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大いなる遺産  − Great Expectations −
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 チャールズ・ディケンズの同名小説を、スタジオライフが舞台にしました。

少年期〜青年期の主人公ピップと、成人したピップが常に舞台上にいて、

二人で一役の演出となっています。

怪しさと驚きに満ちたストーリー。

ある孤児の大いなる遺産の送り主の正体とは。

2014年、河内喜一郎追悼公演。

全1幕。
セント・ポール寺院



登場人物相関図


相関図の見方は凡例をご参照ください。


全てをネタバレを含む登場人物相関図は別にしました。

登場人物相関図


 あらすじ 

 物語の前半と、クライマックスからエンディングまでを分けて記載してますが、
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意下さい。


 

 鍛冶屋に育てられたピップは、ある時、出会った脱獄囚に一つのパンを与えた。
その後、しばらくたって、ピップは富豪のミス・ハヴィシャムから招待を受けた。
ミス・ハヴィシャム邸には、エステルという美しい娘がいた。
ミス・ハヴィシャムはピップにエステルと遊ぶように命じるが、エステルは心を開くことはなかった。

 成長したピップの元を弁護士が現れ、ピップには大いなる遺産を相続することになったと告げた。
ただし、遺産の送り主は不明。
ピップは、紳士となる教育を受けべく、ロンドンへと上京した。

 成長したピップはエステルと共に、ロンドンの社交界へデビューをはたした。
エステルは、ピップには目もくれずに、公爵(侯爵?)の跡継ぎと結婚してしまった。
しかし、その結婚は失敗だった。
エステルの夫は、度々暴力を振るい、ある時酒を飲んであっけなく死んでしまった。

 エステルは実家へと戻った時、ピップも偶然ミス・ハヴィシャム邸を訪れていた。
ミス・ハヴィシャムは、娘エステルには、自分と同じような思いをさせまいとしてきたが、失敗したことを知り嘆いた。
ミス・ハヴィシャムは、自分の若かりし頃の出来事を語りだした・・・・。


≪以下クライマックスからエンディングまで≫




 ミス・ハヴィシャムがまだ若かった頃、黒髪の紳士に恋をした。
結婚式の当日、黒髪の紳士は一通の手紙を残してミス・ハヴィシャムの前から姿を消したのだった。
ミス・ハヴィシャムは、女の子を引き取り、全ての男から崇拝される完璧な娘へと育て上げようとした。

 ピップが、港町に滞在した時、一人の男が訪ねてきた。
それは、子供のころ助けた脱獄囚マグヴィチだった。
そのマグヴィチこそ大いなる遺産の贈り主だったのだ。

 マグヴィッチは、昔もう一人の男と共に富豪の娘と婚約し財産を巻き上げたのだった。
マグヴィッチは、これまで蔑まされて生きてきたが、初めてパンを与えてくれた少年を紳士に仕立てあげることを思い付いたのだった。
終身刑のマグヴィッチを、ピップは海外へ逃亡させようと手を尽くすが、あえなく捕まってしまった。
マグヴィッチの判決は死刑。

 ピップは全てを失ってしまった。エステラも財産も。
残ったのは、借金のみ。 しかし、知らぬ間に借金は返済されていた。
支払ったのは、義理の兄ジョーだった。

 ピップは弁護士の元を訪れた。
ミス・ハヴィシャムの弁護士でもあった彼は、少女の物語を語った。
弁護士は、終身刑と自分の使用人との間に生まれた娘の行く末を案じた。
どん底に生まれた子の行く末はどん底だ。
弁護士は、赤ん坊をある娘を探していた富豪の夫人へと託した・・・。

 ピップにはエステラだけが残された。 

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