌ家族に、アルマンを母親として紹介する。

ところが、食事に出かけたレストランで、ザザのファンからシャンソンをせがまれてしまう。

アルマンは昔若気のいたりで女優をしていたと言い訳をしつつ、歌い始めた。

その歌は大盛況。勢いあまってカツラを取ってしまったから、さあ大変。



 アンヌの父親は激怒。結婚なんて取りやめだと言い出した。

そこへ、レストランの経営者がやってきた。

お金を払い忘れていたのだ。議員が無銭飲食したとして、マスコミを呼び寄せていた。


 アンヌの父にとっては、議員生命の危機。この家から外には一歩も出られない。

アルマンは、アンヌ家族をマスコミから逃がしてやる代わりに、ジャン・ミッシェルとアンヌの結婚の許可を求める。

アンヌの父はしぶしぶ承諾した。


 アンヌの家族は、キャバレーの新人ダンサーのフリをして、無事に外に出ることが出来た。




 

bar関連作品bar


 同性愛を扱った作品
 ・ レント
 ・ コーラスライン

 同じ作曲家ジュリー・ハーマンの作品
 ・ ハロー・ドリー
 ・ 迷夢

 同じ脚本家ハーベイ・ファイアスティンの作品
 ・ 屋根の上のバイオリン弾き
 ・ ヘアスプレー

 

bar一口メモbar

 

 ブロードウェイで『ラ・カージュ・オ・フォール』ヒット後、アメリカでエイズが流行しました。

同性愛者が多いブロードウェイでも、エイズでなくなる人は多く、暗い影を落としました。

『ラ・カージュ・オ・フォール』は、エイズ患者救済基金を立ち上げ、売り上げの一部がこの基金に寄付されます。

ブロードウェイの多くの作品が、この基金に賛同し現代のヒット作『マンマ・ミーア』や『ヘアースプレー』からも寄付されています。

『ラ・カージュ・オ・フォール』は、時代を越えて偏見や病気で苦しむ人々を救っています。

 

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