トラップ家は男爵家で、父ゲオルクは、潜水艦の艦長でした。
母親は、流行病に次々かかった子供たちを看病していて、自ら流行病にかかり亡くなってしまいました。
ゲオルクが子供たちを笛で呼んでいたのは、実話です。
しかし、毎夜子供たちに、自分で作った物語を語りか聞かせる優しい父親だったようです。
マリアは、孤児でした。修道女見習いで、修道院付属の学校で教師をしていました。
"おてんば"であったのも本当で、生徒と共に学校の階段の手すりを滑り降りたこともあったそうです。
トラップ家の次女マリアは、体が弱く学校に通うことができなかったため、
マリアは、次女マリアの家庭教師として派遣されてきました。
(ややこしいため、子供のマリアには必ず次女マリアと記載します。)
マリアは、ギターを背負ってトラップ家にやってきました。
その後、トラップ家がお金を預けていた銀行が破綻。
トラップ家は、一夜にして、一文なしとなってしまいました。
しかし、この危機を救ったのはマリアでした。
マリアは、執事以外の使用人に暇を出し、その部屋を下宿として貸し出しました。
聖歌を学んだことがあるヴァスナー神父。
それまで、マリアの個人的に教えた歌を歌っていましたが、一家はこの二人により本格的に声楽を学びます。
そして、やはり下宿にやってきたオペラ歌手レーマンの薦めで、ザルツブルク音楽祭に参加。
トラップ一家は、この音楽祭優勝します。
やがて家計のためトラップ聖歌隊は、ヨーロッパ中を巡業するようになりました。
このときには、マリアに二人の女の子が生まれていたので、一家は11人になっていました。
イタリアに旅行をする名目で、イタリアを経由しアメリカへ渡りました。
・子ども達の名前と年の順序が違う
子ども達の年の順序と、名前が違っています。
長子が女の子になったのは、やはりロルフとの恋を描くためなのでしょう。