映画『リトル・ダンサー』をミュージカル化した作品です。
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物語のさわりとクライマックス以降を分けて記述しています。
◆ 焼かれるママのピアノ
映画では、クリスマス。ビリーの父親はママのピアノを壊して暖炉の燃料にしてしまいます。
このシーンでは、かつてはピアノを持つ程度の生活ができていたこと、
現在は、思い出のピアノを焼いてしまうまで困窮していることが分かります。
◆ ビリーの性的目覚め
映画では、ウィルキンソン先生の娘に、誘われるシーンがあります。
子供なので、キスする程度ですが・・・ミュージカルでは、このシーンは抜かれています。
欧米の映画では、たいていこのようなシーンが入っていますが、別にいらないだろうと思いますが・・・
◆ ロンドンへの旅立ちシーン
ミュージカルでは、ロンドンへの旅立ちがひかくてきあっさりしていますが、
映画では、バスにのって一人旅立つシーンが、少々長めに描かれています。
エリオットの不安とそして、バスを追いかける兄が印象的です。
このシーンがないため、ミュージカルでは、少々お兄さんとの関係が希薄に感じます。
◆ 最後のシーン映画には、14年後のシーンがあります。
成長したビリーが主演を演じる『スワン・レイク』を、お父さんとお兄さんが見に行くというシーンです。
席に座ると隣には、マイケルが・・・。
おそらく、それぞれのチケットをビリーが手配したのでしょう。
ミュージカルでも、このシーン入れようと思えば入れられたと思いますが、
このシーンがなくても、観客には十分ビリーが成功する将来が想像できるので、このシーンはないのでしょう。
◆ 最後のシーン(スワン・レイクについて)映画では、そこまでは描かれませんが・・・
映画に登場るマシュー・ボーンのバレエ『スワンレイク』は、実在するバレエ作品です。
成長したエリオットを演じるアダム・クーパーは、実際に『スワン・レイク』の初演ダンサーであり、ロイヤルバレエ団の出身でもあります。
通常の『白鳥の湖』とは異なり、白鳥を男性ダンサーが演じます。
王子を男の白鳥が魅了してしまうというストーリーは、当初センセーショナルでした。
通常のクラシックバレエではなく、この作品にしていること、またこのシーンにマイケルがいることが、
性的マイノリティへの想いも込められているのかもしれません。
ミュージカルの音楽監督もエルトン・ジョンですしね。
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