パリのフロロー判事は、ジプシーを取り締まっていた。
フロローは、赤ん坊を抱えたジプシーを追いかけて、ノートルダム寺院の前で殺してしまう。
拾い上げた赤ん坊は、化け物のように醜い。
井戸に捨てようとするのだが、そこに駆けつけた司祭によって止められる。
フロローは、その子にカジモドという名前をつけ、ノートルダム寺院の鐘突き堂のなかで育てる。
カジモドが青年になったころ、ジプシーの踊り子エスメラルダが現れた。
カジモドとフロローはエスメラルダに恋してしまう。
フロローは、フィーバス隊長にエスメラルダを捕らえよと命じる。
≪ 以下クライマックスからエンディングまで ≫
フィーバスは、ジプシーを皆殺しにするフロローに反発した。
そしてフィーバスはエスメラルダに恋をした。
エスメラルダは、庇護を求めてノートルダム寺院に逃げ込んだ。
カジモドもは、ノートルダム寺院を取り囲んだ兵士から、エスメラルダを逃げ出す手助けをした。
エスメラルダは、カジモドにそっとジプシーの隠れ家を教えた。
フィーバスとカジモドは、ジプシーの隠れ家へ向かった。
そこは『最後の法廷』ことカタコンブ（壮大な地下墓地）。
ところが、フィーバスとカジモドの後と付けていたフロローによって、エスメラルダは捕らえられてしまった。
フィーバスとエスメラルダの処刑が行われようとしていた。
危機一髪、カジモドは二人を助け出し、ノートルダムの塔にかくまった。
その後を追ったフロローは転落して死んでしまった。
カジモドが怪我をしたフィーバスを見舞ったとき、カジモドが見たのは手厚く看病するエスメラルダの姿だった。
カジモドは身を引く決心をした。
心優しいカジモドをパリの人々を迎え入れた。
ノートルダムの鐘
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『美女と野獣』と同じスタッフが製作したアニメーション。 あらすじは原作と異なる部分が多いです。 |
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登場人物相関図
相関図の見方は、凡例をご参照ください。
あらすじ
物語のさわりとクライマックス以降を分けて記述しています。
ノートルダムの鐘のなぞ
■ ガイゴールって？
アニメに登場するかわいいガイゴール。ノートルダム寺院の屋根にいる不思議な像です。
もともとは異教の空想の動物として魔物とされていましたが、それが転じて魔よけとなったものです。
建築的には、ノートルダム寺院が風雨で磨耗するのを防いでいます。
ガイゴールは、このノートルダム寺院に限らず、ゴシック様式の教会ではよく見かけます。
（元になったの異教の動物を調べたのですが、ちょっと分かりませんでした。
羽を持った猿や角を持っているものが多いので、ガルーダではないかと思うのですが。）
■ カジモドの意味は『できそこない』ではない？
カジモドは『白衣の日』という意味だそうです。
『復活祭』の７日前が『白衣の日』。
原作では、『白衣の日』にノートルダム寺院の前に捨てられた赤ん坊を拾ったため、フロローが名づけました。
■ フロローは副司祭
ディズニー版では、フロローは検事ですが、原作は副司祭です。
■ カジモド
フロローは、一人弟ためにもなるからと徳を積もうと、ノートルダム寺院前に捨てられていたカジモドを育てることを決めます。
ディズニーのフロローよりも、カジモドもかわいがっており、幼いカジモドはフロローの膝の上に乗ることもありました。
カジモドは、耳が聞こえません。鐘の音と笛の音だけが聞こえます。
■ フィーバス（フィビュス）は女ったらし
フィーバスには、エスメラルダの他に婚約者がいて、エスメラルダとはただの遊びです。
■ エスメラルダには夫がいる
エスメラルダは、ジプシーではなく、赤ん坊のときにジプシーに盗み育てられました。
エスメラルダは、ジプシーの隠れ家に迷い込んだ詩人を救うため、結婚していますが、形だけの夫婦です。
■ ジャリは天才
エスメラルダが連れて歩いているヤギのジャリは、原作にも登場します。
ディズニーでも、なかなか頭がいいですが、原作では、数も数えられるし、字も書けます。
■ 最後
原作では、エスメラルダは絞首刑となってしまいます。
フロローは、カジモドにノートルダム寺院の塔から突き落とされます。
カジモドは、エスメラルダの遺体を抱いたまま死んでしまいます。
フィーバスはというと、ぬけぬけと婚約者と結婚します。
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