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 ジョン・ケアードさんについて 

テレビで紹介されて、検索してこのページにいらっしゃることが多いので、ご紹介します。
世界の演劇の最高峰RSC(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー)の演出家。
『レ・ミゼラブル』は公演のたびに来日して、俳優を直接指導していました。
日本で初演作品ジョン・ケーアド版『ベガーズ・オペラ』は日本の帝国劇場が初演です。
日本びいきだとは思っていましたが、奥様が日本人だったのですね(^ ^;;

バツ3だったとは知りませんでした。食パンへのこだわりようも初めてしりました。


 演出の変更点 /  出演者による違い 


 『レ・ミゼラブル』では、歌詞や演出がたびたび変更されています。
管理人が気づいた変更点をご紹介します。


 フランス初演版からウェストエンド公演版の変更点

 『レ・ミゼラブル』は、フランスミュージカルでした。
ウェストエンドで上演するにあたり、大きく変更され、世界中の人々に分かりやすいように大きく変更されました。
フランス版では、いわば各役のイメージ曲を歌うようなものだったらしく、
ストーリーについては、あまり触れられていなかったそうです。
フランスでは、誰でもしっている物語であるため、今更ストーリーを改めて説明する必要がなかったんですね。

 ・ 囚人のシーンからルミエール司教のシーンまでが追加

 ・ フランス編では複数の子役が出演


 2003年日本公演の変更点

  ブロードウェイの改変に合わせて、日本でも時間が短縮されました。
 囚人の歌などがテンポアップし、バリケードシーンと下水道シーンの場面転換がスピードアップしました。
 キャストが大幅に入れ替わり、主要な役は4人がキャスティングされるようになりました。
 あと、お花がドライフラワーにし難くなりました(笑)

 ・ 仮出獄後、バルジャンが宿屋に泊めてもらえないシーンがカット。

 ・ ファンティーヌがロケットを売る前に、咳していたのですが、なくなりました。

 ・ コゼットが「雲の上のお城」を椅子の上で歌うように換わりました。それまでは、床の上に座って歌っていました。
   (コゼットの歌も短くなりました。)
 

 2007年日本公演の変更

 ・ 新生レミゼでカットされた、宿屋に泊めてもらえないシーンが復活。

 ・ 『星よ』のシーン、ジャベールの頭上の端を男性が一人通り過ぎて行くのがなくなりました。

 ・ ガブローシュのバリケードの歌が変更になりました。


 出演者による違い


 ・ 滝田バルジャン は、胸に24653と書いていて、裁判シーンでは胸を見せてしました。

 ・ 旧レミゼ時 山口バルジャン だけが、ファンティーヌの目を閉じさせるしぐさがありました。
          (新生レミゼでは他のバルジャンも目を閉じさせています。)

 ・ 村井ジャベール は、身分証を持っていて、ガブローシュに正体を見破られたときに、身分証を取り上げられます。

 ・ ファンティーヌが、警察に訴えられそうになったとき、山田ぶんぶんさん 演じる娼婦が、
   暴力を振るった客に、札束を差し出して許しをこうシーンがありました。

 ・ 島田エポニーヌ は登場シーンで、ガブローシュの頭を撫でていました。

 ・ 岡ウエイター森マダム・テナルディエ  マダムが胸にお金をしまいこんだ後、あっけに取られてウェイターが胸を眺めていると、
   マダムに追い立てられていました。

 (上記の一部は、管理人が見たときだけで、毎回こうではなかった可能性があります。)

 キャストを失念していましましたが・・・
 ・ 2007年帝劇 コゼットが女性に恵んだコイン、他の女性に奪い取られてしまうときと、取られないとき がありました。
 
 ・ 2007年帝劇 プリュメ街強盗が仲間を呼ぶシーン。笛を使うときと犬の鳴き真似のときがありました。

 ・ バリケードで、コーヒー(?)を受け取るバルジャンと受け取らないバルジャンがいます。
   (山口バルジャンは、受け取りません。今井バルジャンは受け取ります。他のバルジャンは見逃しました。)



 ウェストエンド公演と日本公演の違い(2010年)

 ・ プロセニアムアーチ(舞台を取り囲む額縁の装飾)があり、途中まで上ることができるようになっていまし た。
   パリ下町のシーンでは、このプロセニアムアーチに左右一人づつ登って歌います。

 ・ コゼットの登場シーン、日本ではコゼットは大きな椅子をテーブルから降ろしていますが、
   ロンドンでは、始めから椅子が下りています。
   雲の上のお城では、21世紀レミゼと同じく、ロンドンでも椅子の上で歌っています。

 ・ 1幕ABCの友が上手に捌けて行くシーン
   日本では一番後ろに着いていこうとしたマリウスにエポニーヌが駆け寄って、マリウスの袖をつかんでプリュメ街に連れて行こうとしていますが、
   ロンドンでは逆に、マリウスが自らエポニーヌに駆け寄って、しぶるエポニーヌに、コゼットに居場所を聞き出しています。

 ・ 2幕 下町のシーン。日本ではロープをもって自殺しようとする人や、呆然としている人(おそらく正気ではない人)が登場していますが、
   ロンドンではそのような人はいないです。

 ・ バルジャンに物乞いをするマダム・テナルディエ。
   日本では、布を丸めて赤ちゃんのように見せかけていますが、ロンドンでは赤ちゃんの人形を抱いています。(ガブローシュの弟??)

 ・ パリの下町のシーン、テナルディエはバルジャンと見抜いたとき、飛び掛って胸を開いて焼印を見せます。

 ・ バリケードの共に飲もうのシーン、ロンドンでは見張りをしているのはアンジョルラスです。

 ・ 日本のガブローシュはお酒を飲めないですが、ロンドンでは普通に飲んでいます。

 ・ バリケードシーン、狙撃兵ロンドンでは下手でした。(東京は上手)

 ・ ガブローシュが兵隊から、最期に歌うは、旧バージョン「ちびっ子ギャング」です。

 ・ 有名な話ですが、ロンドンではバリケードで死体が片足でぶら下がるようなことはないです。(日本だけだそうです)

 ・ カフェソングで、日本ではアンジョルラスは、グランテールの肩に腕をかけていますが、ロンドンでは二人普通に立っていました。

 ・ 結婚式のシーン、ロンドンではステンドガラスの背景が映し出されます。
 
 ・ バルジャンの最期。日本では椅子から立ち上がった動作自体が、亡くなった事を現していますが。
   ロンドンでは一度、がっくりと頭を垂れて亡くなった事を現しており、コゼットが泣いてから、立ち上がります。

 (観客の反応)
 ・ テナルディエ夫妻が、食べ残しをミンチにかけるシーン。ロンドンでは、「うわ」とか笑いが起こっていました。

 ・ アンジョルラスの最期、バリケードが反転したシーンで日本では拍手が起きますが、ロンドンでは拍手はありませんでした。

 ・ 『星よ』の後、パリの下町でガブローシュが生意気なことを歌っているシーン。日本では無反応ですが、ロンドンでは笑いが起きていました。

 ・ カーテンコール ロンドンではいい役には拍手、悪役にはブーイングが吹き荒れるのですが、
   ジャベールがブーイングを浴びていました。(悪役とい認識されているようです。すごい衝撃を受けました。)
   他の出演者は全員(テナルディエ夫妻も)拍手が贈られていました。

 (その他)
 ・ クイーンズ劇場は非常に舞台が小さいんです。これまで『レ・ミゼラブル』を帝国劇場でしか観たことがないので、すごい違和感を感じました。
   アンサンブルが勢ぞろいするシーンは、舞台中がぎっしりです。

 ・ 『レ・ミゼラブル』に限ったことではないですが、ロンドンの暗転のシーンは日本よりも明るいです。
   そのため、カフェソングでABCの友が並ぶ様子がかなりよく見えます。



 映画と舞台の違い

・ オープニング・シーンが舞台では、採掘かなにかの作業ですが、映画では軍船をドックに引き入れるシーンに。
  (ジャン・バルジャンが徒刑されていたトゥーロンは、軍港でありため映画のシーンも不自然ではありません。)

・ 映画ではファンテーヌが歯を売るシーンが追加されている。原作では前歯2本ですが、映画ではさすがに奥歯に変えられています。

・ ファンテーヌが『夢破れて』を歌うシーンが、舞台では工場を追われたときですが、映画では娼婦になった時です。

・ ジャン・バルジャンが幼いコゼットと馬車にのり愛を知った喜びを歌う曲は、舞台にはなく映画で追加となった曲です。

・ 映画にはジャン・バルジャンが、コゼットを連れ去った後、テナルディエの宿屋をジャベールがやって来るシーンが追加になっています。
 これにより、テナルディエがジャン・バルジャンの過去を知っている理由が分かりやすくなっています。
 (これは、ジャン・ギャバン版映画でもこのエピソードが含まれています。)

・ 映画では、ジャン・バルジャンとコゼットが修道院に逃げ込むシーンが追加されている。原作に忠実になっています。

・ ジャベールが歌う『星よ』のシーン、舞台ではパリの街中で歌いますが、映画ではパリ警視庁の屋上で歌っています。

・ 舞台では、プリュメ街から引っ越そうとした際に、6月暴動が起こっていますが、映画では原作通りロ・マロメ街に引っ越しています。
 そのため、下水道から出てきたとき、バルジャンがジャベールに言うセリフ「プリュメ街にいる。」が異なります。

・ マリウスからコゼットへ届ける手紙が、エポニーヌではなく映画ではガブローシュに変更になっている。
 原作に忠実になっています。

・ ジャベールの自殺する橋が、原作のノートルダム橋ではなく、映画ではアルシュヴェシェ橋になっています。
  理由は当然、この橋からはノートルダム寺院が見えるからでしょう。

・ 映画には、マリウスのおじいさんが登場し、バルジャン・マリウス・マリウスのおじいさんの3重奏があります。
  (曲は既存のものが使われています。)

・ ラストシーンに、舞台ではファンテーヌとエポニーヌが登場しますが、映画ではファンテーヌだけとなっています。




 新演出版(ローレンス・コナー版)と旧演出版(トレーバー・ナン&ジョン・ケアード版)

 『レ・ミゼラブル』の演出家が変更となり、大幅に変更となりました。
基本的に曲はそのままですが、上演時間は3時間10分と、一度短縮された時間が初演時ぐらいに戻っています。
違いをピックアップするときりがないのですが、管理者が特に気になった点について。

・ セットの違い
  『レ・ミゼラブル』と言えば、「盆」をイメージするぐらい、二重の回転舞台が活用されていましたが、回転舞台を使われなくなりました。
  これまで、背景はほぼ黒いままでしたが、背景に絵が映し出されるようになりました。
  一部、原作者ユゴーの絵が使われています。

  舞台サイドにまで、パリの家並みが組まれて、そのバルコニーでも俳優さんが演じています。
  (旧バージョンでも、ロンドンではこのような同じゆなセットがあったため、演出の違いとは言えないかもしれません。)

  バリケードは、簡素化されたもの、類似したものが登場します。

  舞台中央の奈落につながる下水道の入り口がなくなりました。
  これに伴い、バルジャンが入る下水道は、舞台袖に設置された柵になりました。
  One Day Moreで、テナルディエとマダム・テナルディエが顔を出すのも、舞台袖の2階バルコニーになりました。

・ オープニングシーンが、採石かなにかの徒刑から、ガレー船に変更になりました。

・ バルジャンが仮出獄直後に、少年からお金を奪うシーンが追加となりました。
  ※原作に、煙突少年からコインを奪うシーンがある。

・ 衣装の違い
 衣装が、大幅に変更となりました。

 一番目につくのは、コゼットの衣装でしょう。
 旧演出版は、黒いドレスに白いレースの襟でしたが、新演出版は明るい色のドレスになっています。

 ファンテーヌの工場で働く衣装も、白いキャップ、白いエプロンから、
 青で映画に近いものになりました。

 個人的には、ファンテーヌが入院する病院の修道女の衣装が変わったことが気になります。
 マリアベールのような、だらりと下がった帽子で、日本の人も思い浮かべるシスターの服に近いですが、
 旧バージョンは、欧州で慈善活動をする実在の修道院の服で、大きな帽子が特徴的でした。
 原作の挿絵でも旧バージョンのシスターの姿が描かれています。

 テナルディエが率いるパトロミネットが、原作の挿絵に近い衣装となりました。

・ バルジャンとジャベールの対決
 旧演出では、ジャベールが警棒、それに対するバルジャンは椅子を破壊した木の棒で対決していましたが、
 新演出では、ジャベールがやけに鎖が長い手錠を持って登場、バルジャンは素手で最後は手錠の鎖でジャベールの首を絞める。

・ 映画にはジャン・バルジャンが、コゼットを連れ去った後、テナルディエの宿屋をジャベールがやって来るシーンが追加になっています。
 これにより、テナルディエがジャン・バルジャンの過去を知っている理由が分かりやすくなっています。
 (これは、ジャン・ギャバン版映画でもこのエピソードが含まれています。)

・ RED AND BLACK
 旧演出版では、アンジョルラスが独唱して熱唱していて、全ての学生はそれに異議なしという感じでしたが、
 新演出版ではアンジョルラスが歌っている間にも、学生が異議を唱えたりすることも多く、途中あちこちから声が上がります。

・ 結婚式のダンスが変更に、ダンスが増えました。s




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