〜 教会めぐり 〜

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 欧州を旅する目的の一つが、教会や礼拝堂を見ることです。

 小さくかわいらしい教会、様々な建築様式、荘厳華麗な教会。

 その土地、そこに住む人たちの生活や、歴史を感じさせる場所です。


 教会は、内部撮影不可であったり、ミサや結婚式が行われていると内部見学できないところがあったりと、なかなか大変です。

 また、ガイドブックや地図にも載っていない教会にふと足を踏み入れると、思わぬ出会いがあったりします。


 私はステンドグラス、パイプオルガン、キューポラに注目して見学しています。



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以下教会をめぐるにあたっての個人的覚書きです。

聖母マリア

 紹介するまでものないとは思ったですが、聖人を列挙する場合、聖母を書かなないわけにはいかないでしょう。

キリストの母。処女で妊娠し、馬小屋でキリストを産んだとされている。

特にカトリックでは、聖母マリアを中心に崇拝しており、祭壇に聖母マリアがいたら、ほぼ確実にカトリック系の教会。

フランスのノートルダムは聖母を意味しており、ノートルダムが付く教会・学校が非常に多い。

像 : 幼子キリストを胸に抱いている姿が多い、次いで磔となったキリストを嘆く姿が多い。

絵画 : 聖母マリアを描いた作品で多いものは、受胎告知のシーン、幼子イエスを抱く姿、磔にされたキリストを嘆く姿。
     受胎告知のシーンは、天使(ガブリエル)と向かい合っており、どこかに百合が描かれている。
     赤い衣に、青いベールは聖母マリアと決められている。

舞台関連 : ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』は、パリノートルダム大聖堂の副司祭、鐘つき男、異教のジプシー女の愛と葛藤を描いた作品です。

洗礼者ヨハネ、ヨナカーン

 キリストのいとこ。 キリストに洗礼を与えた。サロメによって首を落とされたエピソードは、戯曲やオペラになっているこので有名。


絵画 : 腰巻姿で首がない姿で描かれていることが多い。
     幼子キリストいっしょに、同じ年頃か、ちょっと年上にえがかれていれば、ヨハネ。
     脚の長い十字架をもっていることが多いが、他の聖人も持っていることもあるので、必ず字も洗礼者ヨハネとは限らないので注意が必要。

聖 ピエトロ(伊)、ペーター(独)、ペテロ(英)

 キリストの一番弟子とされている。

ピエトロの名がついた大聖堂はとても多く、最も有名なのはバチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂。

初代ローマ教皇。磔にされる際、キリストと同じでは恐れ多いとして、自ら望んで十字架に逆さに吊るされて処刑された。

遺体は、バチカンのサン・ピエトロ寺院の中心部にある。

歴代教皇の遺骨お多くは、地下礼拝堂にあり参拝した人の足元にあたる部分に眠っているが、

ピエトロ遺骨の上に立つことができるのは、教皇だけである。


像 : 
キリストから天国の門の鍵を託されたことから、たいてい大きな鍵を持った像になっている。十二使徒の像の中でもっとも見つけやすい。

舞台関連 : 『ジーザス=クライスト・スーパースターで、イエスを知らないと答えたエピソードが描かれている。


聖 パウロ(伊)、ポール(英)

キリストの使徒の中で、ピエトロに次いで有力な聖人。

パウロの名がついた教会は多いが、最も大きいのはロンドンのセント・ポール大聖堂。

セント・ポール大聖堂は、ミュージカル『メリー・ポピンズ』の『鳩と2ペンス』はここの場所を歌っている。『オリバー・ツイスト』や『39STEPS』にも少し登場する。

像:剣を持っている。



聖 アンデレ(伊)、アンドリュー(英)

キリスト12使徒のひとり。

元は、聖者ヨハネの弟子だったが、漁をしているときに、キリストに声を掛けられキリストの弟子となった。

絵画 : Xになった十字架にかけられたことから、Xの十字と共に絵かがれていることが多い。


聖 バルトロマイ、バーソロミュー(英)

キリスト十二使徒のひとり。

イングランドで多く信仰されていることから、バルトマイよりバーソロミューの方が日本人にもなじみ深いかもしれない。

ロンドンにあるバーソロミュー病院は、シャーロックホームズに登場することから有名。

皮関係の守護聖人。


聖 マルコ(伊)

福音書を描いたカトリックの聖人。

遺骨は、ヴェネチアのサン・マルコ寺院にあり、ヴェネツィアの守護聖人。

象徴は、羽のあるライオンで、ヴェネツィアのマークともなっている。

像 : 福音書を持っている。


聖 ゲオルギオス、ジョルジュ(仏)、ジョージ(英)

正教会、ルーテル派、カトリックなどの聖人。

カッパドキアの近くにドラゴン退治し、異教の村人をキリスト教に改宗させたといわれている。

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』では、イライザの父がロンドンの聖ジョージズ教会で結婚式を挙げると言っている。


聖 マーガレット

スコットラド王妃。キリスト教をケルト式からローマ式に変えたことから、聖女に列せられる。

彼女の名前が付いた教会は、エジンバラ城内。ロンドンのウェストミンスターにある。

聖 オズワルド

ローマカトリック、東方正教会などの聖人。

ノーサンブリアの王で、聖職者であったこともあり、キリスト教布教をつとめた。

聖 エリザベート

 カトリック、ルーテル派の聖人。

 病気の貧しい人にパンを与えて回ったハンガリーの王女。

王にそれを咎められたが、やめることをしなかった。

パンを籠に入れて歩いているときに王に出会ってしまった。

王に求められ、籠の覆いを取るとパンはバラに変っていたという伝説がある。

パン焼き職人の守護聖人。

像 : バラの花をいれた籠を持っている。

聖 ジャンヌ・ダルク

 カトリックの聖人。

 イギリスに制圧されつつあったフランスを、ジャンヌ自身が軍を率いて正当なフランスの王に取り戻した。

小姓に化けた王を見破ったエピソードも有名だが、これはあとから作られた逸話とされている。

像 : 甲冑をきて旗をたなびかせている。

    日本では函館のトラピスチヌ修道院でみることができる。フランスでは各地でジャンヌ・ダルクの像がある。


聖 ドニ、ディオニュシウス(仏)
 カトリックの聖人。

司祭で、モン・マルトルで首を落とされた後、自分の首を持ってサン・ドニまで歩き、そこで倒れたとされる。

サン・ドニが倒れた場所は、サン・ドニ大聖堂となり、フランス歴代の王の墓所となった。

像 : 斬首された姿で、手に自分の首を持っている。



聖 エレントゥルーディス(独)
 独逸語圏で一番古い修道院、ザルツブルクのヴェネディクト派のノンヴェルク修道院(女子修道院)を8世紀に建てた人物。

(その他の情報ないため不明)


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