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ビリー・エリオット  〜Billy Eliot〜
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 映画『リトル・ダンサー』をミュージカル化した作品です。

音楽監督は、エルトン・ジョンで、映画曲に加えて曲を書き加えています。

この作品の見どころは、ビリーを演じる子役のバレエと演技。


日本では、ホリプロが上演。子役のバレエ指導は、Kカンパニーでした。

バレエ経験問わない子役募集という広告が、東京のあちこちに掲示されて注目されました。

『ビリー・エリオット』イメージ



 barあらすじbar

物語のさわりとクライマックス以降を分けて記述しています。

 

 

  かつて炭鉱で栄えた町は、陰りを見せていた。
11歳のビリーは、炭鉱夫の父と兄、祖母の4人暮らし。
ボクシング教室に通っていたが、その後開かれるバレエ教室を覗き見た時から、バレエに惹かれはじめる。
父親に内緒で、バレエ教室に通い始める。バレエ教室に男の子は一人。
バレエ教師は、ビリーにバレエの素質があることを知り、
ロイヤル・バレエ学校のオーディションをビリーの父親に勧めるが、大反対。

 父親は、ビリーの踊りを垣間見て、この子にはこの子の人生がある。
すたれ逝く炭鉱の町に置いておくべきだろうかと考える。
しかし、長いストライキより父親には収入すらない・・・。


≪ 以下クライマックスからエンディングまで ≫



 父親は、ストライキ破りとして後ろ指を指されながらも、炭鉱で働き始める。
町では、ビリーのオーディションのための募金を集めた。
ビリーと父親はロンドンでオーディションを受ける。
面接の最後の質問「躍っているときはどんな感じ?」
「体に電気が走る・・・」

後日届いた通知は、「合格」だった。


 

bar映画と舞台の違い bar


 焼かれるママのピアノ

 映画では、クリスマス。ビリーの父親はママのピアノを壊して暖炉の燃料にしてしまいます。

このシーンでは、かつてはピアノを持つ程度の生活ができていたこと、

現在は、思い出のピアノを焼いてしまうまで困窮していることが分かります。


 ビリーの性的目覚め

 映画では、ウィルキンソン先生の娘に、誘われるシーンがあります。

子供なので、キスする程度ですが・・・ミュージカルでは、このシーンは抜かれています。

欧米の映画では、たいていこのようなシーンが入っていますが、別にいらないだろうと思いますが・・・


 ロンドンへの旅立ちシーン

 ミュージカルでは、ロンドンへの旅立ちがひかくてきあっさりしていますが、

映画では、バスにのって一人旅立つシーンが、少々長めに描かれています。

エリオットの不安とそして、バスを追いかける兄が印象的です。

このシーンがないため、ミュージカルでは、少々お兄さんとの関係が希薄に感じます。 


 最後のシーン

 映画には、14年後のシーンがあります。

成長したビリーが主演を演じる『スワン・レイク』を、お父さんとお兄さんが見に行くというシーンです。

席に座ると隣には、マイケルが・・・。

おそらく、それぞれのチケットをビリーが手配したのでしょう。

ミュージカルでも、このシーン入れようと思えば入れられたと思いますが、

このシーンがなくても、観客には十分ビリーが成功する将来が想像できるので、このシーンはないのでしょう。


 最後のシーン(スワン・レイクについて)

 映画では、そこまでは描かれませんが・・・

映画に登場るマシュー・ボーンのバレエ『スワンレイク』は、実在するバレエ作品です。

成長したエリオットを演じるアダム・クーパーは、実際に『スワン・レイク』の初演ダンサーであり、ロイヤルバレエ団の出身でもあります。

通常の『白鳥の湖』とは異なり、白鳥を男性ダンサーが演じます。

王子を男の白鳥が魅了してしまうというストーリーは、当初センセーショナルでした。


 通常のクラシックバレエではなく、この作品にしていること、またこのシーンにマイケルがいることが、

性的マイノリティへの想いも込められているのかもしれません。

ミュージカルの音楽監督もエルトン・ジョンですしね。



bar関連作品bar

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