劇場街トップへALW版 オペラ座の怪人 The Phantom of the opera
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メイン あらすじ 登場人物相関図 オペラ座の怪人の謎 舞台の大道具・小道具 関連舞台作品  
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ロンドンと日本の違い 映画と舞台の違い25周年記念公演と通常公演の違い  

 『オペラ座の怪人』を初めて見たときに抱いた疑問や、よく訊かれる質問をまとめました。
『オペラの怪人』初心者向きの内容です。

  オペラ座の怪人は実話?

 創作された話とされています。
しかし、シャンデリアが落ちたのは実話です。
当時の調査では、鎖の磨耗による落下事故ということになりました。
オペラ座の地下に地底湖があるのも事実です。
オペラ座で幽霊の噂話は当時からあり、歌手が姿を消すことも、ままあったそうです。
クリスティーヌのモデルとされているのは、スウェーデン出身クリスティーヌ・ニルソン。
兄のヴァイオリンを伴奏に各地を歌って歩いたといわれています。




  オペラ座の構造 オペラ座ってどんな造り?

断面図

オペラ座断面図

2階見取り図

見取り図

数字(一般見学可能エリア)

エントランス チケットボックス、ショップがあります。ここまではチケットを持ってなくても入場可能です。
大階段 マスカレードシーンの大階段。 >写真
客席 昼間のオペラ座内部見学では、ボックス席1つだけが開放されています。他のボックス席や客席には 入ることができません。
リハーサル中は、このボックス席も締め切られる場合があります。
もし他のボックス席や客席に入りたいたいのならば、オペラ・バレエのチケットを購入する必要があります。
ボックス席は客席案内係がいるため、そのボックス席のチケットを持っている人でないと、立ち入りできません。 >写真
 
大ホワイエ オペラ座で最も豪華なフロア。幕間には黄金の装飾とまばゆいシャンデリアのなかでシャンパンを楽 しむことが出来ます。 >写真 
定期会員用ホール  鏡に囲まれた不思議な空間。怪人が鏡の迷宮を作ったというのは、ここからヒントを得たと思われま す。
昼間の内部見学会のみ立ち入り可能。夜は立ち入り不可。 >写真
オペラ座博物館 オペラ座にまつわる絵画、セットのミニチュア、衣装、図書館(本は閲覧不可)があります。
昼間の内部見学のみ立ち入り可能です。 >写真
定期会員用サロン 大階段を上がった2階の上手奥に、定期会員限定のサロン。いわばホワイエ(ロビー)があります。


アルファベット(一般未公開エリア)

A
ステージ

断面図でも分かると思いますが、斜傾舞台となっています。 >写真

B
奈落 原作によるとこのエリアに、セリ、オルガン室(照明調節室)、ボイラー室などがあるとされ ています。
映画版オペラ座の怪人では、地下二階で怪人がオペラを聞いていますが、実際クリアな音が聞こえるそうで、特等席だそうです。
また、オペラ座の怪人がクリスティーヌの手を引いて、階段を延々と下るシーンはここの部分です。
C
地底湖

地下水脈から湧き出た水が地底湖をなしています。地底湖の水は、消防に使われるため消防署の管轄で す。
湿気が登ってくることを防ぐため何十もの壁がめぐらされています。この壁の間のどこかに怪人の隠れ家があります。

3年に一度、点検のために水をくみ出すそうですが、一般には公開されていません。

D
ホワイエ・ド・ラ・ダンス 舞台裏にある豪華なダンスホール。舞台裏にこんな空間あることからもパトロン達が舞台裏にまで足 を伸ばしていたことが分かります。
天上画近くに、バルコニーがあり、ここからお気に入りの踊り子を眺めていたとか・・・。
現在ここには、バレエ用のバーが設置されていて、ダンサーのための本番前調整室となっています。
E
舞台天井 背景幕や吊物が収納されている場所。
ALW版の舞台ではブケーが殺されたのはここです。
F
大リハーサル室 銅版の丸屋根の下。ちょうどFの番号の下にシャンデリアを昇降させる巻き上げ機があります。
怪人がシャンデリアを切り落としたのは、ここです。
現在は、
舞台と同じ傾斜になっており、リハーサル室になっています。中央の空洞はありません。
G
楽屋、オフィス  楽屋、オフィス等があるエリアですが、詳細不明。
H
女神像  ALW版映画では、怪人がこの女神像のところで絶叫していました。
I
オペラ座の屋根の上

ALW版の舞台でクリスティーヌとラウルが逢引した場所。
ケン・ヒル版の舞台で、クリスティーヌとラウルがあいびきしていたのは、アポロン像(J)の後ろ(大屋根)です。
いずれの場所も平らではなく、抱き合っていたら落ちます。
オペラ座内のお土産店販売されている蜂蜜が名物となっておりますが、実際に養蜂されているのはGの上のあたり。

J
アポロン像 原作では、アポロン像の後ろに怪人がいたことになっています。
K
(不明)

映画で大階段から怪人とラウルが、転落して鏡で囲まれた空間に落ちるが位置関係からここということ になります。
舞台では、怪人だけが煙と共にこの空間に消えて行きます。

L
旧厩舎
かつて厩舎があった場所で、舞台に登場する馬が飼育されていました。
原作では、怪人がここから馬を盗み出します。
現在は、使われていない場所です。

 

  5番ボックス席ってどこの席


 怪人のボックス席は、2階の5番 ボックスとなっています。

 舞台から数えて何番目?
 原作では、メグ・ジリーが5番ボックスの位置について次のように言っています。
左手の前桟敷の隣にある特別席』 (創元推理文庫)
下手の舞台前の脇の一等桟敷席』 (ハヤカワミステリ文庫)
左側の特別ボックス席のすぐ隣の2階ボックス席』 (角川文庫)

 また、マダム・ジリーは次のようにも言っています。
(五番ボックスの右隣の)七番ボックスにも左隣の三番ボックスにもふさがっていなかった』(創元推理文庫)

 「前桟敷」「舞台前」「特別ボックス席」と表現はまちまちですが、これはアヴァンセーヌという最も高価な席です。
舞台の両脇にあるボックス席です。


 オペラ・ガルニエでは、ボックス番号の座席番号が下手が奇数。上手が偶数になっています。
番号は、舞台に近いところか振られています。
かつては舞台袖の中にボックス席があったそうです。
舞台袖の中のボックスが1番。舞台脇のアヴァンセーヌ(特別ボックス)が3番、その隣が5番ボックス席です。

 つまり、現在の2階下手の舞台脇から数えて2番目がファントム・ボックスで す。
かつての1番ボックスはなくなってしまいましたので、ボックス席の番号が変更されており、
現在は3番ボックス席となっています。
2階5番ボックス席の写真はこちらをご参照ください。 ≫ オペラ座の怪人の旅 5番ボックス席編

オペラ座座席表赤く囲んだ場所が怪人のボックス席です

 

  ボックス席の内部の構造

 怪人のボックス席(2階旧5番ボックス席、現3番ボックス席)のチケットを取得したつもりで、ボックス席をのぞいてみましょう。

 2階席の廊下では、客席案内係がいて、たいてい客席案内係から声をかけてくださって、案内していただけます。

ボックス席のドアがずらりとならんだ、突き当りにボックス席番号が書かれていない番号があります。
外から開けるドアノブはなく、客席案内嬢が持っている鍵でそのドアは開けることができます。
ボックス席の内からは、鍵は不要でドアを開けることができます。

 このドアを開けると、ドアが2つある小部屋があります。
それぞれ旧3番ボックスと旧5番ボックスのドアです
。これらのドアは鍵なしで開け閉めできます。
旧3番ボックスは、当時国家首席のボックス席だったので、
旧5番は国家首席のボックス席にも自由に出入りできるほどの人物が持つボックス席だったのでしょう。

 旧5番ボックス席のドアを開けてみると、
2人ほどが腰かけられるソファー、コート掛け、鏡が置かれているスペースがあります。
ここにコートや荷物を置いておくことができるので、ボックス席のチケットを持っている場合は、まずクロークは必要ないですね。

 その奥が、カーテンの間仕切りの先が、舞台を見る場所となっています。
ここは、椅子があるだけで特になにもありません。
椅子は、1階席のように固定ではなく、場所を移動させることができます。


   時代とオペラ座の設定

 『オペラ座 の怪人』の年の記述が、記載されているものによって異なります。
私が持っているCDやプログラムの中に書かれている年は以下の通りでした。

     ・【ウェストエンド】 ロンドンオリジナルキャストCD : 1861年
     ・【ウェストエンド】 2010年プログラム : 19世紀半ばとのみ記載
     ・【ブロードウェイ】 『TheTHe Cmplete Phantom of the Opera』(1991年出版) : 1881年
     ・【劇団四季】 1994年札幌公演プログラム : 1861年
     ・【劇団四季】 1996年以降プログラム : 19世紀半ば
     ・【劇団四季】 ロングランCD : 1881年
     ・【劇団四季】 ロングラン10周年記念CD : 1881年
     ・【映画】 The Phantom of the Opera compantion(2004年発売) : 1870年

 管理人の推測となりますが・・・ 
日本もウェストエンドも、初期は1861年で、のちに1881年(または19世紀半ば)とのみ記載しています。
1861年と1881年は、大きな違いがるのです。それは、オペラ座が 違う
現在のパリオペラ座であるガルニエ宮が完成したのは、1875年。
それ以前の1821年から1873年まではサル・ル・ペルティエという劇場でした。

地底湖があるのも、シャンデリア落下事故があったのもガルニエ宮です。
このことに、誰か気が付いたのか、設定を変更したのでしょう。

 映画の設定では1870年になっています。
サル・ル・ペルティエは1873年焼失しています。
映画ではシャンデリア落下がもとで火災が発生していて、その後廃墟となっていることから、あえて1870年にしたと考えられます。

−この記事を書いたのは2007年なので、『オペラ座の怪人 25周年メモリアルブック』より前です。−



 仮面舞踏会で怪人がクリスティーヌから奪い取ったもの

 ラウルがクリスティーヌに贈った婚約指輪です。
婚約を秘密にするためネックレスに下げてドレスの下に隠していたもの。
マスカレードの途中で、客席にしっかり見えるように服から一度出してますが、
なにしろ小さいので、舞台から遠い席の場合は、指輪だと分からないかも。
また、最後にクリスティーヌが、怪人に手渡しているものこの指輪です。

  仮面舞踏会で誰がなんの仮装をしているか

ファントム : 赤い死 (天然痘と、アラン・ポーの架空の病気という説があります。)
クリスティーヌ : 月と星をモチーフとしたドレス(ラウルの好みの衣装だといわれています。また、公演地によっては別のドレスの場合もあります。)
ラウル : 海軍の軍服(仮装していない)
カルロッタ : (こうもりと蜘蛛)夜
ピアンジ : (太陽)昼
メグ・ジリー : 騎手
マダム・ジリー : 仮装していない
アンドレとフィルマンの衣装 : 骸骨
ブケー(仮面舞踏会の前で死んでますが・・・) : ムッシュ・ド・パリ(死刑執行人)

アンサンブルは、魚/蝶/チロリアン・ジプシー/トイ・ドラマー/道化/半男半女/ペルシャ服を着た猿、など。

  劇中のオペラは本物のオペラ?

 劇中に登場する3作品すべて本物のオペラではなくパロディになっています。
1幕冒頭の『ハンニバル』は、『アイーダ』と『サロメ』が元になっています。
1幕末の『イル・ムート』は、『フィガロの結婚』と『バラの騎士』が元になっています。
2幕の『ドン・ファンの勝利』は、『ドン・ジョヴァンニ』が元になっています。

 ドン・ジョヴァンニ(ドンファン)
  ドン・ファンは神を信じず、ものにした女の数を自慢するような男だった。
 それ故、さまざまな人から恨まれ逃げ回る日々。
 ある時ジョヴァンニが誘惑したエルヴィーラは、ジョヴァンニが改心するように熱心に勧め続けた。
 しかし、ドン・ジョヴァンニは耳を貸さなかった。
 ドン・ジョヴァンニは、石像の前で「晩餐に招待しよう」と軽口をたたくと、
 実際に晩餐に石像が現れ、地獄へと突き落とされたのだった。


 アイーダ
  アイーダはエチオピアの女王だったが、エチオピアはエジプトによって支配され、エジプトの王女アムネリスに仕える奴隷となっていた。
 アイーダとエチオピアの将軍ラダメスは、恋に落ちた。
 アイーダは父たるエチオピアの王と共に、エジプトを脱出。
 しかし、ラダメスはアイーダの逃亡を助けた罪で生き埋めの刑に。
 ラダメスが、生き埋めとなる地下に降りていくと、そこにいたのはアイーダだった。
 アイーダはラダメスと運命を共にするべく、密かにこの地下に忍び込んでいたのだった。

 フィガロの結婚
  フィガロは、スザンナとの結婚を控えていたが、悩みはご主人である伯爵の女癖が悪いこと。
 伯爵は、フィガロの婚約者であるスザンナまで口説く始末。
 伯爵夫人は、小姓に女装させて、伯爵の
口説く現場を押さえて、一泡吹かせてやろうと考えるがあえなく失敗。
 今度は、スザンナと伯爵夫人が入り替わって、伯爵の口説く現場を押さえてやろうと考えた。
 
フィガロが、伯爵夫人に扮したスザンナに愛を告白しているところを、伯爵に見られてしまった。
 ところが伯爵は、フィガロが伯爵夫人を口説いていると思い込んで、激怒。
 伯爵がいかに自分を思っているかに気付いた伯爵夫人は、夫と許しフィガロは無事にスザンナと結婚したのだった。


  なぜラウルはクリスティーヌをロッテと呼んでいるの?

 舞台にロッテと呼ぶ理由が出てきませんが、原作にロッテについて出てきます。
クリスティーヌの父は、幼い二人に様々な物語を聞かせていました。
その中にロッテの物語がありました。
その物語の女の子にちなんで、ロッテと呼んでいます。


  猿のオルゴールを落札しようとしたマダムは誰?

 ロンドン版のCDに収録されている台本には名前の記載がありませんが、
日本版のCDに収録されている台本には、マダム・ジリーとあります。
これまで、メグ・ジリーの間違いではないかとか、日本版だけがマダム・ジリーなのでは?などと言われたこともありましたが、
映画が作られたことによって、マダム・ジリーであることが明確になりました。


   舞台に隠された数字

 オークションに出品されたシャンデリアは、”666番”不吉な数字です。

2幕開けで支配人たちが歩くときになるドラムは13回。こちらも不吉な数字です。



  宝塚歌劇団『ファントム』や、ケン・ヒル版とは同じ作品?

 原作は同じ『オペラ座の怪人』ですが、それぞれ別の作品です。
アーサー・コピット版とよばれる『ファントム』は、宝塚歌劇団および、大沢たかお氏主演舞台で上演されています。
ケン・ヒル版とよばれる『オペラ座の怪人』は、何度か来日公演がありました。
それぞれストーリーにアレンジが加えられていて、かなり異なるものになっています。曲も別のものです。
これらの作品を明示的に区別するために、
作品タイトルの前に『アンドリュー・ロイド・ウェバー版』(ALW版)、『アサー・コピット版』、『ケン・ヒル版』と付け加えて表記されることが多いです。

それぞれ作品についてもご紹介していますので、ご参照ください。
● アーサー・コピット版『ファントム』
● ケン・ヒル版『オペラ座の怪人』


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