孤児だったルーシー・マネットのもとに突然、父親が生きているという知らせが届いた。
医師だった父親は、17年もの間バスチーユに幽閉されていたのだった。
父親は廃人同様だったが、ルーシーに再会し少しずつ立ち直っていった。
ルーシーがパリからロンドンに帰国する際、チャールズ・ダーニーという青年に出会った。
チャールズはサン・デヴレモンド侯爵の甥で、唯一の遺産相続人だったが、横暴な叔父を嫌い相続権を放棄していた。
下船中突然、濡れ衣を着せられてチャールズが捕えられた。
ルーシーが手配した弁護士は、シドニー・カートンという酒好きのダメ青年だった。
しかし、シドニーは見事にチャールズの無罪を勝ち取った。
ルーシーは、チャールズとシドニーから同じ日にプロポーズされた。
ルーシーは、チャールズ選んだ。
シドニーは、静かにルーシー一家を見守っていた。
フランスで革命がおきた。
サン・デヴレモンド侯爵は殺害され、他の貴族も次々と処刑されていった。
チャールズに助けを求める手紙が届いき、チャールズはパリへ帰った。
チャールズは、デヴレモンド侯爵の跡継ぎとして、捕えられてしまった。
<以降クライマックスからエンディン グまで>
ルーシー、ルーシーの父、シドニーはパリへと向かった。
ルーシーの父は、義理の息子を救うべく奔走したが、バスティーユで書き残した手紙が致命傷となった。
そこには、サン・デヴレモンド侯爵が、平民の少女を襲い殺害したこと。
サン・デヴレモンド侯爵は、少女を診察したルーシーの父に黙秘を求めたが拒絶したために、捕えられてしまったことが書かれていた。
チャールズに下された判決は、死刑。
シドニーは、死刑一時間前に出立できるように馬車を手配していた。
泥酔した状態でチャールズに面会を求めたシドニー。
シドニーをチャールズを気絶させて入れ替わった。チャールズは監獄から運びだされた。
ルーシー一家を乗せた馬車は、ロンドンに向けて出立し、シドニーは二度と処刑台へと向かっていった。