物語のさわりと、クライマックス以降を分けて記載しています。
ストーリー全てを舞台で楽しみたい方は、ご注意ください。
パリ オペラ座の地下には怪人が住んでいた。
怪人は建築家であり、作曲家であり、手品師であり、あらゆる面で天才であったが、ひとつだけ足りないものがあった。
それは容姿。彼は二目と見られぬほど醜かったのだ。
ある時、彼はコーラスガールのクリスティーヌ・ダーエに恋してしまう。
彼は、音楽の天使だと名乗り姿を見せずにクリスティーヌに歌を教える。
新作オペラ『ハンニバル』のリハーサル中事件が起こる。
プリマドンナ カルロッタの上に背景幕が落ちてきたのだ。
カルロッタは危うく難を逃れたが、恐れをなしたカルロッタは逃げ帰ってしまう。
急遽主役に抜擢されたのは、クリスティーヌだった。
クリスティーヌは、本番でも大成功を収める。
その夜、クリスティーヌは幼馴染のラウル・シャニュイ子爵と再会するのだったが・・・
ラウルに嫉妬した怪人は、仮面をつけクリスティーヌをオペラ座の地下の隠れ家へと連れ去る。
【以降クライマックスからエンディングまで】
クリスティーヌは、作曲に没頭している怪人の仮面を剥がしてしまった。
怪人は怒りと悲しみをクリスティーヌにぶつける。
やがて、落ち着きを取り戻した怪人は、クリスティーヌを舞台に立たせるため、地上へと帰した。
大晦日オペラ座の仮面舞踏会に、怪人が姿を現し、怪人が作ったオペラ『ドン・ファンの勝利』を上演するように要求する。
ラウルは、怪人が作ったオペラを上演すれば、怪人がオペラ座に姿を現すだろうと考えて、万全の警備もと上演を決定する。
密かにラウルとクリスティーヌは婚約していたが、クリスティーヌは婚約を世間に知れれることを恐れていた。
『ドン・ファンの勝利』が開幕。
しかし怪人は客席には姿を現さず、主役を殺して密かに入れ替わっていた。
上演中クリスティーヌは怪人の正体に気が付いたが、時すでに遅く、再び地下の隠れ家へと連れされれた。
ラウルは、クリスティーヌを追ってオペラ座の地下へ地下へと降りてゆく。
怪人は、ラウルを捕らえて、『自分との結婚』か、『ラウルの死』かを選べとクリスティーヌに迫る。
長い沈黙。
クリスティーヌは、怪人に近づくとキスをした。
怪人は、クリスティーヌを自分から引き離すと、ラウルをも解き放ち、二人でここを立ち去れという。
ラウルとクリスティーヌは、オペラ座の地下を後にした。
怪人一人を残して。